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2021年10月14日

007シリーズにおけるアストンマーティン(ネタばれ含む)

007シリーズにおけるアストンマーティン(ネタばれ含む) ※2015年12月26日の記事に加筆を加えています。

前の記事とテーマが被ってる気がしますし例によって備忘録的になりますが御容赦を。

(2021年10月14日追記)
それでも書いたのは、「やはり007シリーズといえばアストンマーティン車」という印象が少なくとも僕の中にあるからです。

まず原作に関しては未読なので見事に把握してません。
ただ、『ゴールドフィンガー』においてDBマークIII(冒頭画像)が登場してるというのはきいたことがあります。

次に映画版において車種ごとに書いていきます。
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』未見の方は読まないほうがいいかもしれません。

*DB5

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_DB5_(Skyfall).jpg
先ほどのDBマークIII(冒頭画像)の2世代後の後継車なのでもしかしたらそれも背景かな、と思うところがありますがそれでもやっぱりDB5が至高なのだろうと思うところはあります。

『ゴールドフィンガー』では初のQ課開発車両として登場し、様々な機能が見られました。特にシート射出は印象に残ります。
あとは「GPSやカーナビのさきがけ」「並走車両のタイヤをパンクさせる刃」「煙幕」「オイル」「防弾板」「防弾ガラス」なんてのもあってどれも好きです。
諸事情から採用されなかった「撒きびし」「攻撃用バンパー」「自動車電話」「運転席下の格納武器」がもし採用されてたらどうなってたのだろう、って思います。
機能以外でもいろんなところで見せ場があっただけに壁にぶつかり大破したのは惜しまれます。
『サンダーボール作戦』においては機能は少なめになってて「防弾板」「後方放射」ぐらいでした。
ただそこそこ登場してましたし最後まで大破せず済んでました。
『ゴールデンアイ』においては序盤ぐらいしか登場してませんでしたがそれでも本来のボンドカーであるBMW・Z3より出番がマシな気がしました。フェラーリF355とバトルしましたし。
プライベートカーですが元々がMI6の払い下げ品の設定とあってコンソールボックスでボランジェのシャンパンを冷やしてたりカーコンポは写真の印刷や伝言受信ができてました。
『トゥモロー・ネバー・ダイ』にも登場はしてますが本気でちょっとだけでした。『ワールド・イズ・ノット・イナフ』でも登場してたものの未公開シーンになっちゃいましたし。
なお、上記2車のナンバーは「BMT214A」となっています。こちらもファンの間では一種の語り草かもしれません。
『カジノ・ロワイヤル』でも登場してましたがシッフルの愛車をカジノで買って入手しただけですしこちらもちょっとだけでした。が、出番はこっちの方が多かったと思います。
なお、劇中に登場するアストンマーティン車としては初めての左ハンドル仕様となります。
『スカイフォール』においてはほぼ『ゴールドフィンガー』に準じた仕様のものが登場し、ナンバーは「BMT216A」、シート射出機構が登場するほかに『ゴールドフィンガー』で採用されなかった攻撃用バンパーが採用され終盤で活躍してました。それだけに同作を観た人からすればGJと思えるものかもしれませんし原点を意識してたのは間違いと言えるでしょう。
まあ終盤で勿体ないことに大破しますが…3分の1スケールモデルカーなのが幸いです。
『スペクター』ではその大破した個体がQ課において修復されそしてラストでボンドが取りに行ってました。あのくだりは個人的に好きです。

(2021年10月13日追記)
書くべきだったかもしれないのに書いてないことがあったので車種ごとに一気に書きます。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chelsea_Auto_Legends_2012_(7949614726).jpg
DBマークIIIの後継云々述べましたが、起用に際しては元々はジャガー・Eタイプを検討していたのがジャガー側が断ったことで当時のアストンマーティン社のオーナーであるデイビッド・ブラウン氏に声をかけて当時の現行車種であるDB5を用いるに至ったそうです
但し、アストンマーティンやランドローバー(『オクトパシー』以降手を組んでいます)共々フォード・モーター傘下に入ったことも関係しているかもしれませんが、ジャガー車も後のシリーズではボンドカーでないとはいえ本筋にかかわる形で登場することはあります(『ダイ・アナザー・デイ』『スペクター』『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に至ってはアストンマーティン車とのカーチェイスを繰り広げているほど)。尤も、フォード車もそういった登場の仕方はしている(余談ながらこれを踏まえて『フォードvsフェラーリ』を観るとある描写が皮肉です)ものの経営的に危うくなりアストンマーティン、ジャガー、ランドローバー等を手離したりした挙句登場するとしてもモブ程度の感がある中でもじゃが・ランドローバーは登場しているので実際には無関係かもしれません。
また、ジャガー・Eタイプ自体も『オースティン・パワーズ』『キングスマン:ゴールデン・サークル』といった007シリーズを意識した作品で登場しています(活躍内容は登場車種まとめを作る機会があれば触れるのでこちらでは触れませんが、そもそも後者は観たものの前者は2021年10月時点で未見です)。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paris_-_RM_auctions_-_20150204_-_Aston_Martin_DB4_-_1961_-_002.jpg
DB5と関係ない話になったので話を戻します。
『ゴールドフィンガー』においては本物以外に撮影時点で生産の間に合わなかったDB5の代役としてDBマークIIIの後継車種でかつDB5の先代車種にあたるDB4のシリーズ5ヴァンテージモデルも撮影に用いられています
Wikipediaで当該車種の写真を見た際には「DB5と顔つきが異なる」と感じていましたが、「DB4でもGT、シリーズ4ヴァンテージモデル、シリーズ5(標準モデル、ヴァンテージモデル問わず)はDB5との差異がシリーズ3までのものと比べると小さい」と聞いて確認したら確かに言われたとおりだったので個人的には撮影に用いられたのが頷けます(ていうか僕も違いを把握しきれていませんでした)。
『スカイフォール』に関しては蜂の巣のシーンでは3Dプリンターで作られた3分の1スケールモデルカー(それでも150万円!)が用いられたことは先述しているものの、ガレージから引っ張り出した実車両や忍び込んだシルヴァの部下を被弾しながらも迎え撃った際の実車両が本物かレプリカか正直把握できてないです(おそらく前者が本物で後者がレプリカと思われます)。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に関しては、序盤のイタリア・マテーラでのヴェスパーの墓参りにの際に助手席にマドレーヌを乗せて宿泊先に向かったほか、ブロフェルドの策略でマドレーヌに対して疑念を抱きながらも彼女を助手席に乗せて追手からの逃亡に用いられました。その際には過去作ではお蔵入りとなった「まきびし」が用いられてランチア・テージスを足止めしたり、『スカイフォール』同様の攻撃バンパーでジャガー・XF(黒いほう)を大破させたりするも広場においてレンジローバーに突っ込まれて止まった上に集中砲火を食らいますが、ヘッドライト下のマシンガンや煙幕で応戦して抜け出し駅まで逃げました。本編ではその後どうなったかは不明ですが、オープニングクレジットにも登場しています。
なお、撮影に際して本物だけでなくE46系BMW・M3のエンジン及びシャシーをベースに3Dプリンターで作成したDB5のボディをかぶせたスタントカーも用いられるという話を耳にしています。
スタントカーに関しては「本物」ではありませんが、先述の「ジャガー・Eタイプを検討していた」の出典と同じ記事を読む限りでは「正真正銘のアストンマーティン車」に違いありません(但しその記事だとベースはE46系M3じゃない可能性があります)。
『スカイフォール』でのQの思想を考えると「こんな装備積むだろうか」という意見があるのもごもっともですが、そこはご愛敬。何より楽しいので僕はいいです。

なお、2~4代目ボンドの作品では全く登場していません(そもそも後述するようにムーア氏の頃はアストンマーティン車が全く登場しません)が、2代目であるジョージ・レーゼンビー氏に関しては1983年公開の『0011ナポレオン・ソロ2 帰ってきたナポレオン・ソロ』でボンドのパロディキャラを演じた際に「JB」のナンバープレートのDB5に搭乗、3代目であるロジャー・ムーア氏に関しては1981年公開の『キャノンボール』でシーモア・ゴールドファーブJr(こちらもボンドのパロディですが中の人自身のことまでパロディにしているそうです)を演じた際には特殊装備付きDB5に搭乗していたりします(が、碌な結果が待ち受けていません)。
尤も、僕は2021年10月時点でどちらも未見ですが…。後者に関してはある程度有名かもしれません。

*DBS(初代直6モデル)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_(10629433684).jpg
DB5の2世代後の後継車で先代のDB6と比べれば現代的なルックスになりました。
『女王陛下の007』において登場してましたが出番はあまりなく装備も重火器がおいてあるぐらいです。またラストの展開を観るに防弾ガラスではないようです。
『ダイヤモンドは永遠に』ではQ課において見切れる形でおいてました。
なお、それ以降はアストンマーチンを擁するデイビッド・ブラウングループの経営破たんにより長らくスクリーンから遠ざかってました。

(2021年10月13日追記)
ちなみに車種自体の話として、当初搭載予定のV型8気筒エンジンの開発が間に合わずDB6に搭載していた直列6気筒エンジンを載せることとなりましたが、旧式然とした外観から時代にあった外観に変貌した結果として前面投影面積と重量が増加しているため性能はDB6より低下する事態に陥っています。その後V8仕様は1969年に登場しました。また、デイビッド・ブラウングループの経営破綻で車名に「DB」を冠するのやめた(後に1994年の「DB7」で復活)こともあってか、V8モデルは1972年のマイナーチェンジで後述する「V8」に、直6モデルは1973年のマイナーチェンジで「ヴァンテージ」に名称変更しています(但しこちらは70台だけ生産して同年生産終了)。
『女王陛下の007』に登場してるのは調べたところでは1968年型ヴァンテージモデルのようなので、画像も直6仕様のものを用いています(但し劇中に登場したものはドアミラーではなくフェンダーミラーです)。
なお、同作においては冒頭の砂浜や移動時に登場するほかラストではカーウェディングで用いられていましたが…『ゴールドフィンガー』のDB5でも防弾ガラスだったのにこちらがそうでないのが悔やまれます(防弾ガラスだったらトレーシーが命を落とすことはなかったでしょうから。とはいえあのくだりは名シーンには違いないでしょうし『ノー・タイム・トゥ・ダイ』も意識した可能性はあります)。
『ダイヤモンドは永遠に』に登場した仕様はQ課以外では登場していませんが、特殊装備を搭載しているさまが映されています。また調べたところではこちらは1968年型のようです(したがって直6仕様)。

*V8ヴァンテージ(初代)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1990_Aston_Martin_V8_Vantage_Volante_X-Pack,_Chichester_Blue,_front_left.jpg

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_(10629322725).jpg
久々にアストンマーチンがボンドカーに返り咲きました。初代DBSのV8仕様が先述の経緯で「V8」に名称変更され、その5年後に同車種の高性能版がV8ヴァンテージですが、個人的にはこちらの方が顔的にも好きです(但し初代フォード・マスタング風にも見えるので英国情緒よりも米国のマッスルカーの様相の方が強力に出てるとも見えてしまうという一種の欠点もあります)。
『リビング・デイライツ』においてヴォランテ(オープン仕様)とサルーン(クーペ)が登場してましたがQ課での様子やナンバーがどちらも「B549 MUU」であることから考えて同じ個体にハードトップを装着した設定のようです。オープンカーがボンドカーになる例は他にもありますがアストンマーチン車では唯一と言えるでしょう。
もっとも、ヴォランテはストーナー・ハウスに向かう際に使われただけで装備は確認できません。
一方サルーンの方は「警察無線傍受可能なカーコンポ」「レーザー照射」「ミサイル」「防弾ガラス」「氷切断ホイール」「スパイクタイヤ」「アウトリガー」「ブースター」「自爆装置」とDB5より盛りだくさんでそれらを駆使しつつ逃走劇を繰り広げてました。
まあ最後は雪に突っ込んだ挙句自爆ですが。好きなだけに残念です。
(2019年12月5日追記)
こちらも『ノー・タイム・トゥ・ダイ』劇中に登場する4台のうちの1台として紹介されており、こちらも有志による撮影風景などで様子がうかがえます。
予告においては『スカイフォール』の時のDB5のようにガレージにしまわれていたボンドの私用車を引っ張り出した感じですが、こちらも『リビング・デイライツ』の個体とナンバーが同じです。ただどのように活躍するか具体的には不明です。

(2021年10月13日追記)
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』においては先述の通りガレージにしまわれている私用車を引っ張り出しており、それからMI6に向かっていました。
その後、Qの自宅にマネーペニーを乗せていったり(但し、公式の動画にその様子は映っているものの本編ではインターホン映像で二人の後ろに注射されてる程度の登場です)、ノルウェーにあるマドレーヌの自宅に向かう際に用いられました。
その後ボンドが搭乗する場面はなくマドレーヌの自宅前に置かれたきりでしたが、ラストでは彼女が娘のマティルドを助手席に乗せてボンドのことを語りながらマテーラを走らせていました。

『女王陛下の007』の準テーマ曲であるルイ・アームストロング氏の『We Have All Time In The World』(邦題は『愛はすべてを越えて』。元々「いい曲だ…。サッチモ万歳」という印象を抱いていましたが、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』以降はさらに心と涙腺に来ます)が用いられかつ車種が車種だけに同作を意識したのかもしれません(初代DBSでなく初代V8ヴァンテージを用いたのは直接的すぎるのと『リビング・デイライツ』も忘れないでほしいという想いがあったのかもしれません)が、個人的にはあのくだりは涙腺に来ます(序盤のマテーラのシーンでも同曲っぽいサントラが用いられていました。また、ラストのシーンは序盤のそれと構図が近いものとなっています)。
『リビング・デイライツ』に準じていれば装備を積んでいそうなものですが、本作劇中では披露されておらず積んでいるかどうかは不明です。また同作ではヴォランテに途中から幌を付けたサルーン仕様でしたが、本作ではおそらく元からサルーンでしょう。

ちなみに007シリーズ本編の登場はこの2本だけですが、『スペクター』公開時、その公開記念のジレットのCMでは銀色の個体が登場しています。また007シリーズ以外でも登場している作品はありますが、その中でもローワン・アトキンソン氏主演の2018年の映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』では自動車好きの一面のあるアトキンソン氏の私物である赤いヴァンテージモデルが登場しているらしく『リビング・デイライツ』を意識した可能性があります(ただ、同作は2021年10月時点で未見です)。
なお、ヴァンテージモデルは同時期の車種と比べても性能が高いことから「英国初のスーパーカー」と称されることもありますが、だからこそボンドにうってつけだったのかもしれません。

*V12ヴァンキッシュ

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Amvanquish.jpg
V8の2世代後の後継車です。BMWが経営上の理由で提供をやめ代わりにフォードが提供するようになったことから当時子会社のアストンマーチンが復活できるにあたりました(ジャガーランドローバーやボルボも同じ理由で起用)。
『ダイ・アナザー・デイ』にしか登場してませんが活躍ぶりは歴代車両に引けを取りません。
通称『ヴァニッシュ』とも呼ばれ、一番の特徴は光学迷彩によりカモフラージュできることでしょう。まあ劇中では気づかずにスノーモービルが突っ込んで吹っ飛んだことに加えサーモグラフィでばれましたが。しかも攻撃を食らいまくって無効化しちゃいましたし。
ただ最後の最後で機能が復活したことで勝利をおさめることができました。
あとは「自動追尾散弾」「シート射出」「マシンガン」「スパイクタイヤ」「サーモグラフィ」「遠隔操作」という過去作にもあった機能が登場しました。流石20作&40周年記念。
なお最終的には水圧でフロントガラスが割れますが自走不能になる様な大破はしていません。

(2021年10月13日追記)
尤も一部層からは「やりすぎ」という意見はありますが、個人的には楽しくて好きです。
車種自体の話としては、エンジンが先代車種までV型8気筒だったのが名前通りV型12気筒となっており改良版であるV12ヴァンキッシュSに至っては当時の同社の車種の中では最速となっています(その意味ではボンドにうってつけの感が個人的にしますが、改良されたのが2004年なのでスクリーンデビューは実現していません)。
また、先代車種(と同時にV8の後継車種)であるヴィラージュ(1996~2000年は「V8」に名称変更。但し2011~2013年に製造された車種が名称を引き継いでいました)と比較して英国情緒あふれる外観となった感が個人的にはあります。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_(10629724683).jpg
好きな方には申し訳ありませんが、同車種に関して言えば設計・製造方式こそ旧来的なものの性能は親会社のフォード・モーターの助けもあって先代車種と比べて格段に上がりましたが、外観は先代車種よりは近代化された(また個人的には横から見るとDB5を意識した面もあったのではと感じます)とはいえコスト削減のために他社製品の部品が流用された結果アストンマーティンらしい個性がグリル除き希薄で既視感が悪い意味で発生してしまっており「後に登場した下位クラスのDB7のほうが寧ろアストンマーティンらしい」とまで言われる始末でした。故に「ある意味同車が起用されなくてよかったと思ってる人ももしかしたらいたんじゃ…」とふと勘ぐってしまいました(初代ヴィラージュも個人的にはアレはアレで嫌いではないのですがその前後の車種のほうがやはり好きです)。

*DBS(2代目)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_DBS_(Casino_Royale)_front-left_National_Motor_Museum,_Beaulieu.jpg
先ほどの同名車両とは別物ですがV12ヴァンキッシュの後継(なお、2代目DBSがフルモデルチェンジした際には再びヴァンキッシュの名前で登場)ですし血脈的にはつながってます。作品のための車両だったそうですが人気があったため結局公開翌年から販売されてました。
『カジノ・ロワイヤル』ではダッシュボード上部に救命キット、下部に銃火器なので『女王陛下の007』と似たような感じですが少なくとも前者は劇中で活用してます。
あとはヴェスパー奪還のために走らせてましたが躱そうとしてギネス記録級の横転で大破する羽目に。なお先述のDB5ともどもアストンマーチン車として初の左ハンドルとなります。あと劇中設定では手動変速仕様ですが役者の都合上自動変速仕様仕様が使われました。
『慰めの報酬』でも登場しMr.ホワイトをトランクに入れ追手から逃げてました。ボロボロ状態でドアまで取れる始末ですがまあ生き残ってます。なお、こちらも同じボディカラー&左ハンドル仕様です(前作の個体を補修したのか別個体かは不明)が装備は不明です。

*DB10

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Aston_Martin_DB10_exhibited_at_HANKYU_MEN%27S.JPG
作品のために3代目ヴァンテージのシャシーをベースに製造された車両で販売予定はないようです(のちのモデルのデザインモチーフになるようですが)。なお、デザインはDB5がモチーフですがリアは個人的感覚としては初代V8ヴァンテージっぽいです。
009の為に300万ポンドかけて作ったものなので彼の趣味に合わせ『New York,New York』が流れる仕様が搭載されてますがボンドが勝手に持ち出した挙句Mr.ヒンクスとのカーチェイスでテヴェレ川に沈める羽目になりました(突っ込みようが『リビング・デイライツ』のそれっぽい)。
機能としてはリアエンブレムに仕込んだ機関銃、火炎放射、シート射出ですが3つ目はこれまでと違い助手席ではなく運転席です(それで操縦不能になり川にドボン)。あとボタン式なのは現行Qがそれだけ効率主義ってことなのでしょう。

ここまで書きながら思うのは、特注製造されてるDB10を除けば「生産されてた時期においては最上級グランツーリスモである車種がボンドカーに使われてるな」と思います。
まあ、DB5やV8の頃は他にそのジャンルの車種は作られてないですし初代DBSの場合解釈によってはDB6の方が上級かもしれませんが。ただそれ以外ではV12ヴァンキッシュの頃は下級クラスに'03年まではDB7が、'04年以降はDB9、'05年からはさらに下に3代目V8ヴァンテージがありますし2代目DBSの頃もほぼ然りです('11年以降はDBSとDB9の間に2代目ヴィラージュがありました。同車は'13年にDB9に統合されてますがDBSがその前年にフルモデルチェンジしてヴァンキッシュに名称変更されてるので関係ないです)。
あとDB10の場合吹替え版で述べられてた価格がガチなものなら300万ポンド(日本円にして5億5200万円ほど。字幕版では5億5000万円と訳されていますが…そこはそのままでよかったかも)なので最上級には違いありませんがグランツーリスモクーペどころか量産車ではないのでやはり例外でしょう。
ラピードSはモブなので論外です。

次回はBMWの方でいきます(ミッション・インポッシブルシリーズと抱き合わせなので注意)。

(2021年10月14日追記)
「のちのモデルのデザインモチーフ」と先述しましたが、実際に2016年に登場したDB11、2018年に登場したDBSスーパーレッジェーラ、2019年に登場したDBXが多少の差異はあるものの意匠を取り入れています。

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:FoS20162016_0624_182335AA_(27274134344).jpg

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Aston_Martin_DBS_Superleggera.jpg

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_DBX_IMG_4383.jpg
DB11、DBXは本編に登場していないもののDBSスーパーレッジェーラは登場しているので以下で説明します。

(2021年10月15日追記)

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_Motor_Show_2019_(98)_-_Aston_Martin_V8_VANTAGE_(4th_generation).jpg
4代目V8ヴァンテージ書くの忘れてました(2018年登場。本編には登場しないものの後述するようにコラボモデルがあります)。
個人的にはある意味これが一番DB10に近しいと思うので今後新作が作られるなら登場したらいいなと思ったりもしますが、ないだろうなとも思います。

(2019年12月5日追記)
*DBSスーパーレッジェーラ
先述の2代目DBS→2代目ヴァンキッシュときて再びDBS名義を名乗ることとなった本モデルも『ノー・タイム・トゥ・ダイ』劇中に登場する4台のうちの1台として登場します(いずれも現行車種だったころには旗艦車種だったという共通点は健在のようです)。但し本作で使うのはボンドではなく、劇中の2年前に007就任と相成った女性スパイ・ノーミの方です。
なお余談ですが、2019年が『女王陛下の007』公開50周年でかつ先述したように同作に初代DBSが登場していたことから同作をオマージュした仕様のDBSスーパーレッジェーラが50台限定販売されています)。
(2020年9月6日追記)
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開記念としてV8ヴァンテージ(4代目)共々コラボレーションモデルが8月17日(現地時間)より限定発売されています。

(2021年10月14日追記)
度々の延期を経て日本では2021年10月1日についに公開された本作では先述した「ノーミ」の用いる車両としてグレーの個体が登場しています。
ただ、出番はノルウェーでマドレーヌおよびその娘であるマティルドを本作の敵であるリュートシファー・サフィンにさらわれ途方に暮れているボンドを拾い飛行場まで連れていくシーンぐらいでした。個人的にはもっと見たかった気はします。
車種自体の話として、先述した通り「DBS」名義の車種としては3代目ですが、サブネームの「スーパーレッジェーラ」(イタリア語だと「超軽量」と訳せばいいかもしれません)はイタリアのカロッツェリア(車体専門製作業者)であるトゥーリング社が採用した車体製造技術に敬意をこめてつけられています(但し同車には同技術は用いられていません)。
下位クラスであるDB11をベースに独自に開発しており登場時点では同社の量産車最強の能力を持ち合わせているのでその意味ではコードネーム「007」に相応しいかもしれません(尤も、それがジェームズ・ボンドでないのは人によっては複雑なことでしょうが…)。

*ヴァルハラ

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_AM-RB_003_Genf_2019_1Y7A5573.jpg
こちらも『ノー・タイム・トゥ・ダイ』劇中に登場する4台のうちの1台ですが、予告で登場していないので活躍の内容は不明です。
同車はアストンマーティンがF1に参戦するレッドブルレーシングと共同で開発したいわゆる「ハイパーカー」で、V型6気筒ターボエンジンにモーターを搭載し1000馬力の性能を誇ります。
1台1億5千万円、500台限定で販売されることがアナウンスされていますが…、まあなんていうか「こんなバケモノを走らせるとかとんでもねえ!」って感じです。

(2020年9月6日追記)

予告編第2弾では風洞実験施設と思しき施設に白いのが置かれていました(22秒辺りのシーン)。

(2021年10月14日追記)
登場はしたものの、本当に風洞施設に置かれているだけでそれ以外の出番はありませんでした。
なお、走行可能な個体ですがコンセプトカーということもあり厳密にいえば「存在しない車」だそうです

(2021年10月15日追記)
もしかしたら新作ができたら運転するとかあるのかもしれません。


出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2019_Aston_Martin_RapidE.jpg
なお、一時はDBSスーパーレッジェーラではなく電気自動車であるラピードEの登場もうわさされていたこともありましたが、DBSスーパーレッジェーラの登場の話が出るにつれうわさは聞かれなくなっていました。
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Posted at 2021/10/14 21:37:42

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