2023年01月04日
赤玉ポートワインと怪奇現象
お酒の話を書きますので、
興味の無い方、嫌いな方は、
スルーして下さい、
よろしくお願いします。
これ、面白いですか?
私らのように、携わっていると、
面白いのか、面白く無いのかが、
良く解らなくなって来るが、
面白くなるように絡ませて、
お話しますが、面白く無ければ、
すいません・・・
日本酒の「火入れ」と言う、
低温殺菌の方法を、
前回は、説明した。
ルイ・パスツールが、
その方法を発見するのが、
1866年だが、それより300年前に、
日本酒では行われていたが、
今度は、ワインなのだが、
明治時代や、大正時代では、
まだまだ西洋のワインは、
酸味が強く、日本人には難しかったが、
そのワインに、糖分を混ぜて、
販売した。サントリーさんの、
「赤玉ポートワイン」が、
爆発的に売れ、日本人は、
ワインとは甘い物と思い込み、
逆に、本格的なワインの流通が遅れる事に、
その「赤玉ポートワイン」だが、
当時は類似品も、多く出回った。
と、言うが、茨城県の牛久にある。
シャトー牛久の創業者で、
東京は、浅草の神谷バーの、
有名な、電気ブランの生みの親、
神谷伝兵衛氏が、
1881年に、ワインにハチミツを、
入れた物を販売しているので、
「赤玉ポートワイン」は後発となるが、
そこはサントリーさんの広告作戦、
このポスターは有名だが、
実は、他にも、近くで火事が起これば、
サントリーの社員さん達が、
赤玉の法被を着て駆け付け、
消火活動を手伝う等、
地道な事もしている。
その類似品だが、店の店頭に、
並べていると、次々と、
瓶が爆発すると言う怪奇現象が起きた。
ただ単に、酵母菌が発酵し、
ガスが発生したのだが、
これが、赤玉ポートワインは、
爆発しなかったので、
一気に名声を上げる事に、
これ、誰のおかげか知ってますか?
まあ、色々とドラマ化されているので、
ご存じの方も多いだろう、
そう、ニッカの竹鶴政孝氏である。
ん?と、なるだろうが、
この当時、竹鶴氏は大阪の摂津酒造と、
言う、会社に勤めていて、
まだ、スコットランドに旅立つ前である。
その摂津酒造が、サントリーさんの、
下請けだったので、竹鶴氏が関わっている。
これが、幸運だった。
では、何故、赤玉は爆発しなかったのか、
それは、徹底した殺菌を施したからで、
竹鶴氏は、醸造学を学んでいるのと、
実家が、灘、伏見に並ぶ、
広島の西条酒の酒蔵だったので、
殺菌と言う知識を持っていたのだろう、
しかし、この「赤玉ポートワイン」
1970年代に「赤玉スイートワイン」と、
改名するのだが、これは、
ポルトガル政府から、
厳重注意を受ける。
まあ、これポートワインでは無いので、
ポートワインは、ブランデーを入れた。
ポルトガルのワインで、
スペインのシェリー、
マデイラ島のマディラの、
世界三大酒精強化ワインである。
この酒精強化と言うのも、
日本酒の火入れや、ワインの低温殺菌と、
同じような原理で、長旅で、
ワインが痛まないように、
アルコールを入れ、度数を上げると言う、
方法であるが、赤玉は、スペイン産のワインに、
糖分を入れた物なので、ポートとは呼べない、
昔のト〇コ風呂と同じような事である。
では、何故、急にポルトガルが怒り出したのか、
これは、単に私の推理なのだが、
多分、これが原因だと思っている。
日本が舞台で、トヨタ2000GTが、
颯爽と駆け抜ける。
「007は二度死ぬ」だが、
日本の企業が沢山協賛している。
勿論、サントリーさんも、
なので、ジェームスボンドが、
サントリーオールドを飲むシーンがある。
と、何度か観て解ったのだが、
「赤玉ポートワイン」が、
威風堂々と画面に映っている。
そりゃ、海外ではあれは何だ?と、なるだろう、
この映画の公開が、1967年なので、
年代も一致する。
まあ、私の推理ですけど(笑)
「007は二度死ぬ」で、
貴方も「赤玉ポートワイン」探してみては、
どうですか?(笑)
えっ!そこか・・・と、
言う所にあります(笑)
では、又気が向いたら書きます!
※お酒に関しての資料は、
年々変わります。今は、そうだとしても、
数年後は、新しい解釈、新事実が、
現れる事をお忘れなく、
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Posted at
2023/01/05 01:40:31
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