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前回の続きで
流行りの自作リアクターに使ってるラジウムシートの放射線について!その2
流行りの自作リアクターに使ってるラジウムシートの放射線について!その3
ラジウムシートが裏表で放射線数値が違うと言う話から、みん友さん達から色々質問が有りましたので、理由を解明するために検証して見ました。
やっと例のラジウムシートの放射線検証が終わりました。
検証してみて中々面白い最終結果が出ました。
ラジウムシートの表側はシリコン樹脂は薄く出来ているようです。
裏側の方はシリコン樹脂の厚みがある様で、何故?裏側がシリコン樹脂が厚いのかの理由も分かりました。
このラジウムシートを作成する際に、ラジウムのパウダーが重みで沈殿してしまい表側になる方に沈殿して、裏側になる方にシリコン樹脂の厚みが出来るそうです。
のりパパさん提供
メーカーの説明
メーカーの手書き画像(笑)
この様に表側にラジウムパウダーが集中し放射線が集中し、裏側がシリコン樹脂だけになり放射線が弱くなっているのだと言う説明なようですね。
ただ、シリコン樹脂が片方に集中してるから放射線が弱くなる?
確かに一般的な考えならそう考えるのが普通なのだけど
ちょっと考え方としてメーカーはあまり放射線の知識として詳しく知らないのかも知れませんね。
一つの考えとしてエネルギーにもよりますがα線は紙一枚でも遮蔽できると言われているので、α線が遮蔽されているのではと思えます。
私の推測ですが、たぶん放射線の種類が関係しているのでは?
そこで放射線の種類によってどんな変化が有るのかを検証して見ました。
比較対象の中津川産ラジウムゲル
先ずはCSI(TI)シンチレータ+フォトダイオード式放射線測定器でのバックグランド値を出します。
バックグランド
γ線0.08μ㏜
10回計測のバックグランド値
平均バックグランド値 γ線0.07μ㏜
中津川産ラジウムゲル
γ線0.66μ㏜
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き γ線0.66μ㏜
ラジウムシート
表側 γ線0.60μ㏜
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き γ線0.49μSv
ラジウムシート
裏側 γ線0.46μSv
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き γ線0.37μSv
CSI(TI)シンチレータ+フォトダイオード式放射線測定器でのγ線の比較
γ線だけの測定ではラジウムシートは表側では中津川産ラジウムゲルより放射線量が少なく出ている事が分かりました。
そしてラジウムシートは裏側では若干は減衰しているようですが、極わずかしか減衰していませんでした。
殆ど減衰していないレベルだと思います。
メーカーの言うような10分の1に放射線が減衰している事は有りませんでした。
次は中華製GM管式RAY-2000A放射線量測定器
バックグランド値 0.06μSv
X線・γ線 ※(β線)私はこの測定器はβ線を測定していると思っています。
10回計測の測定値
バックグランド値 0.08μSv
中津川産ラジウムゲル 0.47μSv
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き 0.66μSv
ラジウムシート表側 1.08μSv
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き 0.99μSv
ラジウムシート裏側 0.20μSv
10回計測の測定値
バックグラウンド差し引き 0.25μSv
中華製GM管式RAY-2000A放射線量測定器の比較
この測定器では一応測定対象はX線・γ線となっていますが、私が分解して見た限りβ線を測定する可能性があると思っていました。
そして検証結果ではCSI(TI)シンチレータ+フォトダイオード式放射線測定器でのγ線だけの測定では、ラジウムシートのγ線が殆ど裏表で減衰していませんでした。
しかし、この中華製GM管式RAY-2000A放射線量測定器ではラジウムシート裏側の放射線測定では、明らかに測定値が下がっています。
そしてラジウムシートの表側の全体的の数値でもγ線の時より高い放射線量を測定しています。
やはりこの中華製GM管式RAY-2000A放射線量測定器はβ線を測定している可能性がとても高いです!
このGM管式RAY-2000A放射線量測定器でX線・γ線しか測定しないと思ってい居る人達は、大間違いな勘違いをしています。
なので、この測定器でγ線測定をして測定したと思って放射線が有ったと言っている人の、放射線測定値は全く信用出来ないという結論です!
中華製GM管式RAY-2000A放射線量測定器ではラジウムシートの表側の方が一番高い放射線を測定していました。
みん友さんなど皆様のお持ちの放射線測定器も裏表で数値がかなり違う場合は、β線を測定していると思います。
この測定器は確実にβ線も測定しています。(そこまで高精度ではないとは思います)
次は高精度のウクライナ製の測定器で測定します。
GM管式(ガイガーカウンター)ECOTEST TERRA MKS-05
バックグランド値 γ線0.16μSv
バックグランド値 β線0cm2 ·min
10回計測の測定値
バックグランド値 γ線0.14μSv β線0.001cm2 ·min
中津川産ラジウムゲル γ線0.69μSv
中津川産ラジウム β線0.477cm2 ·min
10回計測の測定値
バックグランド差し引き γ線0.62μSv β線0.449cm2 ·min
ラジウムシート表側 γ線0.72μSv
ラジウムシート表側 β線0.679cm2 ·min
ラジウムシート表側
10回計測の測定値
バックグランド値差し引き γ線0.52μSv β線0.752cm2 ·min
ラジウムシート裏側 γ線0.48μSv
ラジウムシート裏側 β線0.063cm2 ·min
ラジウムシート裏側
10回計測の測定値
バックグランド値差し引き γ線0.31μSv β線0.044cm2 ·min
GM管式(ガイガーカウンター)ECOTEST TERRA MKS-05測定器での比較
ウクライナ製のGM管測定器で測定した結果、明らかな事が判明しました!
ラジウムシート表側と裏側では明らかに裏側のβ線の放射線が減衰していました。
その差を考えると10分の1以下に減衰しています。
γ線は裏表ではあまり減衰していません。
中津川産ラジウムと比較して考えると表側はγ線はラジウムシートの方が低い線量なのに対し、β線はラジウムシートの方が高い線量が出ている事が分かりました。
ラジウムシートの裏側は先に示したようにシリコン樹脂の厚みが増しているという事が分かっています。
このシリコン樹脂の厚みが何ミリなのかは分かりませんが、放射線をシリコン樹脂が遮蔽して減衰している事は間違いないようです。
放射線の種類の遮蔽による減衰率が関係していると考えられます。
α線はエネルギーによりますが紙一枚でも遮蔽出来ると言われます。
エネルギーによりますが、β線は微粒子なのでプラスチックにガラスでは1センチ・アルミ板だと密度にもよりますが2~4m程度で遮蔽されます。
γ線の透過力は強いのでコンクリートに鉛の厚みによって遮蔽可能です。
その事を考慮にいれて見ると、このラジウムシートはγ線は殆ど遮蔽されず減衰していません。
α線は検査出来ませんでしたが、理論から考えてシリコン樹脂で完全に遮蔽されていると考えれれます。
そしてβ線の放射線はこのシリコン樹脂の厚みでかなり遮蔽され減衰している事が分かりました。
そしてもう一つ考えれれる事として、シリコン樹脂で遮蔽されたα線とβ線が乱反射され表側に反射された事で、表側のβ線の放射線量が増えているのではないかと考えれれます。
中津川産ラジウムゲルは反対側は遮蔽されていないので、放射線は両面に出ています。
γ線はラジウムシートより高い線量で出ているのに、β線の放射線量が低いと考えると、ラジウムシートの表側の放射線量が増えているのはシリコン樹脂によるα線にβ線が遮蔽され、反射して表側に出ていると考えて良さそうです。
そして皆さんが今自作リアクターを作成している、このラジウムシートなどの放射線を利用して静電気中和装置を作成して居る事に重要なのが。
放射線の種類だという事!
α線はイオン化能力は高いが透過力は低い、β線はα線よりはイオン化能力は低いが透過力は高い、γ線はβ線よりイオン化能力が更に低く逆に透過力は大きいのです。
そこから考えるとβ線が一番イオン化と透過率がベストなのではと思えます。
更にβ線は負の電荷(マイナス電子)をもっています。
それらを考慮に入れて考えると、ラジウムシートの表側の出ている放射線はもっとも静電気中和に適しているのではと思います。
そして私の作っているラジウム入りアルミテープもその理論が通用すると考えています。
>みん友さんが教えてくれたのですが、私のラジウム入りアルミテープを貼る前に帯電を測ってみたら、僅かですが-0.2kv帯電していたそうです。
バックグランド差し引きγ線0.06μSv
β線0.079cm2 ·min
ラジウム入りアルミテープはγ線は低くβ線が強く出る仕組みになっています。
みん友さん曰く、これってどこにでも貼れる超小型リアクターですねと!(^^)!
正の電荷の静電気を私のラジウム入りアルミテープは中和出来る性能を秘めていたのですね。
びっくり!
私がみん友さんの皆様に提供したラジウム入りアルミテープは、マイナス電子を自ら発生し注入して中和する仕組みになっていたようです。
それも、表面上ではなく放射線を利用した物質の中に注入出来る画期的な発明?
シリコンゴムでマイナス電子を注入して静電気を中和と言う仕組みは、表面上でしか効果を発揮できません。
私は何というオカルトパーツを考案しちゃったのでしょ(笑)
最終的なラジウムシートの検証結果ですが
ラジウムシートの裏表で放射線の線量が違うのは
裏側のシリコン樹脂によってα線とβ線が遮蔽され減衰している事が原因だと言う結論が出ました。
γ線は少しは減衰していますが、遮蔽されているというレベルでは無いです。
そしてラジウムシートの表側の放射線量が増えているのはシリコン樹脂によるα線にβ線が遮蔽され、反射して表側に出ていると考えて良さそうです。
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放射線検証 | クルマ
Posted at
2024/02/22 08:13:35