10/3 札幌 モイワ山荘でスキーブーツフィッティング
北海道にいくつかあるスーパー銭湯の「ほのか」の早朝プランでスッキリし、

洗練され過ぎている新型市電を追いかけながら、

南13西15にあるスキー用品プロショップ、モイワ山荘に到着!
一見さんには入りにくいのか?
コンビニ居抜き店舗らしい店構えは、それを希釈しているのか?

ボクにとっては、ズラリと並ぶスキーグッズを見てみたい欲求が勝る。
そこまで上手くはないんだけどね。
シロウトにしては頑張ってるな、という程度である。

元デモンストレーターの店員さんが、足の骨格モデルを使って解説しながら客の理解を深めてくれる。
ボクのブーツのフィッティング作業待ちの間に、札幌医大の競技スキー部?アルペンの選手?な学生さんが来て、出来上がったブーツを履きながら店員さんから様々なレクチャーを受けていた。
さながら医学部の解剖学の講義を聞いているかのような専門性の高さが板に付いている弁舌に、正直驚嘆した。

作業室で施工してくれている店長。
あのLANGE(上手いスキーヤーは皆LANGEのブーツを使っているイメージが強い)で開発などにウン十年携わってこられた根っからの職人。
ボクの立ち姿、歩く姿勢を一瞥しただけで力の入り方などのクセを見抜かれてしまう。
結局、2.5時間も掛けて、この世に一つのボク専用のブーツが完成した。

シェルとインナー

今までならいつも骨が当たって苦行のように感じている部分の熱形成と切削あと。
もうね、これホントにレーシングモデル?ってくらい快適。なんかの魔法ですか?

インナーは、ヒモで締める方式に。
え、そんなのあったの?全く知らない世界である。
ブーツを履く手順も驚きで、まずこのインナーを履いてヒモを強く締めてから、インナーごと硬い真っ赤なシェルの中に足を入れるんだな。
入るの?ホントに?
体勢やコツを教えてもらいながら、何度かチャレンジ。
寒いスキー場ではシェルがいっそう硬くなるので、これは苦労するだろうなぁ。レース前のタイヤみたいに、電熱毛布で包んでおかなきゃ(笑)

インソールも熱形成

裏側まで形を整えてくれた。
履いた感触は、レーシングモデルだけにタイトなんだけど、自分の足に合わせてあるから、痛みとか不快感がほとんど感じられない。
今まで30年間、ブーツを新調するたびにより上級なモデルを選ぶようになってきた反動で、ますます足が痛くなってきた。
慣らしの終わらないうちは、インナー全体で足全体を圧迫しながら滑ってきたから血流が悪く、痺れて感覚がなくなる足の部位がいつもどこかで生じていた。
インナーがヘタってきたなら、クッション性が落ちるので骨がシェルに当たって痛くなる。
また、今までならかかとを浮かせた時は、ブーツの中でかかとの下に空間ができ、ブーツは上についてこない感覚があった。
スキーを履いている場合には、つまり足を上げても板はついてこないからエッジが雪面に残り、引っかかることもあったわけだ。
それが、かかとを上げてもピッタリとブーツが付いてくるんだな。足の下に隙間が出来にくい。
これはすごいぞ!
今までのようなスキー操作をすると、かえってオーバーアクションになるかも。
わずかな入力で板がしっかりと動いてくれるということか。センシティブな動きを求められるとも言えそうだ。ちょっと怖いぞ、レーシングマシン。
さあ、道具は揃った。
身体の使い方もいくつか教わり、いよいよ自分自身の問題になってきた。
自分スキー第二章、どうなるかな?早く滑りたいぞ。
でも、リフト券、まだ調達してない。
今年も、値上がりしたアースホッパーを使うかなぁ。悩むなぁ。
ああ、エネルギー使った。ハラ減った。そもそも朝は食べてないし。さぁ、昼食だ。
今回の札幌メシは、ココに行くことに決めていたんだ。
カリー軒。
m-Anesys (; ・`д・´)!さんの記事で、
「うまいのなんの」入りました!
いやぁ、その字面だけでもう食べたくなってしまった。
店内壁面を埋め尽くす芸能人たちによる膨大な枚数のサイン色紙なんて目じゃないぜ。

メニューはいくつかの組み合わせで成り立っているイメージか。
ハンバーグかトンカツかなにか。
ご飯かスパゲティーか。
カレーかミートソースかなにか。
「うまいのなんの」は、「近ごろはインディアンハンバーグ」だそうで、それならそれで決まりでしょ!?

厨房で白衣とコック帽を着ける初老のシェフがフライパンを振るう姿。
そこからの盛り付け。
そしてこの、ええ歳したオッサンたちを少年に引き戻すビジュアル!

「特に肉汁噴き出すハンバーグは、自分の生涯でトップクラスに美味い」
とのことだが、撮影は難しいねぇ。
フォークを刺すまではいい。
ナイフの先を、いつもより大袈裟に上から突き立てて刺す。
その圧に負けた肉の裂け目から、半透明に濁った肉汁と油がジュワワッ。
あっという間にスパゲティーの隙間に逃げ隠れてしまうのだ。
昨今の異常に肉肉しさを演出した目が荒く堅焼きされた牛肉100%ハンバーグとか、こだわり抜いた複雑さとかエスニックを誇るスパイスカレーとは違う。「芯が少し残ってはじめてアルデンテだ」とか、そんなこだわりとは無縁な。
昭和の、レストランという言葉がまぶしいくらいに特別な響きを持っていた頃の、あるいは「昭和の洋食屋さん」のハンバーグ、カレー、スパゲティー。パスタではない。
そんな安心できる味を、毎日毎日とびきり丁寧に作り続けているだろうことに思いを馳せながら、堪能させていただけた。
神戸でも、そんな店が一つまた一つ消えていってる。
カリー軒、頑張ってね。
このあと仕事関係の人と少しだけ会って、解放され、さあ、どこに行くか。
宛のないまま、気づけば岩見沢方面へ。

ロープ垂らしたまま走るトラック。
あぶないなぁ。踏んだらなんか飛んでくるよ。
たどり着いたのが、岩見沢市の北村温泉。
裏手に無料キャンプ場があり、温泉もセイコーマートも目の前という、どうとでもなるありがたいキャンプ場だ。

足湯。

テレビアンテナ、大丈夫?

テント泊地。

隣の公園、池に映り込む夕暮れ。
この夜は雨だという。
せっかくのキャンプ場だが、今夜も車中泊だな。