
以前、「
セルフ式ガソリンスタンド」のことを書いたとき、セルフスタンドの給油機には「給油解除ボタン」を押す“中の人”がいることを初めて知った。
セルフといいながら、実は常時スタッフが監視して、都度給油の許可を出しているわけで、その存在を知ってからというもの、何となくその役割に興味が湧いてきたのだ。私の“中の人”のイメージはこんな感じだ。
そこでいろいろ調べてみると、ガソリンスタンドで働くには「
危険物取扱者乙種第4類(乙4)」という資格を持っていると重宝されやすいと知った。乙4は、ガソリン・軽油・灯油などの引火性液体を扱うための国家資格で、求人内容によっては所持が必須だったり、時給が少しだけアップすることもあるようだ。
・求人例:
セルフガソリンスタンドの監視スタッフ
すぐにガソリンスタンドで働く予定があるわけではない。とはいえ、人生何があるかわからない。もしかすると将来、そんな“Xデイ”がやってくるかもしれない。その日のために、乙4でも取っておこうか――。
と、わりと単純な発想で資格取得を思い立った。
乙4の試験について調べてみると、試験は年に5回ほど開催され、受験者数は年間およそ20万~23万人。合格率は30~40%前後だという。
実際に
公開されている2025年4月~12月の9カ月間の実績を見ると、受験者数は約19万人、合格率は32%だ。つまり、だいたい3人に1人しか合格していない計算になる。
合格率が結構低いので、「思ったより難しいのか?」とも思ったが、試験内容自体は特別に難解というわけではなさそうだった。過去に出題された問題は
こんな感じ。
また、定年退職してからというもの、以前ほど頭を使う機会が減っている。記憶力もかなり衰えたが、昔はそんなに悪くなかったような気がする。
「今でも、がんばれば何とかなる」
そんな実感を、ちょっと確かめてみたい気持ちもあった。
というわけで昨年のお盆すぎに受験申請をし、10月の試験を受けることになった。
参考書は早々に買った。試験までは1カ月以上あった。
……にもかかわらず、私がまじめに参考書を開いたのは試験の前日であった^^;
昔からどうも、直前にならないとエンジンがかからないタイプなのだ。
試験は日曜日だったので、前日の土曜日の朝から家の近所のインターネットカフェへ向かった。自宅だと、テレビやらスマホやら、さまざまな誘惑が待ち構えている。集中するなら、ここが一番だ。
そして、こんな情報を片っ端から頭に詰め込んだ。
・ガソリンはオレンジ色に着色、発火点は約300度、引火点は-40度以下
・タンクローリー(移動タンク貯蔵所)のタンク容量は3万リットル以下
などなど。久しぶりに、まるで受験生のような気分である。
試験は10月5日。出来は「まぁまぁ」といったところだった。ところが10月末の合格発表では、残念ながら不合格だった。
乙4の試験は全部で35問なのだが、以下の3科目すべてで60%以上が必要なのだ。単純に全体で60%以上取ればいいわけではないのが難しいとこだ。
・法令(15問中9問以上)
・物理・化学(10問中6問以上)
・性質・消火(10問中6問以上)
私の結果は、「性質・消火」の正解率が50%だった。ほかの科目は60%を超えており、全体の正解率も60%には達していたのだが、この科目で足切りされてしまったのだ。
もう一度受けるかどうか、正直ちょっと悩んだ。すぐにガソリンスタンドで働く予定があるわけでもないし、受験料(5,300円)も決して安くはない。もちろん受かる保証もない。
しかし、このままではどうにも不完全燃焼だ。「今でもがんばればできる」かどうかを確かめたかったのではないのか――。と、自分に言い聞かせ、もう一回だけ受けることにした。こんな小さな試験だけど、自分との戦いなのだ。
ところが今回も、申し込みから試験まで2カ月ほどあったのに、やる気スイッチが入ったのは試験の2日前だった。人間、なかなか変わらないものである^^;
金曜日と土曜日、2日連続でインターネットカフェへ出かけた。前回で傾向は分かっていたので、初日はひたすら記憶し、2日めは過去問題を中心に勉強を進めた。
2回目の試験は2月15日。前回より手ごたえはあったが、「確実に合格」と言えるほどの自信もなかった。
そして3月12日、オンラインでの合格発表。恐る恐る受験番号を探してみると――無事、番号が載っていた。久しぶりに、ちょっとだけ「やればできる」という気分を味わえた。やれやれ、である。
これに味をしめた私は、新たな資格取得を狙っている。こうご期待。

Posted at 2026/03/14 02:47:21 | |
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