ホイールプチ再生（リバーサイドR101）

数年前にオクで入手したリバーサイドR101 7J-13 Bタイプ。
安かったため程度の方も…　でしたが、試しに取り付けて回してみると振れもなく、ホイールの機能としては悪くない状態です。

このホイール、昭和車にぴったりのヤンチャなデザインで昔から好きなんですよねェ。何よりも
・あまり見かけず珍しい
・持ってみると結構軽い
・普通のテーパーナットが使える

ということで、今回頑張って起こしてみることに…

まずは、どうしようもなく腐っていたナットホールブッシュを長野県のリペア屋さんに打ち替えてもらいました。

リムは渋めの輝きが好みなのでピカールで手磨きするぐらいで済まそうと思いますが、どうにも残念なのが朽ちかけたピアスボルト。

ワイヤーブラシで錆落としを試みますが六角穴の中までは到底きれいにならず。
何とか交換したいところですが、錆で頑固に固着していてびくともしません…

手始めに表側からボール盤でボルトの頭を落とせないか試してみましたが、材質が固くビットの方があっという間にダメになってしまいました。これではホイール2本分外すのにどれだけのビットが必要か…

ナットブレーカーも角度が悪く、ナットのフランジ部分を割ることができません。

どうにもならず、リスク覚悟でサンダーでナットを削り落とす作戦を実行。
ホイールへのダメージを避けるよう細心の注意を払いつつ作業を進めます…
（それでも、あちこちかすり傷は付けてしまいましたが）

【左上】　まずは取り付け面を傷つけないように注意しながらサンダーの刃を斜めに入れて…

【右上】　マイナスドライバーでこじって半分に割り…

【左中】　さらに残りの部分を薄く削り、ドライバーで少しずつ破壊。

【右中】　ナットが外れたところで、ボルトの軸をハンマーで叩いて…

【左下】　ようやく抜けました！

【右下】　それでもいくら叩いても抜けないボルトが半分ぐらいあり、表側からナットブレーカーで掴んでこじって抜き取りました。


それにしてもサンダーのディスクも摩耗してだんだん小さくなって来るため、なかなか難しい…(>へ<)
トラスコの超硬チップナットブレーカーも、作業が終わる頃には刃先がすっかり丸くなってしまいました。

とうとう全部抜き取りました。ふぅ～疲れた！

ちなみに端の方に写っているのはバルブスプリングコンプレッサーなんですが…
叩いても抜けないボルトの抜き取りに手こずり、こんなものまで試していたのでした。（全然うまくいかず即ボツ）

リムの汚れを落として磨き、古いゴールドの塗装はガスケットリムーバーで剥離してからマスキング。

このホイールのマスキングは過去経験した中でも最も面倒な部類で、1本に1時間以上掛かりました…

艶消しのブラックで色入れ。

ピアスボルトとエアバルブを新品に交換し、タイヤを取り付け。
フロントは比較的程度が良かったため塗装部分だけ化粧直しした7J Aタイプ、リアが今回直した7J Bタイプです。

レストアというほど良い仕上がりではないですが、どうにかプチ再生できました…！