デロルトキャブとノーマルエアクリーナー→OKO製キャブレターφ30とパワーフィルターへ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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エアクリに包まれたキャブレター
最初に伝えておきますが、今回交換するキャブレターは、純正との口径差(パーツレビュー参照)が大きい為、最終的にインシュレーターとマニホールド交換してます
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デロルトのキャブでも性能的に違和感無かったので、そのまま使っても良かったのですが、写真の補修された部分(樹脂でできてるフロートチャンバー)からの燃料漏れの為に今回交換となりました。
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今回交換するために購入した部品は、前オーナーが使っていたアクセルワイヤーも付いてきたので、そのままワイヤーも使う事にします。
なんせスピードファイトに使ってたモノだという話なので、すんなり装着できるに越した事は無い(^ω^)
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アクセルワイヤーを通す為に、フロントパネルを取り外した図です。
国産スクーターでも見られる、ワイヤーや配線を束ねる針金みたいなの付近にグリスがべったり塗られています。
ケーブル類への負担を減らすフレンチの粋な計らい。
でも手がヌラヌラベトベトでありがた迷惑ぅ!!
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おや?ワイヤー通してから気付いたのですけど、ワイヤーが二又に分かれてる部分の設定が純正のモノと違う…端的に申しますと、アクセルから1メーター進んだところでオイルポンプ用のワイヤーが分岐しているか、0.8メーター進んだところでワイヤーが分岐しているかの差です。新旧並べて写真に収めれば、説明は必要無かったのでしょうけど…
「作動に問題無ければいいか」とそのまま作業を進めますが、写真の通りオイルポンプ側のケーブル太さが違います。右の細い方が純正です
悩んでもしゃーないのでケーブル固定する金具をサンダーで削ります。
ようやく固定できたと思ったら、今度はワイヤーが短い…
調整ナットでギリギリまで伸ばしても数ミリ短い… _| ̄|○
たかが数ミリ、されど数ミリ。アクセルオフでも少しだけオイルポンプのスロットルが引かれたままの状態になってしまいます。
「このまま使ったら、またリードみたいにクランクケースん中オイルでチャプチャプになってまうやんかぁ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)そんなんいやや!!
もうええわ!ままよ!」
結局先程削った金具を指で無理矢理変形させ、何とかワイヤーのゆとり分を稼ぎました。←こういう所が整備士に向いて無いと自分で思う。
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上が今回装着するキャブレター
下が純正です
実はこのキャブレターを買う前に、過去に2個、スピードファイト用にキャブレターを購入してます。
1個目はホンダの2スト125cc用のキャブレター。ヨーロッパで発売されている車種のものでした。
コレは良く調べずに買った為、オートチョークの配線カプラー以外全く合わず、装着を断念。
そして2個目はケーヒンのPE24。こちらは購入前に、ネットで「スピードファイトに装着した」と買いてあったのを見たため「着くんだろうなー」とまたもぼんやりと良く考えずに購入。ネットの記事では「装着」と記されていたが、細かい作業内容などは書かれていなかった。
届いたPE24を取り付けようと試みるも、インシュレーターの径が合わない。そりゃそうか…
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と言うわけで懲りずに今度はインテークとリードバルブのセットをネットで購入。画像には載ってませんが、青いシリコン製のインシュレーター付き。
左が購入したもの。アルミ製マニホールドとインシュレーターとリードバルブのセットでした。
PE24の口径よりインシュレーターの径が若干大きかったものの、バンドで締め込めば何とかなるやろ。と思ったが、何ともならんく、ガバガバであった。
無念。
かくしてお蔵入りとなってしまった2個のキャブレターとマニホールド。
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しかし、ついに今回購入したキャブレターで、マニホールドとのシンデレラフィットが実現しました。
なんつーかっ!たまたまなんですけどね!
ところが…
純正の使用では、マニホールドにオイルポンプからの配管(写真左下の細いホース)が入ってます。そして、燃料をキャブレターに送る為の負圧のホースがキャブレターに刺さっていました。つまり、マニホールドにニップル1個、キャブレターに負圧を取る為の口が1個付いてないとダメなのです。
今回装着するキャブレターは負圧を取る口(ニップル)が着いていない。そんで、マニホールドについてる負圧を取る為のニップルは1個だけ…
私は足りない脳みそをフル回転させ、最終決断としてマニホールドに穴を開けてニップルを追加する事にしました。
ドリルで下穴開けて、ネジ切りタップでマニホールドにネジ山作ってかぁ…
こんな事やったこと無いし、できるかどうかもわからない。不安で酒が進みます。
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と言うわけでモノタロウで注文したニップル
が届きました。が…
私の持っているネジ切りタップのピッチと、ニップルのネジ山のピッチが明らかに違います。
この「知らない物に対して、よく調べないで買う」というところは自分のイカンところであります。
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ここまでくると、もうほとんどヤケクソです。
南無三アタックでニップルのネジ山を修正します。ニップルは多分砲金製
油をふりつつグリグリとネジ山修正します。
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結果、以外と普通にネジ山修正できました
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続いてマニホールド側の加工です。
金属用の細いドリルで下穴を開けます
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ニップルのネジ山径が9.5ミリなので、8.5ミリのキリで穴あけ
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バリとります
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ネジキリマス
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やっつけ仕事のマニホールドが完成
シールテープ汚ったね!
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そんなこんなで装着完了
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工程には入れてませんでしたが、マニホールドを着けた際に、シリンダーを囲う樹脂カバーとシリンダーの放熱フィンとの干渉があった為、放熱フィンを少し削りましたがご覧のようなクリアランスです。
キャブレターの上方向から撮った画像ですが、青い線がフィン、赤い線がマニホールドです。
このエンジンは国産同クラスエンジンと一緒で強制空冷ですが、マフラー側からシリンダー冷却の為の空気を吸入し、エアクリーナー側へ排出しているようです。
結果、シリンダーとマニホールドの接近、さらに樹脂カバーの切り欠きから熱風がマニホールドにまともに当たる感じになってしまいました。
吸入空気の温度は低い方がいいと思うので現状は納得できてませんが、とりあえず今回はここまで。
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