先日のバレンタインで、GODIVA(ゴディバ)のチョコレートをもらった。普段は安いチョコレートしか買わないので、ありがたくいただいた。たまに食べるゴディバはおいしいなぁ。
さて、ゴディバのロゴマークはよく見ると、馬に跨った裸婦が描かれている。この裸婦のモデルがゴディバの名前の由来となったレディ・ゴディバだ。
11世紀、イギリスの町コベントリーの領主となったレオフリック伯爵とその夫人であるレディ・ゴディバ。伯爵の圧政で困窮する町民に見かねたレディ・ゴディバは伯爵から裸で馬に乗り行進すれば減税するという約束を取り付け、それを実行したという伝説がある。
ゴディバの創始者は、レディ・ゴディバの勇気と深い愛に感銘し、自らのブランドに「ゴディバ」の名をつけ、その姿をマークにした。
その伝説をモチーフにした作品はいくつもあるが、
ジョン・コリアの「ゴダイヴァ夫人」が一番有名だそうだ。
そこで気になったのは、「ゴダイヴァ」だ。なぜ「ゴディバ」ではないのだろうか。GODIVAはフランス語では「ゴディバ」と発音するが、英語で「ゴダイヴァ」と発音する。GODIVAの日本語の表記と発音はベルギーでの発音にしたがい「ゴディバ」になっているとのことなので、英語圏では「ゴダイヴァ」と呼ばれているのだろう。
ちなみに、60年代のアンダーグラウンドロックバンドとして知られるThe Velvet Undergroundの楽曲に「レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション (Lady Godiva's Operation)」という曲がある。これもレディ・ゴディバのことである。いわくつきの歌詞のようだが、曲調はメランコリックでポップかつアヴァンギャルドだ。
The Velvet Underground 「レディ・ゴダイヴァズ・オペレイション」
また、レディ・ゴディバが裸で馬に乗り行進した時に、町民たちは自分たちのために体を張る彼女の姿を見ないように、窓を閉ざし敬意を表したそうだ。しかし、一糸まとわぬレディ・ゴディバをただひとりのぞき見したというトムという男がいた。
ピーピング・トム (Peeping Tom) は英語の俗語で、覗き魔のことだが、レディ・ゴディバをのぞき見したこの男の名前に由来するそうだ。聖と俗の対比でおもしろい組み合わせですね。
参考情報
・
ゴディバのエピソード (ゴディバ公式サイト)
・
ゴダイヴァ夫人~Wikipedia
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Posted at
2025/02/18 13:41:39