HealTech SpeedoHealer v4取付 (OPMID Dr.SPEEDと素どっかえ)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
タイヤ外径の大径化によるスピードメーターの補正及び、AT変速制御の補正の為に取り付けていたオプミッドのドクタースピード。
バイク用なので仕方ありませんが、予備機まで購入して、故障した一台も2回も交換してもらったりとしながらも、
電源が入らないことがあるなど若干のトラブルを抱えながら運用してきました。
トラブル時に強制的に純正状態に戻す回路を追加したり、オシロスコープで電源の波形や車速パルスの入出力の波形を見て考えたり、メーカー様に相談にのっていただいたり、
電源電圧を9Vや5Vに降圧する基板を作ったりと、色々対処してきましたが、
やはりどうしてもドクタースピード本体内部でのトラブルが疑われたので、同様の機能を持つ他メーカーの製品を試してみることに。
今回試すのは、
ハンガリーのヒールテック社の、
スピードヒーラーv4という製品。
こちらも主にバイク用ですが、
スズキGSX-R1000などのスーパースポーツなどほとんどの車種にカプラーオンで取り付けられる専用キットが売られていて、おそらくOPMIDさんのDr.SPEEDも、
このSpeedo Healer v4を参考に開発したものと思われます。
どちらも32ビットマイコンを売りにしてしいますがどちらがより高性能でしょうか?
アイプロというメーカーからも同じスピードヒーラーという製品が出ていますがそちらはドクタースピードとほぼ同じ価格帯。
ヒールテック社のSpeedo Healer(SpeedではなくSpeed”o“)は約2倍の価格の製品ですから、これでダメなら32ビットPICで自作したいと思います。w
私は中古でドクタースピードとほぼ同じ価格で入手しましたけどね。
2
大きさはドクタースピードより少し大きいくらいです。
ドクタースピードはボタンひとつ、画面は7セグメント表示液晶だかの1桁表示。
対するスピードヒーラーは、SETボタンとSELボタンの2ボタン操作。
あとは手元にTSM(トップスピードメモリー)ボタンをつけて、いつでも最高速の記録をメーターに表示させたり消去したりできる機能があります。
ドクタースピードも同様の機能がありますが、本体ボタンひとつの操作で最高速表示モードにすることで実現しています。
基本的にはあまり使わない機能だと思いますが、スピードヒーラーのほうは走行中にも手元で最高速表示しやすいことから、
スピードヒーラーの動作(電源及び出力)の確認にも使えますね。
ただ速度に応じて変速を制御されているAT車や燃調などもおかしな動きをすると思いますので基本的には走行しながらはしないほうが良いと思います。
スピードヒーラーV4の表示はドクタースピードと同じ一桁表示でした。
アイプロのスピードヒーラーはLEDの点滅だけで確認するとか難しいので個人的には一桁でも液晶表示はありがたい。
3
実はスピードヒーラーV4はドクタースピードと同じ4極カプラーで同じピンアサインです。
カプラー自体は4.2mmピッチのMolexのMini-Fitシリーズ4ピンコネクタ。
カプラーメスハウジングは5557-04Rだったかな?コンタクトピンは5556TLでいけました。
パソコン用のATX4ピンと同じですので圧着が苦手な方は変換名人のATX4ピン延長ケーブル等を使うのも良いでしょう。
まあどちらも流用せずに対応車種に使うだけならカプラーオンですw
4
こちらがついてきたハーネス。
私のはGSX-R1000などに対応したスズキのバイク用。
ラパン用などは間違っても発売されないと思いますので自分で作りました。
というかドクタースピードとまったく同じカプラに全く同じピンアサインですので、ドクタースピードの時にたくさん製作したハーネスがそのまま使えます。
間に強制純正戻し切り替え回路とか電源降圧基板とかも無加工そのままで先端をドクタースピードからスピードヒーラーに差し替えるだけで交換完了です。
つまりスピードヒーラーがうまく動作すれば、ドクタースピード2台も緊急用の予備として積んでおけばすぐに交換可能というわけです。
5
TSMカプラーはトップスピードメモリの呼び出しボタンですのでとりあえずはつけなくてOk。
後で適当なプッシュスイッチを取り付ける予定です。
機能のほうはドクタースピードとほぼ同じですが、ドクタースピードにあったスピードリミッターを誤魔化す機能(車速パルス入力周波数が設定以上になったら出力側周波数を設定周波数以上にならないようにする仕組み)が、スピードヒーラーV4の方にも搭載しているかは未確認です。
うちのラパンには無関係な機能なんでw
あとはスピードヒーラーはSELボタンを押したままキーオンでテストモードに入ります。
バイクはセンタースタンドで後輪を浮かせて手で回してスピードヒーラーのt文字の点滅を確認とかで使える機能ですかね。
さて実際に使ってみたところ、
スピードヒーラーのほうは全く不具合が出ません。
そして変換係数ですが、
うちのラパンは、
155/65R13から145R13 6PR化で、タイヤ外径が計算上は107.3%と7.3%大径化しています。
ちなみに純正状態では少しハッピーメーターなのが普通なのですが、
ラパンは純正サイズのタイヤの場合、ほぼドンピシャでメーター合ってます。
なのでタイヤ大径化で車検の範囲をはみ出る恐れがあるんですよね。
普通は純正状態でハッピー方向に調整されてるんで大径化したら正確な数字に近づくだけで車検で問題になることはないでしょう。
うちのHE21Sラパンは平成17年以前だかの基準が緩いほうの年式なんで、145R13なんてタイヤ履いてもギリ許容範囲内ですが、年式の新しいほうのHE21Sで同じサイズ履いたら基準上はアウトになるかもです。
(車検は40キロ到達時に手を上げるシステムなので、狂いを見越して手を早めにあげれば通るでしょうがディーラーなどではアウトな可能性が高いです。)
そんなことより私は、変速制御の補正をしたかったので車速信号は純正状態と同じく正確にしたい。
なのでドクタースピードでも最初は107.3%で設定したのですが、
GPSなどで速度を実測したり距離をみたりして設定して、
111.0%(+11%)の補正でピッタリでした。
計算上の107.3%とはだいぶ異なります。
で、スピードヒーラーV4。
ドクタースピードと同じく最初は+11%で設定したところ若干ハッピーメーター気味。
ラパン以外でみてきた普通のクルマは純正タイヤで純正メーターでだいたいこれくらいハッピー気味なんで、これでもよかったのですが、
ラパンはもともとメーターがかなり正確だったんで、この後、完璧を目指して設定しました。
で、最終的に+7.3%でほぼドンピシャ。
スピードヒーラーのほうがドクタースピードよりかなり正確ってことですね。
電源電圧もドクタースピードは5V〜15.5V対応(実際には4V以上で電源が入る&上も若干余裕を見ているそう)
でしたがこの
スピードヒーラーは、電源は3V〜19V対応で、
しかも全ての端子で逆接やショート、過電圧からの完全な保護を謳っています。
唯一、ドクタースピードの方が優っていると感じた面は、
電源が入ってから車速パルスが出力されるまでの時間がすこぶる短いこと。
スピードヒーラーは、起動から動作するまで1秒ほどタイムラグがあります。
これに関してはキーをオンしてから1秒以内にエンジンかかって発進するなんてことは無いと思いますので大した違いではありません。
私の場合はなぜ気づいたかというと、強制純正戻し回路を追加していますので走行中にスイッチとリレーで純正戻しをして、その後またドクタースピードやスピードヒーラーに切り替えた時に、ドクタースピードはほとんどタイムラグなく切り替わるのに対し、
スピードヒーラーは電源が入ってからメーター針が上がるまで1秒ほどタイムラグがあったからです。
ドクタースピードの時にメーカー様に電圧を下げてみるように言われて作った降圧基板を挟んだ5V、9Vで動作させてみましたが、
降圧回路なしの14Vでも問題は無さそうですね。
しばらくスピードヒーラーv4のほうで様子見てみたいと思います。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク