油脂鹸化法によるセッケン作成

今回はヤシ油とエタノール、６mol/l水酸化ナトリウム水溶液と飽和食塩水を使ってセッケンを作るという実験です。この手法を油脂鹸化法という。(一般的に売られているセッケンは脂肪酸中和法という手法によって作られていることが多い)

まずはヤシ油１０ｇに対しエタノールを２０ｍｌ加えます。

そこに６mol/lの水酸化ナトリウム水溶液を１０ｍｌ加え、よく混ぜます。

そして混ぜた溶液を湯せんで温めます。この時の湯せんの温度は６０～７０℃になるようにします。

はじめは油脂が分離した状態ですが、１０～１５分ほど温めると油脂が溶液と混ざり合うので、混ざり合うまで温めます。

温め終わったらそこに塩化ナトリウムの飽和水溶液を加えます。

そうすると写真のようにゲル状になります。

あとはビーカーにできたゲル状のセッケンをガーゼなどの布で絞るようにして水分を飛ばし、形を整え１日ほど放置(乾燥)させるとセッケンになります。

これが完成したセッケンです。

少し削って水を入れてみるとちゃんと泡立ちました。