本来なら、1/4には一度神戸に帰っておくつもりだったんだ。
カナダ留学中の娘が一度帰国する必要があって、格安航空券を使う都合で1/6に成田へ降臨するという暴挙に出た。
それを迎えに行くため、ボクと息子は1/5に神戸を立つ予定だったから。それに、RXはあまり乗ってないから、成田往復でその快適性を満喫してみたいという思惑もあった。
東北と京阪神をクルマで行き来するのは、日本海側ルートが近い。
ところがこの度の地震の影響で、石川県って通れるの?渋滞とかは?・・・と、1/3の時点ではまるで情報がない。
じゃあ関東経由で帰るか?
いや、それならいっそ、この一人旅を延長して1/6に成田入りすれば良いじゃないか。ナイスアイディア!
ということで、1/3と4をスキーに、1/5を東北から成田までの移動に使ってみよう。
1/3 APPI (PPAPみたいやなぁ)
安比高原スキー場のことだ。
バブルの少し前ごろにリクルート(!)による開発がスタートした安比は、蔵王か安比かというくらいに東北を代表するビッグゲレンデ。
そういう知識を持って、件の兄に「安比に行きたい」って言うと、彼による評価は必ずしも芳しくない。
「どのコースも同じようなもんだ。留守都みたいに」
との回答。ゲレンデマップを見て、なるほどルスツと似てるかもしれないと得心したものの、とは言え一度は経験しておかないとね。
広すぎて、マップも左右に分けて表示。
とりあえずこの日の目標は、オープンしている全コースの制覇だ。
広いぞぅ、「コース数: 21コース; 総滑走距離: 43,100m」という。43.1kmですよ。全コース1日で周り切れるかな?

遅寝遅起きのボクなので、営業開始とともにリフトに飛び乗るってことがほとんどない。
しかし、ここは広大な安比。気合いを抜くと、全コース制覇が危うい。前日からスキーセンター真ん前にクルマを停めて車中泊、営業開始と同時にボクも活動開始できた。

まだ誰も踏んでないピステ、さあ、いくぜ!!

ゴンドラ山頂駅。巨大な中華製モニターでコースマップなどを映し出している。さあ、どこから行くかな。
朝のうちは山頂はフォグ。中腹以下は見通しが良い。
ただしここ安比は、綺麗な山体に開発したゲレンデによくある「上部は急、下部に行くほどなだらか」というレイアウトなので、30度を超える上部斜面を見通しの効かないままで飛ばすのは怖い。

時間が過ぎると、上部でも半分だけガスって、半分は晴れるという状況になってきた。山体に当たる風の向きによるものだな。面白い。
たざわ湖スキー場同様、降雪量が不足気味なので、クローズされているコースもある。そういうコースは、いわゆる非圧雪の急斜面なので、入れないことにホッとしなくもない。もちろん、表向きは「残念だが仕方ない」とつぶやいてみせるのだが。

また、バーンを貸し切ってポールを立ててスラローム競技の練習をしているコースも。
なにせ超巨大ゲレンデだし、ロングコースばかりだし、分岐コースも多いし、全コースを色塗りしていくには計画性が必要で。
途中で何度もマップを見ては、こっちで良いのかな?と考えながら滑る。初めてのスキー場ならではの探検的ワクワク感だ。
結果的に、この日オープンしている全コースを制覇できた。
ここ数年で最も長時間かつ長距離を滑ったことになった。
10年くらい前までなら、昼食も取らず朝から夕方まで滑りっぱなしってことも珍しくなかったのになぁ。
ところで、明日行くべきスキー場のことを、リフトでたまたま相席したうちのお二人に聞いてみた。お一人はインストラクターのお兄さん、もう一人は地元のベテランスキーヤーおじさん。
明日、岩手県内の八幡平リゾートおよび下倉スキー場か、夏油高原スキー場のどちらかで滑りたいが、オススメはどちらですか?
アースホッパーの権利を使える両スキー場、どうやら滑り応えがあるのはお二人揃って夏油高原スキー場だという。
初めて知った名前だ。そもそも読めない。「ゲトウ」と呼ぶそうだ。字面からは、到底スキーができるとは思えない暑苦しさ、脂ギッシュさ。
しかし、豪雪地帯で有名だそうな。
ただし、「安比や八幡平よりもかなり南だから、雪質は良かない」と言う。
おお、岩手というだけで北国だと思っていたが、その中にもヒエラルキーがあるってことか!ストイックに見えて仕方ない(^^)
そしてこの夜は、一部のスキーヤーの皆さんが誇るように、ボクも倣ってみた。

半額バーゲンハンター。
閉店の1〜2時間前のハイエナ。楽しいですな。
結局選んだのは、コイツらだ!

特に、岩手牛の弁当、おいしかった。せっかくここまで来たのだから、食べとかなきゃね。
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yukiyama | 日記
Posted at
2024/01/14 11:30:48