五味康隆のブログ一覧

すでにご存じの方も多いと思いますが

２００８年度の交通事故による死亡者数が出ました。

５１５５人です。

この数字を、皆さんはどう思いますか？

もちろん１６，７６５人という過去最悪を記録した１９７０年と比べれば、その数は激減しました。

でも、まだ５１５５人の方が、亡くなられているのです！！

しかも、これは事故から２４時間以内に亡くなられた方の人数であり、事故が原因で数日後に亡くなられた方がいても、人数には入っていない。

なので、実際はもっと多くの方が亡くなられている・・・ちなみに、警察庁は３０日以内に亡くなられた統計”も”出しています（約１割上がる）が、それでも３０日以後は？と思ってしまう。”たしか”ドイツでは、このような期日制限をなく、事故で亡くなられた方を把握しているとか…？！？！

何にせよ２４時間以内の制限を取り除き、交通事故による死亡者数を把握して、公表すべきではないだろうか？

……でも、５０００人以上の方が亡くなられている現状。。。これ自体を不思議に思わないですか？

クルマが原因で５０００人以上が亡くなられているのは事実。
今の経済はクルマがなければ物流輸送を含めて成り立たないから仕方がないともいえます。
しかし、もし他の”何か”が原因で、年間で５０００人も亡くなる現状があったら、間違いなくその”何か”には責任追及がなされ、最終的に無くなると思える。言い換えれば、経済に必要なクルマだから許されている現状であり…でも、それに甘んじてはいけないと。。。

ということで、年末年始の動画でコメントしたとおり、”まずは”横滑り防止装置を全車装着する必要があると考えている。

死亡事故内容を見ると、最も割合が大きいのが２０％以上を占める対人事故によるもの。横滑り防止装置がこれにどれほど効果があるかは未知数だが、同様に２０％以上の割合を占める単独死亡事故には、効果はあると考えられる。

クルマの姿勢を保つことができれば、衝突したとしても、少しでも衝突速度を下げることができるだろうし、リカバリーできる確率は上がる。対人事故で考えても、急ハンドルを切って避けれる可能性も上がるはず。

もちろん、その装着効果を数字にするのは困難を極めるが、”良いと”思われるものは、命をのせて走るクルマには装着すべきだと思う。

クルマは家電製品とは違い、命を奪うかもしれない危険を背負いながら走らせている。利便性や快適性を向上させる装備は車両価格などグレードによって左右しても良いと思えるが、安全性に関わるものは差別化するべきではないと思う。

だからこそ、まずメーカーには全てのクルマに横滑り防止装置を付けて売って貰いたい。
同時に、我々購入者も、横滑り防止装置装着車を積極的に選ぶ姿勢を持つべきだと思うのでした。。。