その1
ETCの利用率は2024年11月時点で95.1%、一日の利用台数は865万台(
国土交通省調べ)だ。
5年前は92.4%、10年前は89.0%で利用率は少しづつ高まっている。また都市高速では利用率がさらに高くなっていて、首都高速は98.4%、阪神高速は97.3%になっている。
高速道路をより効率的に運営させるために進められている施策が「ETC専用化」だ。「ETC専用化」により、料金の支払いはETCカードのみとなり、支払時間の短縮化も図れ、より少ない人での運営が可能になる。
首都高やNEXCOグループ各社で順次ETC専用化が進められており、今後ETCがないと高速道路を走れないことになりそうだ。現時点でも、スマートインターチェンジと呼ばれる簡易型のインターチェンジはETC機器とETCカードがないと利用できないが、どこでもこんな感じになるのだろう。
ちなみにETCは"Electronic Toll Collection System"の略で、一般的には「自動料金収受システム」ですが、直訳すれば「電気的に通行料金を集めるシステム」となる。ETCの一般運用が始まったのは今から24年前の2001年(平成13年) 3月で、当初の利用率は1.1%、利用台数は約6千台/日だった。
その2
ETCゲートの通過速度について、
エヌー・ビー・シー協同組合さんのホームページで気になる記載を見つけた。「首都高より『50km/h以上で通過している』と通知のあったETCコーポレートカード利用の組合員様に郵送で連絡をしている」というものだ。つまり「
50km/h以上でETCゲートを通過するのは危険な走行」と認識されているということなんだろう。
WEB CARTOPの記事には「一般的な料金所に使われているシステムでも80km/hまでは通信可能なスペックを持っている」との記載があるが、問題はバーが開く速度ではなくて、バーが開かない時にどうなるかで、そのために時速20km/h以下の走行が指定されているわけだ。
ゲートの通過速度で一番多いのが40km/h前後ということなので、指定速度を順守している利用者は少数派なのだろう。ただ、通過速度が20km/hを超えてバーに接触した時は自己責任となるので、その点は相応の覚悟が必要になる。
その3
高速道路といえば、料金所にあるブースのおじさんを思い出す人も多いだろう。
料金所のスタッフの1勤務はどこの会社でもほぼ24時間になるようだ。最近は人員確保が困難になっており、「ETC専用化」ではブースをなくして人手不足の解消することも狙っている。実際に
首都高のリニューアル工事後の新しい料金所のイメージ図にはブースがない。
私が利用するJRの駅は改札口が現在4カ所あるが、駅員さんがいるのは1か所だけだ。交通系ICカードと自動改札が普及したおかげで、人手をかけずにチェックができるようになったわけだが、ETC専用化で高速道路でも同じようにしたいというわけだ。
いつか完全自動運転が実現したら、無人で運用される料金所でのETC利用率は100%、ゲート通過速度は20km/hになっているかもしれない。
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Posted at
2025/02/11 13:59:07