Part.1の記事を新たに書き直すにあたって文字制限に引っかかったので新規で記事立てました。
なお、Part.1の記事で書いていない補足がありますが、アストンマーティン車絡みの内容なので
アストンマーティン車まとめの記事のほうをご覧になることを推奨します。
*『カジノ・ロワイヤル』
前作同様フォードグループの協賛が続いていることもありボンドカーはグレーの2代目アストンマーチン・DBSが使われました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_DBS_(Casino_Royale)_front-left_National_Motor_Museum,_Beaulieu.jpg
34年ぶりに「DBS」の名称が復活した同車はもともとは劇中だけのためだけだったのが完成度が高く翌年から市販されたときいたことがありますが勘違いかも知れないので何とも言えません。またこれまで登場したアストンマーチン車は右ハンドルでしたが本作で初めて左ハンドル車のアストンマーチン車がボンドカーになったほか、当時の役者の都合もあり自動変速仕様車です(ただし劇中設定はこれまで同様手動変速仕様車)。ちなみにDBS自体は安定性が高く作中のような横転は本来しないので無理やり横転させたことが関連書籍で明かされています。
装備としてはダッシュボードの上段に救命措置応急キットが、下段に銃火器がいれてありますがせいぜいそれぐらいであとはヴェスパー救出の際に走らせた挙句彼女を躱そうとして7回転半に渡る横転(ギネス記録)をするという最期を迎えました。まあ活躍のない初代DBSよりはマシですがある意味これもヒロインの運命を示唆していたからその名前を引き継いだのかも、と考えないでもないです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ford_Mondeo_front_20080303.jpg
またハバナではシルバーの4代目フォード・モンデオセダン(公開当時の新型)に乗ってたり
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%2704-%2705_Ford_Explorer_(Sterling_Ford).jpg
駐車担当呼ばわりした人の白の3代目フォード・エクスプローラーを思いっきり柵にぶつけて警報をならしたりしていました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:AM_DB5_rear.jpg
その他にはル・シッフルの愛車として久々にシルバーのアストンマーチン・DB5が登場してましたが5度目で初めて左ハンドル仕様が登場し、ボンドがゲームで獲得しました。まあ出番は少なかったですが(『トゥモロー・ネバー・ダイ』より多く、同じ監督の作品である『ゴールデンアイ』より少ない程度)。
ちなみに画像に関しては前方からのものを後で使うつもりなので後方からのものを用いています。
*『慰めの報酬』
前作同様アストンマーチン・DBSが登場してましたが活躍はせいぜい序盤だけです(前作と違い生還したのは幸いですが。あちらは7回転半して大破してるので別物の気がしますが、修理したのかもしれません)。ただアクションが割と無茶で発砲を受けたりトラックの鉄骨が刺さって運転席側ドアが外れたり工事現場を通って砂まみれになったりしてるぐらいなので活躍としては薄っぺらくはないでしょう。
また、自走可能なのでその意味では生還しているといえるかもしれません。但し撮影に用いられた車両に関しては
移動中にガルダ湖に落ちてしまった上に撮影に使える個体が他にない事態が発生していたそうです。
ていうかボンドが乗ったのと言えばそれぐらいしか覚えてないです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2007_Alfa_Romeo_159_JTS_Q4_sedan_(2015-08-07)_01.jpg
ボンドのDBSを追う「クォンタム」の車両としては黒の2008年型アルファロメオ・159セダンが登場していますが、1台は対向車線の車両と正面衝突し退場、もう1台は工事車両に阻まれた隙を突いたボンドの発砲で崖下に落とされています。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2015_Land_Rover_Defender_90_XS_TD_2.2_Front.jpg
また、DBSと159のカーチェイスを追う警察車両として黒のL316系ランドローバー・ディフェンダー90(2007年型だそうですが、L316系が1983~2016年まで外観を変えず継続生産されていたこともあり比較的年式が新しいものでも武骨だとつくづく感じますし、画像の個体は2015年型です。でもそれがいい)が登場しますが、工事現場でクォンタム側からの発砲を受けて崖下を転げ落ちあわやDBSを巻き込みかけていました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ford_Ka_(Quantum_of_Solace)_front-left,_National_Motor_Museum,_Beaulieu.jpg
あとはカミーユが金色の2代目フォード・Kaに乗ってたぐらいしか記憶にないです。
*『スカイフォール』
フォード(というよりビッグスリー)の金融危機でジャガーランドローバーがタタ・モーターズの子会社に、アストンマーチンがプロドライブの関連会社になったこともありフォード車はメインで出なくなったもののアストンマーチン、ジャガー、ランドローバーは続投しました。
出典:File:Land Rover Defender Double Cab pick-up - Skyfall - Mondial de l'Automobile de Paris 2012 - 002.jpg
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2008-2011_Audi_A5_(8T)_3.0_TDI_quattro_coupe_(2011-11-18).jpg
例えば序盤では、ボンドとイヴ・マネーペニーが2007年型ランドローバー・ディフェンダー110クルーキャブ(画像は実際に撮影で用いた車両)に乗り、ドアミラーを吹っ飛ばしながらも黒の2007年型アウディ・A5クーペを追った挙句に同車をグランドバザールで横転させていました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Volkswagen_New_Beetle_Germany.jpg
ちなみにフォルクスワーゲングループ(アウディA.G.は1964年以来フォルクスワーゲンA.G.の傘下)が協賛していたかは不明ですが貨物列車に載せられるもボンドの追走のさなかに大破させられる車として1998年型フォルクスワーゲン・ニュービートルが登場しており、マネーペニーの口からも「ワーゲン」と呼ばれています(2011年のフルモデルチェンジの際に「ザ・ビートル」に名称変更しているので公開時点では型落ちです)。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2010_Jaguar_XJ_(X351)_5.0_L_sedan_(2016-01-03)_01.jpg
また、黒の2011年型ジャガー・XJがMI6の公用車に使われ前半では橋の上で足止めされMI6爆破を見届ける羽目になったり後半ではボンドがMを乗せて審問会の場からガレージまで逃げていましたから。
余談ですが、X351系はそれ前のモデルと比べて近代化されたので旧来の雰囲気が損なわれ残念がる声も少なくないです。僕もやはりそれ以前のほうが好きですが…まあ、絶対値ではナシではないです。あと、公用車であることを考えると「まあそんなもんだろう」と。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2009-2010_Land_Rover_Discovery_4_TDV6_SE_wagon_01.jpg
さらに公聴会襲撃後にシルヴァが乗ったのは2011年型ランドローバー・ディスカバリー4の警察車両仕様でした。
そして極め付けが
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_DB5_(Skyfall).jpg
シルバーの1964年型アストンマーティン・DB5の復活です(それも『ゴールドフィンガー』仕様!)。
なので助手席射出機構、防弾ガラス、『ゴールドフィンガー』では没となったフロントの機関銃つき攻撃バンパーという装備が伺えます。
『ゴールドフィンガー』当時は最新鋭だったものの『スカイフォール』の時点では48年落ちなので劇中のQでなくても旧いと言わざるを得ないですが、銃弾を受けながらも最新鋭を往くシルヴァの陣営に渡り合えてたので凄いです。
まあ最後はヘリからの機銃掃射で爆発してお釈迦になりましたが。(´・ω・`)モッタイネエ
ただ、
撮影では1/3サイズのミニカーが用いられています(それでも相当の額はするのですが)。
*『スペクター』
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Aston_Martin_DB10_exhibited_at_HANKYU_MEN%27S.JPG
イオン・プロダクションとタッグを組んで半世紀近くになるためかアストンマーチンが本気を出したようで作品のために特注で製造したDB10が13年ぶりの本格的なボンドカーとして登場します。
まあ009の為に300万ポンドという少額(皮肉)で作ったもので「ATMOSPHERE」(環境)ボタンを押すと009の趣味でレイ・クイン氏の『ニューヨーク・ニューヨーク』が流れる装置も搭載してますが持ち逃げしたとはいえ彼が使うからこそ映えるなと自分は思います。
他の機能においては「BACKFIRE」(バックファイヤー)ボタンで『リビング・デイライツ』のV8サルーンよろしく照準が出て後方車両を狙ったりできるようですが弾薬がなくて使えなかったのと「AIR」(エアー)ボタンで運転席射出機構が働き操縦不能になるのはクスリときました。まあDB10がこれで川に沈んだのは残念ですが。
あとは「EXHAUST」(噴射)ボタンで後方に火炎放射できるのはお見事です。それと3.2秒で時速60マイルに到達する(ただ、パンフレットでは4.7秒で100km/hとのことでどっちが正しいのかわかりません)そうでカーチェイスの際に前方の3代目フィアット・500を押してたのは吹きました。
なお、実車については車台はV8ヴァンテージの改良版のホイールベースを伸ばしたものを使っておりエンジンも同車のものを使っているようです。またエクステリアはDB5を意識してるそうでよく見たらパーツパーツで確かに意識してるっぽいところはありました。なお、アストンマーティンまとめでも述べましたがこのデザインは後のモデルのモチーフにも用いられています。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_rearview_of_ASTON_MARTIN_DB10.JPG
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1979_Aston_Martin_V8_Vantage_rear.jpg
ただ個人的にはリアは寧ろ『リビング・デイライツ』にも登場した初代V8サルーンっぽいと感じます。照準が出るのも最後のダイブも似たような面を感じますし。
なお、公開前の一時期阪急メンズ館大阪で展示されてるのを見たことがありますしその時の写真が上のやつです。
あと公開時点ではラストの展開で「これは集大成的作品だな」とそもそも感じてたのですがQ課の研究室においてDB10以外にDB5とラピードSらしきクルマが置いてあったのでなおそう感じていました。
DB5に関しては早い話が前作で大破したやつです。劇中ではボンドが研究室来訪時に修復途中で、ラストにおいて修復完了し持って行ったあとマドレーヌを助手席に乗せどこかに走り去っていく…って感じなんです。個人的にこのラストが『ダークナイトライジング』ぽくて結構好きだったりします。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Aston_Martin_RAPIDE_S.JPG
ラピードSは顔的にそれっぽいですが自信はないです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:GLOBAL_UNVEILING_OF_JAGUAR_LAND_ROVER_BOND_CARS_(21270366798).jpg
またスペクターの一員であるMr.ヒンクスはジャガー・C-X75を使っており良くも悪くもジャガーランドローバーも過剰なまでに本気出してると思いました(いいぞもっとやれ)。
ただこちらはDB10に追いつけるほどのエンジン性能はともかく特殊機能は搭載しておらず出番はせいぜい火炎放射でフロントが燃えたぐらいです。
実際の車両に関しては、
1.6リッターエンジンにターボチャージャーとスーパーチャージャー、エレクトリックモーターを搭載し0-100km/hまでおよそ3秒という高性能を誇りますが、2010年に登場しその後販売する予定が景気後退もあって販売中止になったという不遇なクルマだったりします。撮影に用いられた車両はカーボン製シャシーではなくスペースフレームを用いて製造されエンジンはV8 5.0リッターエンジンなので元車種とは別物のようです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mercedes_Maybach_S600_Frontside.JPG
マルコ・スキアラの妻であるルチアはマルコが生前それ相応の地位に立ってたということか黒の2015年型メルセデスマイバッハ・S600に乗っていました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Land_Rover_RANGE_ROVER_SPORT_SVR_(L494)_used_in_%22SPECTRE%22_exhibited_at_HEP_NAVIO.JPG
その後マドレーヌ襲撃の際には黒の2015年型ランドローバー・レンジローバースポーツSVRが使われておりこちらも一時期DB10とともに展示されてました。
なお、劇中ではマドレーヌを拉致したヒンクスらが登場し飛行艇で追うボンドが発砲したりトランクに突っ込んだり最後は激突して救います。
出典:https://alexfarrell.ibi-nightingale.com/creative-hd-wallpaper-snow-land-rover-defender/
あとマドレーヌ拉致の際には黒の2014年型ランドローバー・ディフェンダービッグフットがレンジローバースポーツSVRの護衛の如く前後に張り付いていましたがボンドが蹴散らしました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fancy_Old_Car_(5878919049).jpg
スペクターの基地に向かう際には1948年型ロールスロイス・シルバーレイスがボンドとマドレーヌの送迎車両として登場してました(ボンドの口から名称も登場)。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2006_Jaguar_XJ_Sovereign_TDVi_Automatic_2.8_Front.jpg
終盤で黒の2004年型ジャガー・XJが登場し、恐らくMの私用車でヒルデブラント商会(Mが用意したアジト。因みに「ヒルデブラント」の名は小説『007号の冒険』に収録の短編で『消されたライセンス』に登場人物が引用された『珍魚ヒルデブラント』が元ネタ)からボンドを伴いMI6旧本部に向かう途中でブロフェルドの配下の車両にぶつけられボンドが拉致されます(が、Mは脱出し他の面子と合流します)。
壊すから型落ち車を使った感はありますが、こちらのほうがX351系より英国情緒あるので個人的にはやっぱ好きだなあ、と。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2015_Land_Rover_Discovery_Sport_(L550_MY15)_SD4_SE_wagon_(2015-11-11)_02.jpg
また終盤でQ、マネーペニー、ターナーが乗ってたのはグレーの2015年型ランドローバー・ディスカバリースポーツでした。
*『ノー・タイム・トゥ・ダイ』
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2019_Aston_Martin_RapidE.jpg
アストンマーティン・ラピードEが登場すると言われ実現していれば「ボンドカー初の電気自動車」となっていましたが、ガセだったようです。
ここからは実際に登場する車両で。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_frontview_of_Aston_Martin_DBS_Superleggera.jpg
作中の2年前にシリーズ初の女性のコードネーム007に就任したノーミの愛車としてグレーの2018年型アストンマーティン・DBSスーパーレッジェーラが登場し、マドレーヌおよび彼女がボンドとの間に設けた娘であるマティルダをサフィンの手で連れ去られ途方に暮れていたボンドを乗せて2人乗りグライダーのおいてある場所まで連れていくのに用いられましたが、それ以外では登場しておらずギミックを詰んでる様子もなさそうでした(尤も、4代目Qの思想面を考えるとおかしな話ではないと思われます)。
アストンマーティン社の旗艦車種を採用するのは本作でも健在のようです(『スペクター』の例外はありましたが)。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_AM-RB_003_Genf_2019_1Y7A5965.jpg
予告編第2弾において風洞施設に於いて白のアストンマーティン・ヴァルハラが置かれている様が拝めます。
詳しくない方のために。同車はアストンマーティンがF1に参戦するレッドブルレーシングと共同で開発したいわゆる「ハイパーカー」で、V型6気筒ターボエンジンにモーターを搭載し1000馬力の性能を誇ります。
1台1億5千万円、500台限定で販売されることがアナウンスされていますが…、まあなんていうか「こんなバケモノを走らせるとかとんでもねえ!」って感じです。
ただ、実際の劇中での活躍は風洞施設に置かれていたぐらいで走らせる様は描かれていませんでした。尤も、新作があったらその時に…の可能性はありますが、
走行可能なもののコンセプトカーであることから「存在しないことにされてる」との話もあります。
また、『スカイフォール』『スペクター』でも登場したシルバーの1964年型アストンマーティン・DB5も登場します。
劇中ではヴェスパーの墓参りにマドレーヌとともに赴いたマテーラの宿泊施設で停車させたほか、その後のスペクターの残党からの逃走の際にはマドレーヌを助手席に乗せ、ぼろぼろになりつつもまきびしで1台足止めしますが、横から突っ込まれると追いついた残党から『女王陛下の007』の比にならないほどに集中砲火を浴びて防弾ガラスが破られそうになりました。そこでヘッドライトに忍ばせてあったマシンガンをぶっ放して応戦しさらに煙幕を駆使して駅まで走らせました。その後は登場せずどうなったかは不明です(なお、オープニングクレジットでも登場しています)。なお、劇中で用いられなかった機構として、『ゴールドフィンガー』同様ナンバープレートが変更できたり(但しLEDディスプレイ式)、後方も攻撃機構があります。
撮影に際しては本物の車両以外に
E46系BMW・M3のシャシーやエンジンをベースに3Dプリンター製のDB5のボディを載せたスタントカー8台も利用されているそうです(そのため「本物」ではありませんが、製作側がアストンマーティン社に頼んで作らせたものなので正真正銘「アストンマーティン製」ではあります)。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Aston_Martin_(10629322725).jpg
そして『リビング・デイライツ』の個体とナンバー及びボディカラーを同じくする黒の1985年型ストンマーティン・V8ヴァンテージサルーンがボンドの私用車として登場します。ただ、装備を詰んでるか否かは不明です。
劇中では『スカイフォール』におけるDB5のごとくガレージから引っ張り出してMI6に赴いたほか、ノルウェーにあるマドレーヌの自宅(冒頭の子供の頃の回想でも登場)に赴く際にも用いられているもののボンドが用いるのはそれっきりでしたが、ラストではマドレーヌがマティルドを乗せてイタリア・マテーラを走っていました。
また、Qの自宅を訪れた際にマネーペニーを乗せて向かっていたようでインターフォン映像の背後にちらりと映っています。
マテーラで走らせている時に『女王陛下の007』テーマ曲であるルイ・アームストロング氏の『We Have All The Time In The World』が流れていたので同作を意識していたのかもしれません(同作に登場した初代DBSの発展版が初代V8ヴァンテージと考えても差し支えないですし。それでも初代DBSを用いなかったのは直接的になりすぎるのを避けたが故だと思われます)。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2018_Jaguar_XF_V6_S_Diesel_Automatic_3.0_Front.jpg
アストンマーティン車以外では黒とグレーの2016年型ジャガー・XF SサルーンがマテーラでDB5を追走しています。
黒の個体はDB5の攻撃バンパーにより大破、グレーの個体はマシンガンぶっ放しの際にハチの巣になったものと思われます。
また、1994年型マセラティ・クアトロポルテ、2002年型ランチア・テージス、1987年型ランドローバー・レンジローバー(3台とも黒)が広場でDB5を取り囲んで銃撃しています。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Maserati_Quattroporte_(9).jpg
クアトロポルテに関しては橋で墓守の少年の姿を見かけたボンドを追い詰めようとしていました。石段に乗り上げながらもその後集中砲火に参加していました。
余談ですが、マルチェロ・ガンディーニ氏によるデザインは個人的にかなり好きです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lancia_Thesis_(12694735485).jpg
テージスに関してはまきびしの被害に遭ったものの上述したように集中砲火に参加していました。
それにしてもまさかこの作品で拝むことができるとは予告観るまで思ってもなかったです。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1995_Land_Rover_Range_Rover_Vogue_TDi_2.5_Front.jpg
レンジローバーはその時点ではスペクターの構成員の一人であるプリモ(ちなみに片方が義眼なのでボンドから「
サイクロプス」呼ばわりされており劇中で名前は呼ばれていません。まあ、前作のヒンクスも呼ばれた記憶はないですが。いつの間にか本作でボンド及びマドレーヌ、マティルドの敵となるリュートシファー・サフィンの配下になっていましたが、作中で「服用すると従順になる」毒草が登場しておりそのためかもしれません)が搭乗しており、DB5に追突して動きを止めさせていました。
これら3台もボンドのマシンガン攻撃で蜂の巣になったのかもしれません。
出典:https://www.webcg.net/articles/gallery/40908
また、橋上での襲撃後にプリモが2019年型トライアンフ・スクランブラー1200を駆けてボンドを襲撃しますが、返り討ちに遭い奪われて宿泊施設までボンドが操縦します。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Land_Rover_-_Flickr_-_dave_7_(3).jpg
マテーラでの一連の出来事の5年後にジャマイカで過ごしていたボンドが搭乗していたのは青色のランドローバー・シリーズ3(年式はわかりませんでした)でしたが、彼がフィリックスおよびその部下(というより政治的に割り当てられた役人でフィリックスは不信感を抱いていましたが、結果的にサフィンの部下でした)のローガン・アッシュとバーで科学者であるヴァルド・オブルチェフの誘拐のこと(実際にはブロフェルドがサフィンを動かしオブルチェフの身柄及び「ヘラクレス」計画の生物兵器サンプルを手にするための策略で、事前にサフィンからオブルチェフに連絡はありました。こちらに関してはキューバでの一連のくだりを見るに最初からスペクターの構成員を装ったサフィンの部下だったのでしょう)を聞くことになった際にノーミがボンドに接触するためにエンジンを故障させられました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chevy_Bel_Air_in_the_Presidio_of_San_Francisco.jpg
キューバにおいてボンドと行動を共にする新人エージェントのパロマがオブルチェフの身柄確保に際して黒の1957年型シボレー・ベルエアーと思しき車両を奪い屋敷に突っ込んでオブルチェフを奪還していました。
ノルウェーでの追手車両としてはシルバーの2018年型ランドローバー・レンジローバースポーツSVR及び黒の2020年型ランドローバー・ディフェンダー110 V8モデルが登場しており、ランドローバー社のYouTubeでも紹介されています。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2018_Range_Rover_Sport_SE.jpg
レンジローバースポーツは2台がマドレーヌの自宅に向かうもいないとわかるや引き返し、それからボンドの駆けるランドクルーザープラド(後述)とのカーチェイスの末に弾き飛ばされました。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_upper_view_of_Land_Rover_DEFENDER_110_S_ADVENTURE_PACK_(3BA-LE72XAA).jpg
後者は3台が森林内から現れやはりカーチェイスを繰り広げますが、1台は岩に乗り上げ横転、もう1台はボンドの攻撃で横転させられ牽引フックを用いて敵をひっかけるのに用いられ、最後の1台はアッシュが搭乗しボンドに攻撃しますが乗り上げて横転し、その後ボンドにより出てきたアッシュを押しつぶしたのでした。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Toyota_Land_Cruiser_Prado_TX_Limited_1998_(15084786071).jpg
ノルウェーでボンドはマドレーヌの自家用車であるベージュの1998年型トヨタ・ランドクルーザープラドに彼女とマティルドを乗せて追手から逃走をはかります。
出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tiger_900_(T400).jpg
レンジローバースポーツ2台が追い付いてきたのに気づくと山間部への道にそれ、1台にぶつけられるも何とか2台とも先述の通り弾き飛ばし、その後ヘリコプターに気づくとほぼ同時にディフェンダー、トライアンフ・タイガー900(年式は不明。なお、
公開記念仕様が限定販売されています)それぞれ3台ずつに追いかけられ、ディフェンダー1台を先述したように弾き飛ばした後は森林に逃げました。
それ以降はマドレーヌとマティルドがさらわれた際にも用いていませんパンクさせられたかで使用不能に陥ったかあるいはそれだけ途方に暮れていたかということかもしれません)。
ちなみに解釈によってはトヨタ車ないしは日本車がボンドカーとなるのは『007は二度死ぬ』以来54年ぶりということとなります。
把握している分には以上です。