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妖怪横歩き@MINIを弄って37.5万㌔の愛車 [ミニ MINI]

整備手帳

作業日:2017年10月2日

低速側ファンレジスター / ファン外さずに交換

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
「一切解体せずに、低速側ファンレジスターを交換」する方法です。
R50後期限定ですが、ほぼ全てのミニで壊れるこの問題児を永遠に解決しちゃいます。
先ずは借り物画像から。NorthAmericanMotoring.com (NAM)で話題になった、やり方です。URL先は英語ですが、この画像に全て必要な情報は入っています。

ファン側、グランド線は触らず、
「低速側の入力を、100W 0.33Ωの抵抗を噛ませてから高速側入力に繋ぐ」という事をします。

ファン側は両方赤い線なのですが、
ボディ側のコネクタに来てる配線が「赤・緑」なのが低速側、
「赤・青」なのが高速側です。


もっと簡単に言っちゃうと、
「赤い2本の線の間に、100W 0.33Ωの抵抗を繋ぐ」
それだけです。
2
「ほう、でワシのミニも壊れとるんか?」

エンジンルームのリレーボックスからすぐにテスト出来ます。


画像撮り忘れた...大ポカです。
自分の他の記事から写真持ってきました。
テスター当ててるやつはここでは関係ありません。

写真右側2つが、低速と高速ファンを駆動するリレーです。

以下読み飛ばして頂いても大丈夫ですがウンチクです:

ミニの冷却系統は、クーラント温度を3段階の方法で90-100℃程度に保とうとします。

・89℃でサーモ開閉
・103℃でファンの低速駆動
・112℃でファンの高速駆動

OBD繋いで水温見てるとわかりますが、高速とかを定速走行してるとほぼずっと90℃程度の理想温度を保ち続けます。

問題は、渋滞や市街地などの低速モード。
完全停止した状態だと、結構簡単に危険温度の100℃を超えます。
105℃でファンが低速稼働して、98℃で停止する仕組みになっているのですが、低速駆動用のレジスターが焼けるとこのモードが動作しなくなり、
112℃の高速モードが作動するまで冷却が出来ない事になってしまいます。

コレって周辺の機械に結構ダメージでかいんですよ。(樹脂類の熱劣化ってめちゃ難しい分野なのですが、100℃前後って「10℃違うと耐久性が半分になる」とかいうデータがゴロゴロあるレベルです。「たかが数℃」と甘く見ないほうが良いです。水温センサーがそれだけ上がると言うことは、長時間熱が溜まり続けたという事でEGルーム全体に溜まった滞留熱気によりクーラントの温度差以上の温度上昇が起きている筈です。ヒートサイクルによる劣化モードもより凶悪になります。)
3
テストリード(無い人は太めのコードの先をしっかりねじって下さい)

車体コンピュータからの信号、85と86がリレーのON/OFFを切り替えています。

リレーがONになると、「30番と87番」が通電状態になるわけです。(リレー横に回路図が描いてあります)

リレーを外して、「30番と87番」にケーブルを突っ込んでショートさせると、リレーONの状態が再現されて、電動ファンが回り始めます。(エンジンかけなくて大丈夫です)

ここで「ハイスピード側は回るけど、ロースピード側がまわらない」方!
ビンゴです。さっさと直しましょう。
4
どじゃーん。今回の秘密兵器です。

100w、0.33Ωのメタルクラッド抵抗。アマゾンとかで数百円です。

この両端に太い電源コード(100w以上 / エーモンのケーブルなら1.25sq以上の物) をハンダで停めてカバーを付けます。

固定場所はみんな色々考えてるのですが、80ワットの電球程度には熱くなりえます。必ず放熱出来るメタルボディのどこかに固定して下さい。
(樹脂に固定しちゃうと溶けますし、最悪燃えます!)
5
熱害対策で保護チューブを配線に巻きました。
ステーは適当にそこらに転がってた物ですw

放熱グリス...無かったんでスレッドコンパウンドを間に塗ってますw
6
【2018/10追記】
以前の固定場所では、排熱が追いつかなかったようで、
一年ほどでレジスタが破損してしまいました。

元々の写真と同じように、T/MマウントにM3のネジ穴をタップして、ネジで固定する方法に付け直しました。

写真は、新しい固定場所です。
7
アップです。

根元の方は少し傾斜が付いていて密着させられませんでした。
シリコングリスを塗って、一番密着が良さそうだった部分に固定しました。
8
参考までに写真を残しておきます。
前の固定場所は、ファンの後ろ、スロットル周辺の空きスペースでした。
ここだと、レジスタが熱破損してしまいました。


これで今度こそ、向こう20年は低速ファンの心配は要らんでしょう。

都市部とかトロトロ走ってると停止後にエンジンの熱でクーラントが吹くことがあるんですよね。
(OBDで見てると結構な温度になってる事が)

これやってからクーラントの吹きこぼれは完全解決しました!


前期の方は、ファンアセンブリ側にリレーが埋め込まれてるので
後期のように簡単には出来ません。ファンまでバラす必要が有ります。
が、基本的な考え方は似たようなモノです。
焼けてしまったレジスタの配線を引き延ばして、
壊れにくいレジスタに交換する事で同様の効果が得られます。

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この記事へのコメント

2021年10月25日 20:36
参考になります。
試しに低速ファンのリレー外して直結してみたらちゃんとファンは回りました。
いずれ壊れたらこの方法を試してみます。
2022年4月5日 15:13
すみません。初歩的なことを伺うのですが、ラジファン低速側配線にレジスタを割り込ませるところはどのように繋いでいますか?
自分はギボシで繋いでいたのですが、どうも接触不良でその部分が焼けてしまいましたwレジスタ自体が壊れたのかと思ったのですが違いました。
すみませんがよろしくお願いします。

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「[整備] #MINI VibraTechnics エンジンマウント MIN906M https://minkara.carview.co.jp/userid/378316/car/285791/7021676/note.aspx
何シテル?   08/29 11:37
Sidewalk乗りです あちこち走り回ってます
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