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あぶない特命係の青島/いいこまのブログ一覧

2024年05月22日 イイね!

日産レパードについて

※元は2016年7月7日の記事です。

私事もあって暫く更新がご無沙汰状態でしたが、「たまには映画関連以外も」って思ってましたし、ふと書き纏めたくなったので。と言っても知識量は比較的少なめで間違いがあるかもしれないのでどなたか指摘をいただければありがたいです。

まず源流について。
かつての日産店(後のブルーステージ)の主要車種であった1971~1976年に販売された610型ダットサン・ブルーバードUの上級仕様で直列6気筒エンジンを搭載するブルーバードU 2000GT(通称「サメブル」)に端を発しています。

その後1976年に810型にフルモデルチェンジしてからも直6エンジン搭載の上級仕様としてブルーバード2000G6が存在していました。

しかし1979年に910型にフルモデルチェンジした際に直6エンジン搭載モデルが廃止されるのですが、その翌年10月に910型ブルーバードをベースにホイールベースを拡大した北米向け車種であるG910型マキシマを基とするF30型レパードが登場、これが実質的な後継車種となります。

その縁もあってCMキャラクターは810型のCMにも出演した加山雄三さんでした。またそのこともあって1981年の『帰ってきた若大将』でも登場しニューヨークの街を走っていたそうですが、同車はアメリカで販売されている車種ではなかったので割と無理はあるようです。
それにしても'80年代前半だから無理もないですがCMが割と時代を感じます…。まあ「技術の日産」は最近も掲げてますが
あと、後述するTR-Xの方はアメリカを意識してるのね。

また日産店だけでなくチェリー店(後のプリンス店→レッドステージ)でも取り扱いされそちらは「レパードTR-X(トライエックス)」と名付けられました。なお、「TR-X」の由来は上に載せたCMでも述べられてますが「Technology Roman-X(技術、ロマン、未知)」からとのことです。なお、読みは「トライエックス」ではなく「ティーアールエックス」ですが後にY33型シーマのグレード名でも用いられています。
無印の方との違いはヘッドライトが無印の方は異型なのに対しTR-Xは角型4灯式となっていることぐらいでしょうが、歴代において唯一姉妹車が存在しかつボディタイプが2ドア、4ドア両方存在F30型においてCMを観る限りでは無印の方は4ドア、TR-Xの方は2ドアの方をメインとしていたのでしょう。
それ以外はどちらも相違点はないと思われます。
また、燃費計やフェンダーミラーワイパーといった世界初、業界初と言えよう技術が投入されているほか、スタイリングは販売当時としては先進的なものとなっていたようです。
ただ、実際の販売の方はというとレパード誕生翌年の2月に誕生したライバル車種であるZ10型トヨタ・ソアラと比較した時にエンジンが従来のSOHC方式(ソアラはDOHC方式でしかも6気筒モデルに絞っていたそうです)である上にただで性能が見劣りしてしまう(ソアラは170~190馬力であったのに対しレパードは105~145馬力)ものとなったことに加え廉価版モデルの存在がそれに拍車をかけてしまったことでブランドイメージを損ねてしまったという不遇な側面があります。

1982年9月にはマイナーチェンジで後期型となり、それに際して元々の排気量1.8L、2.0L、2.8Lのエンジンのうち2.8Lモデルが廃止されすべて5ナンバー枠(念のために説明しておくなら全長4700mm、全幅1700mm、全高2000mm、排気量2.0Lのいずれか一つでもオーバーしていれば3ナンバー枠)となりました。
ただ、1984年6月に3.0L仕様が追加されました。上のCMがそうですが、内容を見るに余程ソアラに対して走行性能で負い目を感じてたんだろうなあ…。なお、同仕様は230馬力を誇っていたのですがそれでも手遅れだったのかソアラの牙城は覆せなかったそうです。
因みに後期型は『あぶない刑事』においてモブとして登場してます

因みにインパネが前期型ではアナログだったのが

後期型ではデジタルメーターとなっています。

ソアラへの対抗心からであろう気がしますし、後述するF31型レパードのインパネも悪く解釈すればZ10型のそれ(上画像)を模倣したような感があるのですがこの時代は他の車種でも採用しているケースはあったそうなので単に時代的な物なのかもしれません。

1986年2月にF31型にフルモデルチェンジします。
G910型から1984年にPU11型にフルモデルチェンジしたマキシマが日本で「ブルーバードマキシマ」の名で発売されこちらがV6エンジン搭載であることから4ドアはこちらに譲ったことに加え、ソアラ(レパードの1か月前にZ20型にフルモデルチェンジしていました)を意識したことからR31型スカイラインと基本設計を同じくする2ドアに絞ることとなりました。その外観は若干冒険していた先代と比べるとソアラやBMW・3.0CSLクラシックを意識したようなところもあってクラシックな感じとなっており、その意味では先代と比べてあまり面白くないとの声をきいた時に「それも一理ある」と思いましたが個人的にはこちらの保守的なデザインの方が好きだったりします。
また、エンジンも先代は直4、直6がありましたがこちらはV6だけとなりました。販売網も先代と不変ですが「TR-X」の名は廃止されました。

(2024年5月22日追記)

4ドアに関してはWikipediaにおいては取扱店舗がF30型と同じ日産店(ブルーバード販売会社)であることから1988年登場のA31型セフィーロがそのポジションを担うという記述も存在します。
そういやF31型レパードとA31型セフィーロとではどちらもスカイラインの兄弟車という共通項もありますし(但し前者はR31型、後者はR32型)、どちらも『あぶない刑事』シリーズの捜査車両として活躍してましたね。


F30型が誕生の経緯から上級車であったのと比べるとF31型では(もっと言えば後述する後年のモデルも含め)高級2ドアクーペとしての性格が強くなった感があります(これもライバルがソアラだからでしょう)。
インテリアも座席最大の特徴はデジタルメーターでしょう。デジタルメーター自体は先述したようにF30後期型から採用されてるのですがF31型においては全面ブルーのものとなり、高い評価を得ていますし一般的に「F31型レパードといえばデジタルメーター」「デジタルメーター採用車種といえばソアラかF31型レパード」という認識が強い気がします。そして「レパードのインパネはソアラのそれにひけを取っていない」との声を聞きますし自分もF31型のそれの方が好きです(Z10型、F30型の場合時代を感じてしまうというのもあるのですがF31型の場合これはこれで時代は感じるもののより先進的に感じるもので)。まあどちらにせよ世間一般として時々故障して表示されない、そうでなくても光が当たると見づらい、アナログ式の方が直感的にわかりやすい、という欠点はあるのですが。

因みにZ20型ソアラのインパネはこんな感じ。こちらも好きです。

なお、初期のCMでは先代同様加山雄三氏が出演しています。
販売面に関しては先代の様にエンジンで印象を損ねることはなかったもののソアラが知名度を確立していたので最初のうちは苦戦を強いられることとなります。
しかし同年10月に『あぶない刑事』が日テレ系列で開始され同作で主役車両として用いられたことで結果的に歴代で最も有名なモデルとなります(個人的にも歴代ではこのモデルが一番好きです)。後述する後期型が登場すると劇中でもそちらに替わり映画3作目まで登場してましたし『さらば あぶない刑事』でも初期の頃の仕様が登場、旧いファンを唸らせたことと思われます。なお、CMを観るに青/銀ツートンが公式色と思われますし『あぶない刑事』の地方ロケ回や劇場版、後期型がそのカラーリングでしたが『あぶない刑事』『またまたあぶない刑事』『さらばあぶない刑事』の個体は金/銀ツートンが用いられこちらの方が有名となっています。
尤も、ソアラの方も『浅見光彦』シリーズで主役車両として登場しているのでその意味では五分五分かもしれませんし、結果的にレパードがソアラの後塵を拝するのには変わりないのですが…。
なお、そのソアラも『あぶない刑事』において敵方の車両として登場しレパードと対決したこともあります。

(2024年5月22日追記)
ただ、用いられたのは当時の現行型であるZ20型ではなくその前のZ10型でした。
これに関しては提供が日産であることややられ役に新車を使うのが憚られた可能性が考えられますが、僕の知る分では「Z20型にして現行型対決にしたほうが盛り上がったのに」という意見が大多数でした。


1988年8月にマイナーチェンジし後期型となりました。それに際して外観は丸みを少し帯びました。
前期型では下位グレードではMT仕様がありましたが後期型ではMTの設定は無くなりました。まあ、方向性的にはそれでも問題ないという判断なのでしょうが。

また、先述した前期型のインパネが評価が高かったにもかかわらず後期型ではアナログメーターにされています。なんてことを…(憤怒)とはいえこちらの方が視認性は良さそうなんだよなあ…。
一方で、エンジンは前期型と比べてパワーアップがなされています。これに関してはZ20型ソアラが230馬力を誇っていたことに対抗するための開発陣の尽力の賜物で、最上級グレードである「アルティマ」に搭載されたVG30DETエンジンは結果的に255馬力を誇りました。
ところがレパードが後期型に移行する3か月前に登場したFPY31型シーマがトヨタ・クラウンだけでなく当時人気だったソアラもライバル車種として想定し視野に入れたものの開発が終盤に差し掛かりエンジンの新規開発の余裕がなかったことからレパードの開発陣に頼んでVG30DETエンジン初搭載の座はシーマに譲ってもらう羽目になりました。その結果、シーマはブランドイメージを上げるのに成功し『シーマ現象』と呼ばれるほどの販売実績を誇ったのですがレパードの方はといえば2番手に回ってしまったのでインパクトが薄くブランドイメージはあまり上がりませんでした。
何とも不憫な子ですが『さらばあぶない刑事』で再登場を果たせたぐらいですし販売期間は1986年~1992年でZ20型ソアラ(販売期間は1986年~1991年)より長命だったことから歴代モデルの中では最も恵まれてるといえるでしょう。

また1989年には同車をベースに日産自動車の子会社であるオーテックジャパンとイタリアのカロッツェリア・ザガート(現SZデザイン)が共同開発した「オーテック・ザガート・ステルビオ」という車両が製造・販売されていたこともありました。
ボディにフェンダーミラーを融合したデザインが特徴的ですが法規制から一般的だった日本と違い殆どの海外諸国ではなじみが薄いことからイタリアに本拠地を置くザガート社が困ったという逸話があるほかデザイン的には受けが悪かったりします。また価格がバブル時代とはいえ1870万円と高価であり、さらに台数も200台近く(うち日本向けは100台ほど)なので見かけたらラッキーと言えるでしょう。
色物好きとしては一度でいいから生きてるうちにお目にかかりたいものです。

同年には米国において日産自動車の高級車ブランドである「インフィニティ」ブランドの最初の販売車両として姉妹車の「M30」が投入されました(この時大型高級セダンの「Q45」も同時投入されました)。

また1991年にはレパードにおいてはその4年前の東京モーターショーで参考出品されながらも投入に至らなかったコンバーチブルモデルのラインナップが登場しました。
モデル全体として装備面では充実してるのですがそれ故にオプションは存在せず、またトランスミッションが4速ATのみ、エンジンもVG30Eエンジンのみであることからインフィニティ車としては最も売れなかったと言われるほどの販売不振に陥りました。
海外旅行はしたいものの日本に骨を埋める気なので仮にもないことですが、もし米国に住むようなことがあればこれを普段の足に買うのも考えてみようかな、と思います。

1992年5月にJY32型にフルモデルチェンジしますが、2ドアクーペのみだったF31型に対しこの代ではY32型セドリック/グロリアをベースとした高級4ドアセダンのみとなっている上に「レパードJ.フェリー」という名で投入されておりこれまでと毛色が違うものとなっています。CMでも大分印象が変わった感じですし、F31型と比べると高級志向は変わらない(というより更に強くなってるかと)もののF30型、F31型にあったスポーティ要素は薄くラグジュアリー要素の方が高くなっています。とはいえY32型セドリック/グロリアよりかは味付けはスポーティなようですが。
これについてはF31型の時のベース車両であるスカイラインが1989年にR31型からR32型にフルモデルチェンジしたことに伴って開発が中止されたものの日産店のラインナップに穴が開くことを嫌った販社の意向からM30の後継であるJ30を当初日本導入予定はなかったにもかかわらず投入したという背景があります。
くどく述べてる様に高級志向であることから、オプションでフェラーリやマセラティの車種にも用いられる伊ポルトローナ・フラウ製のシートが選択できたそうですがその価格は80万円ほどだそうで。高ぇよ!なお、同シートは2016年現在この車種以外で国産車の採用例はないとのことです。
また、HD系マツダ・センティアも採用していた豪シュミットフェルトバッハ製の通常シートも50万円ほどだそうで、これによりベースであるY32型セドリック/グロリアと比べても高級志向が強くなっています。
またエンジンはF31型譲りのV6エンジンの他に歴代モデルでは唯一となるV8エンジンモデルが存在していたそうですが、J30の場合Q45との兼ね合いもあってV8エンジンモデルは採用されていなかったそうです。なお、このV8エンジンはFY32型シーマ譲りのものだそうです。
外観は当時の日産車の殆どに共通する尻下がりなデザインですが、元々のJ30が米国向けなので米国人の受けは恐らくよかったものと思われるものの日本では一部好事家ならともかく一般的には受けは悪かったそうです(但しNAVI誌は高評価を下していたそうです)。個人的には個性的なのでそこまで嫌いではないのですがそれでも日本市場で低評価を下されたのも無理ないだろうなあ、という感じです。
因みに「J.フェリー(J FERIE)」とはフランス語で祝日を意味する「Jours fériés(ジュール・フェリエ)」を英語風&欧米人名風に発音した造語だそうです。
あと、F30型やF31型のように特筆する登場作品はないですが『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』の序盤でちらっとモブとして登場していました。あちらも『あぶない刑事』シリーズ同様仲村トオル氏出演作ですが単なる偶然で狙った可能性は皆無でしょう。

1996年3月にはJY33型にフルモデルチェンジしましたが開発がバブル期だったJY32型と違い「失われた20年」に差し掛かった上に日産自動車の経営が危ういころの車種故にベースとなったY33型セドリック/グロリアとコンポーネントを共有した実質兄弟車となり、同時に車名も「レパード」に戻りました。

そういった背景もあってか個人的には歴代で一番個性が希薄に感じるのですが日産初の直噴エンジンであるVQ30DDエンジンを初搭載したモデルだったりするので特筆点がないわけでもないです。
また、柴田恭兵氏主演繫がりから初期の『はみだし刑事情熱系』でも登場していたそうですが、かつては柴田恭兵氏といえばはみ刑事というぐらい印象深く観ていたにもかかわらず覚えてませんでした。

私事ながら昔はこの代を意外とよく見かけていてレパードといえばこのモデルのイメージが一時期あったぐらいですしリアのウィンカーの位置が割とツボだったのが懐かしいです。

1997年10月に後期型に移行しますがその後1999年6月にY34型セドリック/グロリア(上画像は前車)と統合しモデル絶版となりました。
その為後継車種はありませんが実質的には(少なくともセドリック/グロリアをベースとするJY32型、JY33型に関していえば)Y34型セドリック/グロリアがそれにあたるのでしょう。
また先述でも触れてますが、インフィニティブランドにおいては初代M(エンジンがモノグレードなので初代の場合「M30」のみ)がF31型レパードでその後継であるJ(初代Mと同経緯で「J30」のみ)がJY32型レパードJ.フェリーとなるわけなのですが、その3世代ほど後継となる2003年に登場した2代目M(先2車種と同経緯で「M45」のみ)は日本におけるY34型セドリック/グロリアとして販売されているのでその意味でもやはり同車が実質後継と言えるでしょう。したがってF31型の系譜でも結局Y34型セドリック/グロリアが実質後継になるといえるでしょう。

そのため現行車種でF31型、JY32型、JY33型の系譜を継ぐのはY51型フーガ(米国では2010年より4代目M、2014年より初代Q70)と言ったところかもしれません。また、F30型4ドアの系譜も継いでいると解釈できるかもしれませんがコンセプト的には違うのかもしれません。

或いはV37型スカイラインセダン(米国では初代Q50)の方かもしれません。フーガよりは下のクラスですがそれでも現行モデルは高級4ドアセダンの括りに入れてもよさげな気がしますしこれならスカイラインをベースとするF31型の系譜を継いでると考えられる気はします。そういえば『さらばあぶない刑事』にR34型とV37型が登場してましたがその意味では起用は間違いではなかったのでしょう。

もっとも、F31型の場合は2ドアクーペなのでスカイラインクーペの方かもしれませんが。日本においては2016年6月時点ではV36型(米国では2007年よりG37クーペ、2014年より初代Q60クーペ)が最新なものの生産・販売終了してますがV37型(米国では2代目Q60クーペ)に切り替わるのは時間の問題と言えるでしょう。何れにせよ系譜はある意味継がれてると言えるのかもしれません。

また、米国におけるQ60はかつてのM30がそうであったようにクーペだけでなく日本仕様には存在しないコンバーチブルモデルが存在しているのでその意味でも合致するといえます。
F30型の場合でも2ドア/4ドア両方あるという点でやはりスカイラインに系譜は継がれてるのかもしれません。

また、ボディタイプが2ドアクーペのみ、高級志向(グレードによってはインテリアを上質なものにするオプションも)、パフォーマンスも高い、といった点で共通してることに加え『さらばあぶない刑事』でもかつてのF31型レパードのようなポジションで登場したことが共通してることからF31型の系譜はR35型GT-Rが継いでると過去記事で述べてますが、そもそもGT-Rの前身はスカイラインのハイパフォーマンス版であるスカイラインGT-Rなのでそういった意味でもやはり継いでいると言えるのかもしれません。

F30型の場合、ブルーバードの系譜から考えると現行車種だとB17型シルフィがあてはまるかもしれません。まあ、本当の意味でのブルーバードは2001年に絶版となってますし、「ブルーバード」の名を継ぐ車種であるブルーバードシルフィに関しても本来はベース車両がサニーである上に「ブルーバード」の名も2012年にB17型にフルモデルチェンジした際に消滅してますが。
それに何よりもコンセプトが異なる気がするので当てはまらないかもしれません。

それよりかは日本では販売されていないもののベース車両的にはA36型マキシマが当てはまるといえるでしょう。ただ、こちらはこちらでコンセプトはG910型の頃とは異なるのですが…。

(2024年5月22日追記)
2024年5月時点だと4ドアセダンはV37型スカイラインだけで2ドアクーペもGT-RとRZ34型フェアレディZの2車種だけの状況なので自ずとその辺りに絞られてしまう感じはします(フェアレディZは当てはまらないでしょうが)。

記事は以上となります。PCのメモリ不足で2度ほど作業が止まりましたが何とか書けました。
後継車種(というか今更ながら同じようなコンセプトであろう車種というのが適切かもしれませんが…)の考察に関しては完全に自分の独断と偏見なので異論は認めないわけにはいかないでしょう。
あと、元々書くつもりはなかったですがトヨタ・ソアラに関しても後々書いてみようと思います。
Posted at 2016/07/07 08:38:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ
2024年05月13日 イイね!

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』劇中車両に関して(ネタバレあり)

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』劇中車両に関して(ネタバレあり)2023年5月19・20日に『ファイヤーブースト』観賞したので執筆します(間違いがあれば申し訳ございません。あと、11作目観賞後にそちらも追記する可能性はあります)。
なお、1・2・4作目3・5・6作目7作目8作目スピンオフ1作目9作目の記事も書いているのでそちらも目を通してもらえれば有難いです。

作品の感想としては、やはり4~5作目以降の過去作同様荒唐無稽にも思えるアクションを楽しむ作品であったように個人的には感じました(そしてそれがいい)が、レース描写や過去作を彷彿とさせる描写があったとも感じました。
ジェイソン・モモア氏演じるダンテ・レイエス(『MEGA MAX』の敵であるエルナン・レイエスの息子)が本作および次作の敵であり、ドミニクに財産や父親を奪われた(ただし父親に関しては直接的に命を奪ったのはホブスのほうであり、そのこともあってミッドクレジットでは彼も標的にされていました。ていうか出られたのか…)ことで彼や彼に係る人物を巻き込んで復讐する形となっています(無論エルナンのやってきたことを考えるとダンテの行いは逆恨みと言えるでしょうしダンテも父親の所業を否定しませんでしたが、「父想いの息子」という意味では不思議でもないでしょう)が、個人的な印象を言えば「憎悪というより自分に持っていないものを持っているドミニクへの嫉妬や関心がデカいのでは」「ていうかサイファーの元部下の遺体と談笑しているくだりもあるしそもそもの精神状態がいかれてるじゃねえか(事実、作中でエレナが生前得ていた情報では若い頃からソシオパスのケがあったらしく、また冒頭ではダンテの母親も見限っていたことが言及されています)」「サイファーも許せない存在だがダンテは存在自体が恐ろしい」って感じでした。
あと、ジェイコブがリトルBにとっての「良き叔父」ぶりを披露し(ラップのくだりは中の人ネタでしょうが、児童が汚い言葉を使いそうになったのを注意するくだりではそういう作品でないとはいえ個人的に特に感じました)、そして甥とその父である兄のためなら命を張る覚悟をしていたのが個人的に印象深いです(シリーズ的にはハンの例だってありますから生きていても不思議ではありませんが、覚悟を決めたほうがいい描き方にも思えました)。
早いですが次作が楽しみではあります(それまでいろいろ頑張らねば…)。本作を観てるといつも通りっぽいけど「これ本気で終わらせにかかってる」ようには個人的に感じましたし、こうなったら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』みたくきれいに終わってくれたらと思います。
まあ同作の4DX上映が本作上映を機に終わった感じがあることに加えてヴィン・ディーゼル氏以外にも両作品出てる役者がいるのは何とも皮肉ですが…。無論『ザ・スーパーマリオブラザーズムービー』の影響もあるので一概に本作だけの所為ではないでしょうがそれはそれで主演的に皮肉…。

https://www.alvolante.it/news/tutte_auto_del_film_fast_furious_five-4588640001/foto#fast_furious_five_5_2011_13_6
本題に入ります。車両の説明において本作の内容と脱線することがあるのは御愛嬌です。
冒頭、本作の10年前にあたる『MEGA MAX』終盤のシーンでドミニクとブライアンがそれぞれ運転する2台の黒の2010年式ダッジ・チャージャーSRT8が登場します。
同作での描写以上のことは描かれていないので活躍内容は上記の当該記事リンクを参照するのが手っ取り早いですが、大方は『MEGA MAX』からのアーカイブにしても一応本作のために新録したシーンもあるようです(後述するトゥアレグもおそらく然り)。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2004_Volkswagen_Touareg_V6_Sport_Automatic_3.2_Front.jpg
黒の2004年型フォルクスワーゲン・トゥアレグに関しても然りですが、うち1台をダンテが運転しその後ドミニクの運転技術で金庫をぶつけられ海に投げ出されていたことが判明するほか、現代パートにおけるリオデジャネイロの嘗てエルナンが命を奪われたまさにその地での銃撃戦とダンテとの対峙でも登場していました(ドミニクに思い出させるためにわざとやってたのかもしれません)。

(8月24日追記)
監督によるコメンタリによれば、トゥアレグに金庫をぶつけられ吹っ飛ばされるダンテのくだりのあたりが新録みたいです。


https://www.latercera.com/mtonline/noticia/dodge-charger-daytona-srt-concept-un-vistazo-a-la-era-de-los-muscle-cars-electricos/VIDYF6HQPVFTNEP55LZ6ELOVPU/
ドミニクの自宅前でファミリーやドミニクの父方の祖母(説明を聞く限りでは9作目に登場したジャックと血が繋がってるように解釈しました)であるアブエリタが集うシーンにおいて、家の前に停められている車両の中に黒いダッジ・チャージャーデイトナSRTバンシーコンセプトがあり、パンフレットによればドミニクのもののようです。
同車種は端的に言えば3代目LD型チャージャーと3代目LC型チャレンジャーの両車種の後継車種である2ドアクーペでありなおかつ同ブランド初のバッテリー式電気自動車となるもののそれでいて内燃機関車の排気音を再現しているそうですが、実際に聴いた感じだとなんか掃除機のように個人的には感じました(動画で観た感想なので生だったら印象は異なるかもしれませんが)。
ただ、モデル消滅よりはいいのかもしれないとも思います。

(2023年7月30日追記)
チャージャー及びチャレンジャーの型式訂正しました。

(2024年3月6日追記)
米国で現地時間5日(具体的な時間は解りませんでしたが日本時間だと6日)に量産車仕様が発表されました。
コンセプトでは2ドアでかつバッテリーEVでしたが、量産車仕様だとそれ以外にもLX型やLD型同様の4ドアセダンも用意されているほか、直6 3.0リッターターボエンジンも用意されている(ダッジ公式が挙げてる動画では2ドアに設定されているのは確実っぽいですが4ドアは如何かは不明)とのことなので思ったよりはバリエーションはあるようです。あとダッジ公式が挙げてた動画を観た感じだと排気音の掃除機っぽさは薄れてましたが、実際の車両だとどうなってるかはわかりません。
とはいえ、EVモデルと引き替えにV8エンジン搭載モデルが消滅したのはやはり寂しい限りですし、否定的意見もやはりあるようです(そして個人的には無理もないと思ってます)。
なお、これに先駆けてLD型チャージャーやLC型チャレンジャー(因みにプラットフォームはLX型チャージャーのそれの短縮版)、チャージャーの兄弟車種であるクライスラー・300も2023年に生産を終了しました。
2ドアモデルに関してはLC型チャレンジャーの、4ドアモデルに関してはLD型チャージャーの後継ということに先述したようになるでしょうが、後者に関してはブランドは違えどクライスラー300の受け皿の側面はあるのかもしれません(あと、2ドアでも初代チャージャーは意識してるでしょう)。


https://www.motortrend.com/news/2024-delorean-alpha5-motors-ev-power-price-on-sale/
また、電気自動車枠では銀色のデロリアン・アルファ5も、ダンテの策略で部下に裏切られ(その部下のうち、ダンテの後についていった部下は先述したように変わり果てていますが…)手負いの状態となったサイファーがドミニクの自宅に赴く際に用いられました。ていうか個人的にはなんか意外なようなそうでもないようなといった感じでしたが、パンフレットを読む限りだと「クールで洗練されてるから」っぽいです。
名前でわかるとおり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるデロリアン(尤も、あのタイムマシンのベース車種の名称自体は「DMC-12」が正しいですが)ことデロリアン・モーター・カンパニーのことですが、法人的には同作の製造元である1975~1982年に存在した初代法人から名称や設備を引き継ぎ1995年に設立された2代目法人が2022年に発表した車両がアルファ5であり、DMC-12同様ガルウィングドアを採用しています(本作劇中でも上に開いている様は描かれています)。なお、DMC-12が2人乗りなのに対してアルファ5は4人乗りであり、初代法人の頃にありつつも実現しなかった構想がある意味で実現した形となっています。
個人的には、DMC-12のほうが好き(というよりそもそもクルマ好きになったきっかけ)とはいえ形は如何あれ復活したのが喜ばしく感じます。

https://www.zougla.gr/automoto/news/article/i-pagani-ton-55-ekat-evro-ine-oniro

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nissan_Fairlady_Z_432_(1970)_front-right_Toyota_Automobile_Museum.jpg
電気自動車が登場するのはある意味時代を感じますが、内燃機関も勿論登場します。
先述のチャージャーデイトナSRTコンセプトのシーンでは他に青い2022年型パガーニ・ウアイラトリコローレ(上画像1枚目。世界限定3台という希少な代物)や上が黒で下が赤のツートン仕様の1971年型ダットサン・240Z(日本でいうS30型日産・フェアレディZ。上画像2枚目はそちらの仕様)が停まっていました。
パンフレットによれば前車はローマン、後車はハンのものらしいです(すごく納得です)。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dodge_CHARGER_500_mid-year_1970_in_FAST_X_(4).jpg
ドミニクの代名詞である黒い1970年型ダッジ・チャージャーR/T(ただ、サイドには「R/T」エンブレムがありましたがフロント部のエンブレムは「Charger 500」でした)も欠かせません。
ドジャースタジアム駐車場にてリトルB(8歳)を運転席に乗せて運転を教えたり(早熟に見えるかもしれませんが、世界ラリー選手権に参戦しているカッレ・ロバンペラ選手等の例も現実にあるようです)、その後のファミリーの集いに向かったり、リオデジャネイロにおいてダンテとのストリートレースで用いたり、ポルトガルの高速道路のくだりにおいてリトルB救出にあたってアラン・リッチソン氏演じる秘密組織所属のエイムスが操縦する飛行機から落下(『SKY MISSION』を思い出しましたが、同作と違ってパラシュートはつけていません)させて追手車両である三菱・パジェロをペシャンコにしながら着地した後、ジェイコブの運転するエルカミーノ(後述)を伴い走行しますが、ダンテの運転するフェアレーン(後述)に追突されて反対車線に落とされ『EURO MISSION』よろしく逆走する事態に陥った上に敵車両に遭遇するもジェイコブが文字通り命を張って退け(後述しますが本当にジェイコブは漢です…)、『ICE BREAK』のニューヨークのくだりで自車を引っ張る車両を薙ぎ倒したが如くヘリコプター2機に吊るされても機転を利かせ加速して同一車線に飛び移って『スーパーコンボ』よろしくヘリを墜落させた挙句ハンマー投げのごとく振り回して敵車両を薙ぎ倒し、フェアレーンもスピンさせるとリトルBを『SKY MISSION』終盤のラムジーみたく奪還したのでした。
その後エイムズの指示でダム方面に向かうと2台のタンクローリー(余談ですが、トランスフォーマーを想起した方もいたようです。8月にビーストウォーズが公開されますし、エップス軍曹の中の人もいるので意識したのかもしれません)に追い詰められ、その際には導流壁に向かってダイブして壁走りしNOSを作動(あのCGは個人的に「うおおお!」となりました)させて加速しながら減勢池に突っ込んで大破しました(各部分名称は横山ダムの図を参考にしましたが、間違っていれば申し訳ございません)。
なお、撮影に用いられた車両は日本の様々な場所で展示されたことがあります(大和郡山と四条畷において撮影しましたが、欲を言えば左から撮れたらと思いつつも撮れただけでも運が良かったとも感じます)。

(6月11日追記)
USJのニューヨークエリアで6月10~18日に360度どこからでも撮影可能な状態で展示されてるとのことで観に行って撮ってきたのでそちらの画像に替えました。
出費は痛いですが後悔はないです。

(8月24日追記)
なお、ダムのシーンのNOS作動のアニメーションに関しては1作目のゼロヨンシーンのオマージュであることが特典で述べられていました。
また、エンジンはレクサスLS400(初代か2代目は不明)のものが搭載されているとのことです。


https://www.washingtontimes.com/multimedia/collection/muscle-cars-then-and-now/?page=3
また、ガレージにはレストア中のグレーの1970年型シボレー・シェベルSSが置いてありました。
ハンからは珍しがられていましたが、ドミニクによればリトルBと共にレストアするためのものっぽいです。
「ドミニクといえばチャージャー」の感は強い気がしますが、シェベルも1作目エンドロール後や4作目序盤で搭乗していたので縁が深いと言えるでしょう。

https://www.edmunds.com/dodge/charger/2023/srt-hellcat-widebody-redeye-jailbreak/
ローマ(というかバチカン)におけるダンテの策略による偽任務に駆り出されたローマン、テズ、ラムジー、ハンへ任務が策略であることをドミニクが伝えに赴いた際に用いていたのはグレーのダッジ・チャージャーSRTヘルキャットレッドアイです。
彼らを見つけた後、テズとラムジーが鹵獲した車両がダンテの手で二人を閉じ込めたうえで遠隔操作されてるのを速さで車両の前に出ることができましたが、球体型中性子爆弾が放出されてしまい、その上ダンテが軍警察に黒幕がドミニク達であると伝えたことからパトロールカーに追われながらも爆弾を制止させようと奮闘し、爆弾の前に立ちはだかって制止しようとして車体をぼろぼろにしたり、パトロールカーを退けたりしながらもクレーンに体当たりして動かし野球盤の要領でテベレ川に落として威力を減らしました(着水させれば10分の1ほどに抑えられるとラムジーが述べていたと思います)。
着地後も追うパトロールカーが吹き飛ぶほどの爆風に耐える羽目になったものの最後まで生き残りましたが、威力が減っても街は壊滅的被害を受けていました(ていうか被曝の危険性ぇ…)。

(8月24日追記)
なお特典によれば、撮影にあたっては元車種の時点で優れており意外と手は加えられてないとのことです。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alfa-Romeo159-Carabinieri-di-Roma.JPG
なお、追いかけてくる車両はアルファロメオ・159ベースのパトロールカーです。
『007 慰めの報酬』でも同車種が登場してましたし、国的にも腑に落ちます。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2005_Lamborghini_Gallardo_(3952806385).jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1972_Alfa_Romeo_2000_GTV_(115.01)_at_Lime_Rock.jpg
ローマでの偽任務では、ローマンが搭乗する金色の2003年型ランボルギーニ・ガヤルドやハンが搭乗するオレンジに黒いストライプが入った1971年型アルファロメオ・2000GTヴェローチェが用いられていました。
どちらも乗り手らしいカラーリングなのが個人的には面白く、前者に関しては光の反射で敵車両に目眩しを仕掛けたりもしていました。
その後、デズとラムジーが鹵獲した敵車両に球体中性子爆弾を積んでいることが判明するとまずは二手に分かれた後で『ジェットブレイク』よろしく2台で車両を両脇から挟んで制止をはかりましたが、結局転がっていきました。その後カラビニエリが到着した際には既に乗り捨てていました。

(8月24日追記)
特典によれば、少なくともガヤルドはタイリース氏の要望も入っていたようです。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1966_Chevrolet_Impala_(19392056594).jpg
また、ダンテの愛車は紫色の1966年型シボレー・インパラ2ドアハードトップです。
見様によっては毒々しい(上画像みたく赤ならそんな悪くない気がするのですが…。ダンテ曰く「下の毛も同じ色にしている」とのこと)ですが、妙に合ってる感が個人的にするから不思議です(何れにしても後述するフェアレーン共々チャージャーの相手としては申し分ないと思われます)。
ドミニクとのストリートレースにおいてはドミニクとダンテ以外の二人の車両(後述)が先頭を行こうとするとそれを面白く思わなかったダンテの采配で装備されているスイッチで対戦車両を爆破させることができるようで、作中では実行したことで他の車両を気にかけたドミニクをレースに敗北させたのでした。またそれ以外ではリオデジャネイロでの銃撃戦のシーンでも登場し、さらったイザベラ(エレナの妹であり、演じるのはダニエラ・メルシオーネさん)をトランクに入れていたようですが、その後現れたテス(前作以降行方をくらましたミスターノーバディの娘であり演じるのはブリー・ラーソンさん)がボンネットの上に立ち、ダンテが降りるよう言ってもテスが靴底をこすりつけていました。
その後は計画の都合なのかテスの行為の所為なのかは不明ながら乗り捨ててしまったのでした(その後どうなったかは描かれていませんが、言動を聞く限りでは愛着はあったようです)。

(8月24日追記)
特典によれば、モモア氏の要望も入っていたようです。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Porsche_911_(997)_GT3_RS_3.6_-_3_quart_avant.jpg
ストリートレースにおいてはイザベラが搭乗する黄色いダットサン・240Zの後期型と『MEGA MAX』でも登場したルイス・ダ・シルバ氏演じるディオゴが搭乗する緑色の997型ポルシェ・911が登場します。
前者に関しては端的に言えば、宮本浩次氏の『冬の花』のPVに登場してる白い車両ですが、あちらとは違いTRA京都・ロケットバニー製のカスタムパーツが装着されています(なお、サン・カン氏が手掛ける「Fugu Z」にも同じパーツが用いられているのでその縁かもしれません)。なお、元々搭載していたL24型エンジンでは力不足とのことでRB26エンジンに換装しているとのことです。
後者に関しては『MEGA MAX』で登場した996型同様サイドに「GT3RS」のステッカーが貼られていますが、実際には下位グレードの可能性があるとも耳にしたことがあるため詳細はわかりかねます(おそらくGT3RSグレードで合ってるとは思われますが…)。
どちらも(大概の人間に言えることでしょうが)より先頭を走ろうとするも、先述の通りダンテが面白く思わずスイッチを作動させ後車は乗り手共々吹っ飛ばされましたが、前車はドミニクのチャージャーが体当たりしたことで横転するものの爆弾がその際に剝がれたこともあって爆発をもろに受けることがなかったことから乗り手が爆発に巻き込まれるようなことはありませんでした。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1992_Ford_Mustang_LX_Hatchback_(14413806914).jpg
ドミニクの自宅がミスター・ノーバディがいなくなった後の秘密組織に襲撃されたことでリトルBを隠れ家に匿うことを考えたジェイコブが空港までの足に用いたのは前作において青年時代に搭乗していた青い1992年型フォード・マスタングLX(所謂「フォックスボディ」)でした。トランク内には偽造パスポート製造のための機械が搭載されているようで、ガソリンスタンドで停まった際に用いていました。また、センターコンソールにはカセットテープなどが収められていました。
作中では13歳の頃に手に入れたと語られており作中における現在まで所有してるのが個人的にすげえと思ってますが、リトルBからすれば側にあった黒いラムトラックで来たものと思ったら旧いポニーカー(一般的な車両と比べて小型・安価な車両のことですが、日本の基準で考えればそこまで小さくはありません。またジェイコブの話を考慮すると上画像の個体と同じく排気量5.0Lのエンジンを搭載している仕様と思われます)で肩透かしを食らったとか立て付けが悪くなってたのかドアがなかなか閉まらずでウケがいいとは言い難い感じでした。

(6月11日追記)

リトルBの反応は芳しくなかったものの、より新しい年式と張り合えるみたいなので案外舐めたものでもなさそうです(チューニングされてるのかもしれませんが)。

(8月24日追記)
特典によれば、1993年時点でプロデューサーの愛車だったとのことです(但しそちらは黒)。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2018-Chevrolet-Camaro-ZL1-1LE-001-01.jpg
リオデジャネイロの高速道路のくだりにおいて被弾したテスを搬送するのにイザベラが用いたのは黒い6代目シボレー・カマロZL1 1LEパッケージでした。
姉と比べて自らのことを卑下している節があったイザベラでしたが、ドミニクに託し自ら動くのが頼もしかったです。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ford_Mustang_S197_Satin_Silver_Metallic_(1).jpg
因みに銃撃戦の際には護送車の後ろを走っていて襲撃に巻き込まれ横転し燃料漏れも起こしていた青い5代目フォード・マスタングGTを起こし常にアクセル全開にした状態で敵に特攻させたりしていました(その時点で爆発炎上しているはずですが、その後のシーンでも映っていることに加えてドミニクが外れたドアかボンネットかを盾にするシーンがあったので複数台いたのかもしれません)。ドミニクすげえ。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1968_El_Camino.jpg
ジェイコブが搭乗するのは重火器を搭載した黒い1968年型シボレー・エルカミーノです。
作中では秘密組織の襲撃を受けジェイコブがリトルBを伴い向かった隠れ家にあったもので、作りかけのようでしたが襲撃を察知したジェイコブがリトルBを助手席に乗せて隠れ家を脱出し立ちはだかる敵車両を薙ぎ倒しながら高速道路に到達、それから暫くしてドミニクのチャージャーと邂逅してともに走りますが、高速道路進入の時点あたりから発生していた不具合を直そうとしたリトルBがトンネルに差し掛かったあたりで車両荷台部に移動してしまい、不具合こそ直ったもののダンテに連れ去られてしまいます。
それから暫くして燃料漏れに気づいて戦線離脱をジェイコブが考えていた矢先に先述したドミニクの前に敵車両が立ちはだかってるのを目にすると、ジェイコブはリトルBを命をかけてもドミニクの元へ帰すために敵車両に特攻し爆発炎上したのでした(この時、兄の陰から漸く逃れることができた旨を述べていました。前作に加え本作でも機内のシーンでも語られていたのでイザベラのように「慕いつつも引け目を感じていた」側面はあったのでしょう)。
この作品シリーズ的にはもしかしたら生きてるかもしれませんが…どうか本当にそうあってほしいものです(ドミニクとリトルBの表情が辛いです。元々慕ってはいたのでしょうが、道中を経て更にその思いが強くなっていたように思えたので)。
因みに同車種に関しての余談として、1968年型(モデル全体だと3代目)なら同ブランドの中型車種であるシェベルのピックアップトラック版と考えてよいですが、シェベルに関しては先述の通りドミニクが乗っていた車種なのでその意味ではその兄弟車種であるエルカミーノをジェイコブが用いているのはなかなか粋だと思います。
一方で1959~1960年に製造販売されていた初代モデルだと同年式のインパラの兄弟車種なのでそう考えると「ダンテと関わりある車種じゃねえか…」と思ったりしますが、年式が違うのに加えて『ICE BREAK』だと61年型の同車種をドミニクが従弟に譲渡してたりするので悪いように解釈することもないのでしょう(そもそもインパラという車種に罪はないですから)。

(8月24日追記)
特典では「ヘルカミーノ」と呼ばれたりもしてました。
なお失念してましたが防弾の設定もあるとのことです。
あと、「生きてると思うけど…」とは言ったものの、ラストに登場した人物のことを考えると「これはやはり生きてるだろうな」と思います(あちらの別れも辛かったですし)。


https://automotorpad.com/ford/797060-1967-ford-fairlane-craigslist.html
ポルトガルの高速道路でのシーンにおいてダンテが搭乗するのはワインレッドの1966年型フォード・フェアレーン500クーペです。
作中ではジェイコブとリトルBがエルカミーノを引っ張り出し敵車両を薙ぎ倒していく様を目にしながらも引っ張り出し、その後高速道路でエルカミーノの後部で不具合を直そうとしているリトルBを見つけると連れ去って助手席に乗せ、それからドミニクのチャージャーの後部に突っ込んで反対車線に押し出しました。
その後、ヘリコプターを撃墜し同一車線に復帰したドミニクがハンマー投げの要領でヘリをぶつけたのを受けて車両は損傷し、それからスピンした車両からドミニクはリトルBを救出したのでした。
これにより高速道路から外れる形となりましたが、ダンテはそれも織り込んでいたのかダムの天辺まで乗りつけて2台のタンクローリーを操縦していました(その時点でヘッドライトが片側完全に無くなってました)。

(8月24日追記)
なお特典によると、色などの仕様はモモア氏の要望もあったそうで塗装の様を見せたりもしていたそうです。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_Auto_Messe_2020_(224)_-_McLaren_SENNA_exhibited_by_S%26Company.jpg
基地のシーンでクィーニーもダンテの標的と知ったデッカードが搭乗する車両として赤いマクラーレン・セナが登場するようです。
英国車に乗るのは本作でも変わりないようですが、かつてマクラーレン・レーシングに所属していたアイルトン・セナ・ダ・シルバ氏の名にちなんだスーパーカーを乗りこなすあたりがデッカードのひとつの凄さなのでしょう。

なお、ティザー動画でも登場しています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_Motor_Show_2017_(217)_-_McLaren_720S_COUPE.jpg
なお、ガレージには『SKY MISSION』のバギー(通称「ファスト・アタック」)や『スーパーコンボ』のマクラーレン・720Sと思しき個体も置いてありました。
なお本作では置かれているだけの登場でしたが、エンドロールのアニメーションでは走っていました。

(8月24日追記)
ローマにてダンテが搭乗するのは2022年型ハーレー・パンアメリカ1250です。
劇中では追うレティから逃れながらリトル・ノーバディの搭乗するSUVの車体に爆弾を貼り付けたり街灯を蹴って落としたり(それでもレティは巧い具合に抜けました。すげえ)していました。そして結果的にはレティがカラビニエリに包囲され脱落したことで逃げおおせてしまうのでした(そのため妨害信号が効かなくなりました)。
なお、撮影にあたっては装甲をある程度省いて軽量化しかつ動力系を強化してるようです。また、スタントを使わずモモア氏が実際に乗って演技してるようです。

ここまでが『ファイヤーブースト』の登場車種ですが、撮影風景を見るに11作目は下記車種も登場するかもしれません。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lexus_IS_500%22F_SPORT_Performance%22_(5BA-USE30-BEZLH)_front.jpg
ロサンゼルスのシーンにて青いレクサス・IS500 F SPORT Performanceが登場するとの情報を耳にしましたが、撮影動画を観た感じだとホイール的に別グレードかもしれません。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2023_Nissan_Z_Performance_in_Seiran_Blue,_front_right_(NYIAS_2022).jpg
また、シーンは不明ながらRZ34型日産Z(日本でいうフェアレディZ)が登場しハンが搭乗するとされています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:VeilSide_FFZ400_(3).jpg
というのも、『TOKYO DRIFT』においてハンのRX-7を手掛けたヴェイルサイドが本作に登場する車両のパーツの開発を示唆する発言をして暫くして同車両をはじめとしたハンが乗ってきた車両を彷彿とさせるカラーリングのZのカスタムカーである「VeilSide FFZ400」が東京オートサロン2023でお目見えした後に2023年5月5~7日開催の大阪コミコン2023で展示された際にパンフレットに「VeilSide HAN'S FFZ400」と記載されていました。

また、先述したティザー動画にて緑のZにテスが搭乗していることに加えて彼女が米国日産のCMに出演している縁があってかつCMによってはZに搭乗するバージョンがあるので(1件載せましたが、他にもあるので各位検索してみることを推奨いたします)彼女もZに乗る可能性は否定しきれません。
僕の推測があっていた場合、ジェイコブが前作で6代目マスタングシェルビーGT350、本作で3代目マスタング(前作はフィン・コール氏演じる若い頃なのでノーカン)に乗ってたのと見ようによっては似たようなものかもしれません。

(2024年5月13日追記)
『X2』と『MAX』の間(厳密に言えば4作目の直前)のエピソードにあたる『ロス・バンドレロス~盗賊たち』観たので其方のも書こうと思います(字数制限があるので『MAX』の記事に追記するのは断念しました)。

出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/1990_Cadillac_Brougham%2C_front_left%2C_05-16-2023.jpg
ハン(なお、彼によるとドミニクと出会ったのはメキシコでとのこと。尤も、それ以前から知っていたようですが)がドミニカ共和国入りした際、テゴが迎えに来た時に乗っていたのは銀色の1990年型キャデラック・ブロアムでした。

出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/1969_Chevrolet_Camaro_Z28_in_Butternut_Yellow%2C_Front_Left%2C_06-17-2022.jpg
また、ハンがドミニクがもとを訪れた際にドミニクが整備していたのは白い1969年型シボレー・カマロでした。
アメ車なのはある意味ドミニクらしいと言えますが、マッスルカーじゃなくポニーカーなのはある意味らしくないかもと思わなくはないです。
とはいえ色んな車種乗ってきてますからね。

出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/33/1966_Pontiac_Bonneville_Convertible_in_red%2C_front_left.jpg
ドミニクとレティが海に向かう(因みに『EURO MISSION』の会話はこの件のことを指しているという考察もあるようです)際に乗っていたのは白い1966年型ポンティアック・ボンネビルコンバーチブルでした。
劇中では運転中にレティがドミニクの前でアツアツな様を見せていたりしました。この状況でも運転できるのは凄い…(『MEGA MAX』のハンとジゼルの例もありますが)。
Posted at 2024/05/13 20:26:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 劇中車 | 音楽/映画/テレビ

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