
ポルシェ718ボクスターGTS4.0(以下GTS)、2022年7月9日の納車から半年がたちました。GTS4.0をどう感じたか、5年間乗ったベースグレード(以下ベース)との違いを中心にメモしておきたいと思います。
今回は後編です。
■細かい仕様違い
知らなかったのですがGTSに乗り換えたらワイパーが雨滴感知式になってました。年次改良のためかグレード違いかは不明。最初雨が降ってもなかなかワイパーを動かしてくれなかったので???と思いましたが慣れました。
あと、僕の個体には(おそらく日本の個体だけについていた)タイヤのはみ出しをなくすためのモールがつかなくなりました。2017年の国土交通省による保安基準の改正で緩和されたことに伴うものですが、今もディーラー判断でついている個体もあるとかないとか。個人的にはないのはありがたいです。
ベースのリアフェンダーについていたモール
GTSにはついていません、スッキリしました
■つけてよかったオプション
ドアミラーは初めて電動格納式にしました。笑
軽自動車でもついているのにポルシェはオプション、前回は(手動折り畳みは)スポーツカーの流儀だ!とやせ我慢してましたが、自宅が立体駐車場であることもあり、さすがにつけてもいいかな、と。やっぱり便利!ささやかな幸せです。
アダプティブクルーズコントロールはつけてよかったです。通勤時に首都高で渋滞するケースが多く、けっこう重宝しています。ただし、加減速はあまり上手ではありません。前の車が車線変更して前が空くと、その前は渋滞なのにロケット加速をしようとすることもあり。なんでそこアクセル踏むー?
PDLS+もつけてよかったです。夜の箱根道を通るときに、ハンドルの向きに合わせて照射角が変わると、おーっ!と興奮しました。今普通の車にはけっこうついているんですけどね。。LEDになったことも含め、結構見やすいな、という感じはします。オートレベライザーも慣れると結構便利。
エアコンはずっとマニュアル。そんなに不便でないので節約してます。本当はオートがいいのですが、それに15万円出すのはちょっと悔しい、とやせ我慢してます。
■軽微な不具合
パーキングブレーキ故障ランプが一度だけ点灯し、焦りました。一回エンジンを切って再始動したら全く出なくなり、それ切りです。
バッテリー量低下警告灯も一度だけ。ドラレコを使っているものの、前日長距離乗ったばかりだけどなぁ。これも一度だけです。
ただ、前車では一度もこういった誤点灯はなかったので、ちょっと不満です。
■その他気になったこと
びっくりしたのはオイルの減り。ベースは8000kmくらいの時にオイル量が下限近くになりましたが、GTSは3000kmでオイル警告灯が点火。1L追加をしました。ポルシェのエンジンオイルは減りが速いとは聞いていましたが、かなり速い。乗り方はより丁寧になっていると思っているのですが。。
車高はベースと同じ仕様にしましたがリップスポイラーがあるためか、前よりも下面を擦りそうになるので、ちょっと気を使わないといけなくなりました。
ベース。リップスポイラーがない
GTS。リップスポイラーあり
あと、リムにかなり出っ張った部分があるので、立体駐車場の出し入れは超絶難しくなりました。ちょっとでも寄せるとホイールを擦ってしまいます。私は納車初日に2回もガリっとやってしまいました。
■以前と変わりなく良いこと
すごく細かいのですが、718に共通することとして、操作系のインターフェースや機能はけっこう良くて気に入ってます。例として、
・エアコン系とその他のスイッチの形状が違っていて、エアコンの温度調整や風量をブラインドでもちゃんと操作できる(その他のスイッチ類もいくつかのゾーンごとに異なる形状にしている)
・オートライトが優秀(というか自分好み)。跨線橋のような短い暗がりの下ではいちいち点灯しないのに、トンネルに入るとすぐ点灯する
・ナビはいまいちなものの地図の拡大縮小がダイヤル式のボタンですぐに実行できる
・オートクルーズコントロールは、専用のコラムレバーを奥に1回倒すだけでその車速でセット完了&機能開始。このあたりはベンツと同じでとても使いやすい。
・デフロスターの効きが良く、どんなシチュエーションで使っても風力を最大にして即座に曇りを取ってくれる
など、試乗レビューではまず取り上げられることのないところがいちいちよくできていると感じます。こういう細部の造り込みが長く愛せるかそうでないかに地味に効いてくると思っています。
スイッチ類は良くデザイン、配置されている(と思う)
■まとめ
全体としては、GTSに乗り換えて満足していますが、4気筒には4気筒の魅力があり、単なる序列ではなくしっかりと作り分けてそれぞれおいしさが違うというのはやっぱり、ポルシェいいなと思いました。できることなら2台持ちたい。笑
それにしても、718ボクスターに乗るたびに、着座位置のフィット感、視界の良さ、車のがっしり感、エンジンはじめ駆動部やシャシーの精密さ、車両の重量バランス、軽快感と安定感のバランス、運動性能と快適性のバランス、官能性と実用性のバランス、派手さはないけど細部まで煮詰めた造り込みなどに、やっぱりいいですなぁと感嘆することしきりです。これはどのグレードでも共通です。バランスが良いというと優等生っぽくてつまらなそうに感じますが、この絶妙なバランスこそがこの車の良さだと感じます。
免許返納まで乗り続けようと思います!
Posted at 2023/01/12 20:32:19 | |
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