硫黄の同素体～単斜硫黄～

今回は硫黄の同素体の一つ、単斜硫黄を作ります。単斜硫黄は黄色で針状の結晶になります。

まずはろうと台にろうととろ紙をセットします。ろ紙は半分に折ってさらにそれを半分に折って円錐状になるように開きます。

ろうと台の準備が完了したら、試験管に硫黄の粉末を入れてガスバーナーで加熱します。この時試験管は手では直接持たず試験管ばさみを使う。

溶け始まると色が鮮やかな黄色に変化します。

写真の状態は固体と液体とが半々くらいの状態です。

全てが溶けきると写真のような橙色になります。

全て溶けたらすぐに加熱を止め最初にセットしておいたろ紙に流し込みます。この時液状の硫黄は１２０℃前後になっているので手にかからないように注意する。

流し込んだあとは固まるまで放置、この時固まりすぎないように注意が必要で、全体の８～９割くらいが固まった頃ろ紙を開く。タイミングとしては写真のように表面に膜ができる頃、ステーキで例えるとミディアムレアくらいの状態です。これが固まりすぎるとろ紙が開かなくなってしまい失敗になります。

タイミングを見計らってろ紙を開くと写真のような単斜硫黄の完成です。ろ紙を開く時もまだ硫黄は熱いので直接触れることのないようにします。開くのがやや早いと開いた時に液状の硫黄が垂れますので慎重にろ紙を開きます。