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2023年07月07日

ブローバイ インラインドレインの成果と応用

ブローバイ インラインドレインの成果と応用 ブローバイセパレーターシステムからブローバイインラインドレインシステムへ移行ししばらく経ちます。
冒頭の画像はベゼル内部の状態。
以前ならべっとりとオイルが滴るぐらいの付着でした。
粒子の細かい油煙のせいで湿気っているとはいえ、セパレーターシステムから比べて油分の除去具合は「這い上がり」が無い分これくらいならいいんじゃないかと思ってます。
なによりも結露水や黒マヨの排出の手間が一切ないのとコンプレサーまでのブローバイ経路が常に弱負圧状態なのは良いことでしょう。


ISV内部の状態もまあまあドライな状態。
かぴばらさんのISVはいつもドロドロしていましたからちょっと感動するくらい。
結露水を吸い込んでいるはずなのにね。

ここまでのシステムの状態を監視して出した自分なりの結論は「今まで試したブローバイ中の油分除去装置の中で最高」。
後は油分吸引スイッチの動作頻度を下げずに自動化するくらい。
これもすでに構想済みなので実行に移すのみです。
で。
前にちょろっとどこかで書いたのですが、これが終わりではなく。
このシステムを採用するにあたって考えていたもう一つの構想があります。
それが「非分解ISVクリーニング」。


ご存知リヴァネスRMC3Eです。
こいつのいいところは不燃性で、燃焼室にて燃焼させてもエンジン自体に害は無く、おそらく水溶性なくせに油分やカーボンの溶解力が桁違いに強いところ。
適度な粘性を有している点。
逆にダメなところは非常に高価であること、油分やカーボンの溶解力が高いため大量投与はDPFに一気に溶解カーボンや油分を流し込み寿命を縮めてしまうこと。

ではISVを洗浄するための少量投与ならば?


何でもいいのですが余ってた真鍮パイプにホースを接続。
パイプ長は露出120mmにしてそれ以上インマニ内部に入らないようにします。


指で示した方向、車両右前方方向に真鍮パイプの先端を向け温度センサ穴から差し込みエンジンを始動します。
この時外した温度センサをコネクトして機能させてフェールセーフにエンジン制御がならないようにします。


あとはRMC3E25mlを真鍮パイプからのホースに吸わせます。
インマニ内部はISVが閉鎖している関係で負圧になってますから勝手にRMC3Eを吸引します。







え?何が何だかわからんって?

1.完全暖機後のアイドリング状態のインマニ内部はISV閉鎖に伴い負圧が発生している。

2.温度センサ穴から挿入した真鍮パイプ先端部は潜望鏡直上付近にあり、ここからRMC3Eが液体のまま閉鎖したISVバルブの裏にドバっと滴下。

3.ISVバルブとハウジングの隙間からは吸気が勢いよく吸い込まれているので、その気流によりRMC3Eが飛沫となってインマニ内部に飛び散る&溜まっているRMC3Eを撹拌する。
このISVバルブとハウジング部の隙間からは気流の関係によりエンジンを停止またはアクセルを踏み込まない限りベゼル以下のホースには落下しない。

とこんな感じになってます。




実は洗浄方法違いでもう一つ、2ステージ洗浄と言ってもいい機能がここには存在します。
1.エンジンが冷えていて、RMC3E吸引後すぐにエンジン停止→
 「ISVバルブとハウジング部のクリーニング」
これは完全暖気前のインマニ負圧が低い状態で施行します。

2.完全暖機後でRMC3E吸引後、温度センサ穴を封鎖し10分アイドリング→
 「ISVバルブとハウジング部&バルブ傘部とポート内部クリーニング効果」
インマニ負圧が高い状態で、吸気によRMC3Eの飛沫が多い状態での洗浄。
まぁ、2番はあまりにもRMC3Eが少ないので限定的ではありますが。

この洗浄法のメリットはベゼルを切らないので手やエンジンベイを汚さないこと、超手軽であること。
余計な分量のRMC3Eは1.の作業効果の場合エンジン停止とともに落下しインラインドレンシステムにより除去回収されること。
RMC3Eの少量使用により25mlで300円ほどと安価なこと。
RMC3Eの量が少なく効果が遅効性で煤を噛む恐れが少ないこと。でしょうか?

EGRガスからの熱がISVバルブ裏に堆積しているススに含浸したRMC3Eを活性するまでに時間がかかります。
効果は数日後にわかります。

ISVユニット以後の堆積カーボンが油分の吸着剤として働く機能は可能な限りオミットすることなく、だが、制御系部分は可能な限りクリーンな環境とし緻密な吸気制御を最優先した。
堆積カーボンの油分吸着限度を超えると意味がないと思う&その状態はマフラーからの白煙となって体験したことからインマニ洗浄&DPF洗浄後の維持作業、特にKEのみ有効な手法かもしれません。
(KFは元からPM発生量がKEと比べ桁違いに少ないため)

ちなみに「かぴばらさんのへその穴」が存在するかぴばらさんは温度センサすら脱着しません。
潜望鏡内部から滴下するため超絶ラクチンな洗浄方法です。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2023/07/07 18:10:39

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この記事へのコメント

2023年7月7日 21:21
ぐれんさん、お疲れ様です!!

また、凄い洗浄方法を考案されたのですね!?

コメントへの返答
2023年7月7日 21:59
おつかれさまです♪
実はRMC3Eでの洗浄は量と場所が違うだけの焼き直しなんです。
みんカラ民になる前にヘソの穴洗浄法を思いついて、これを広めるためにみんカラ民になったと言っても問題ないくらいかも。
調べていくうちにインマニ内部のPMが多すぎてRMC3E大量投与が必要なこと、大量投与の割に効果が足りないこと。
高額な割にDPFの寿命を縮める事がネックとなり禁じ手となってた方法を練り直しヘソの穴ではなく温度センサ穴から投与可能にしたのが今回の方法。
これを成功させ効果を高める方法として従来のオイルセパレーター方式のネガティブな要素を考えるうちに上手に合体できたんです♪

前にも書いてますが、インラインドレン方式の負圧はバキュームポンプで作り出しても良いので受注生産が可能。
タンクとポンプのユニットを簡単に車体に搭載できる方法を模索してます。
完成したら受注生産しようかな?
って、買うマニアックな人、いないわねw
2023年7月7日 22:15
お疲れ様です😃

やはりそこですね。ISV直撃するなら25mlは多いと思います。

5ml位が適正量でかなり期間を開けて次をやる位でしょうか。

量が多いと長々と吸気ポートまでオイルが飛び散りますのでファイバーでときどき観察するといいかと思います。😋
コメントへの返答
2023年7月8日 2:56
おつかれさまです♪
そうなんです、インマニ脱着洗浄とDPF洗浄を行ったKEを前提とするなら5mlで充分なんですが、前回のかぴばらさんのような不精後のISVだとフカフカPMが吸い取っちゃうんです。
普段からマメに清掃するなら5mlで充分ですし、なんなら5mlでもとっとと落下させて薄いPMに含ませるくらいで充分です。

で、KFはこの方法は基本的に使えないと踏んでいます。
理由はPMの発生量が少ないから。
KEの場合はどんなに上手に運転してもPMはドンドン発生してしまう。
再生距離150km差はやっぱり大きい。
2-ブトキシ添加での差圧の上がりがKEとKFとで印象が違う原因はここにあると思う。
つまり、飛び散ったRMC3Eはドンドン生産されるPMによって効能は薄れるが、KEはそれが顕著なんじゃないかと。

結局は何を犠牲にし何を優先するのか?になり、ISVの制御機能を優先させたってことになります。
飛び散ったRMC3EはフカフカのPMを溶解し、流れなかったPMに新たなPMが堆積するのは避けられない。
結局は堆積していきますが、インマニ脱着洗浄がDIYで行えるなら例えば5万キロでガスケットフルセット5000円で堆積したPMを根こそぎ洗浄できるなら安いものだし、その距離ならば堆積していても大したことはないな。。。と思ったり。

今はデータ取りですからベゼル切って内部撮影しますが、そうでないならデータに基づいて洗浄頻度を決めたのちは放置でいいと思ってます♪
2023年7月7日 23:36
それがISVの裏がきれいになると潜望鏡が汚れてきてまんべんなくインマニ内に散らばらないのでそこは注意して観察して見て下さい。
コメントへの返答
2023年7月8日 2:59
承知しました。
観察してみます。
2023年7月8日 8:29
RMC-3Eは、試す前に禁じ手になったから、
持ってない…


インマニ清掃したことない車両でも有効?
コメントへの返答
2023年7月8日 9:49
難しいですね😓
洗浄効果としては有効。
特にISVの構造上バタフライバルブの開閉シャフトの上の部分は清掃がしにくいが、この方法だと簡単に清掃できます。
が、本文中にもあるように溶けたカーボンがポートやバルブ傘に飛び散ると中高回転域でアンバランスが出る恐れがある。
DPFにも良くはない。

RMC3Eを買わなきゃならない、ドレンシステムが無いならベゼルを切って煙突2号での拭き取りは必須と考えると採用しない方がいいかもしれないです。
全く逆にドレンシステムとRMC3Eがあるなら省力化と洗浄効果で採用すべきなんですが。。。

プロフィール

「@akitaobako@A3SBさん、この赤、角度や日の当たり方でめちゃくちゃ変わりますよね。すげぇかっこいいっス。」
何シテル?   06/01 16:15
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