
暑さも和らいできたので、山歩き用に揃えたアイテムの実地テストを兼ね、滝見物と100名城巡りに出かけました。
初めに向かったのは、佐賀県小城市にある清水の滝(きよみずのたき)で、全国名水百選の一つ清水川の上流にあり、高さ75メートル、幅13メートルの清流が垂直に流れ落ちます。
駐車場からは10分ほど歩くということで、山歩きに備えて購入したハイキングシューズに履き替え、同じく購入したリュックを担いで歩き出しました。
…が、遊歩道がとても綺麗に整備されており、どこかの会社の団体さん?と一緒になったのですが、写真左下の女性はハイヒールでも余裕で歩けていましたねぇ
ハイキングシューズは全くのオーバースペックで、気合い入りすぎてる感が気恥ずかしいくらいでした笑
本当に少し歩いただけで全景が現れましたが、別名「珠簾(たますだれ)の滝」と言われているだけあって、かなりの高さと水量があるわりには、轟々よりもサラサラという表現が合う落ちかたをしていました。
今日は小雨の降るあいにくの天気でしたが、晴れた日には、さぞ気持ち良かろうなぁという印象の滝でした。
(小城市HP)
https://www.city.ogi.lg.jp/main/6226.html
オマケですが、近くの山の中には、謎のゴリラ🦍像が…
草木が茂り過ぎていてこれ以上は近づけず、足元の様子が分かりませんでしたが、昔はテーマパークみたいなものがあったのかな?
ご存知の方がいらっしゃったら、情報をお願いします🤲
ゴリラ像までの道中には、彼岸花が「やっと出番が来た!」とばかりに咲き誇っていました。
清水の滝のあとは、初めていく蕎麦屋「そば処陽気」さんに移動。
近くの駐車場に停め、手作りの看板を頼りに住宅地の中を歩いて向かいますが、それらしいお店がなかなか見えてきません。
不安感がピークになる頃、何やらそれらしい暖簾のかかった民家が…
クチコミでは、"古民家"というワードもあったのですが、現物は"古民家"というよりも、ただ単に"古い家"かな?笑
まぁ、捉え方の違いなんでしょうかねぇ
恐る恐る引き戸を開けると、たしかにお店のようで、気さくな店主がいらっしゃいました。
天ぷらと十割蕎麦のざる(2,000円)を注文したところ、材料が余っていたのか、「足りんと思って増やしといたばい!」と2人前の天ぷらが!
危うく、蕎麦が来る前に天ぷらで腹一杯になるところでした。
完全に店主の気分で経営しています笑
蕎麦と天ぷらで本当に腹一杯になったところで、日本100名城No.87「名護屋(なごや)城」を目指します。
名護屋城は、国内統一を果たした豊臣秀吉が、大陸進出を目指し、その前線基地として九州の諸大名に命じて作らせたお城で、朝鮮出兵のための城(陣城)ながら城域は約17万㎡にも及び、広大な御殿建築や10基を超える重層櫓、茶室、能舞台まで備わり、伏見城や聚楽第にも匹敵する絢爛豪華な城です。
…と言っても、秀吉没後に廃城され、今は石垣が残っているだけですので、一般の方にはウケない城だと思います笑
とりあえず、駐車場に停めて記念写真。
以前に何度か来たことはありますが、写真まで撮ったのは今回が初めてかなぁ
ホッケンハイムシルバーな空の色が残念😢
名護屋城には秀吉の号令に従い全国各地の大名が集まったことから、周辺にはその陣屋があったそうで、伊達政宗やら徳川家康、加藤清正や黒田長政など、名だたる大名の陣屋跡が点在しています。
陣屋跡をくまなく見て回る気力までは無いので、敷地内にある佐賀県立名護屋城博物館に向かい、まとめてお勉強させて頂きます。
なお、日本100名城のスタンプもここに置かれています。
館内には、名護屋城ありし日の姿を再現したジオラマ(かなり良く出来てます!)や…
朝鮮出兵に使われた安宅船の模型(これも良く出来てる!)や…
秀吉が使った黄金の茶室を再現したものなどが展示されています。
この茶室、無料で外から眺めることも出来ますが、10,000円払えば、中でお茶と茶菓子が楽しめる35分間の体験プログラムも用意されています。
要予約で、使用する茶器も黄金ではありませんので悪しからず…
博物館で予備知識を入れたあとは、本丸に向けて登城開始です。
大手口から出丸、三ノ丸を通過して本丸大手、本丸へと進みます。
本丸には、東郷平八郎元帥が揮毫した「名護屋城址」碑があります。
東郷平八郎元帥の揮毫は、各地の名所旧跡で目にしますので、達筆として名高かったのか?それとも縁起物だったのか?
いずれにしろ大人気だったんでしょうねぇ
そして天守台跡まで来ると、目の前には玄界灘が広がり、手前には橋で渡れる加部島、その先に加唐島や松島、遠くには壱岐が霞んで見えます。
440年前には、各大名も同じ景色を眺めていたんでしょうねぇ
どんな気持ちでかは、分かりませんが…
名護屋城の残念なところは、櫓も含めて建物が残っていないことと、島原の乱の影響で破却(石垣の破壊)を受けていることです。
この時代にしてはかなり立派な石垣なんですが、島原と同じ九州内の城ということもあり、徹底的に壊されています。
高島市長なら喜んで復元するんですが笑
(名護屋城博物館HP)
https://saga-museum.jp/nagoya/
この後、福岡までの帰り道で唐津城にも寄ろうと思っていましたが、雨が降り出したので、今日はここまで。
天気はイマイチでしたが、久しぶりに立派な滝も見れて満足な休日を過ごしたというお話でした。