前に「イリオス」と言う漫画に夢中ということを書いたのですが、その作家さんがヤングジャンプでその「イリオス」の前に書いていた作品がこの「魔風が吹く」です。最初、「まふうがふく」と読んでいたのですが、「まかぜがふく」と読むことが正しい読み方です。実際の事件として多く見かけるオレオレ詐欺が出てきますが、その黒幕である番頭(実際の組織ではさらに上の人間がいるのでしょう)がとても用心深くて頭が切れて、恐ろしく感じます。こんな番頭みたいな人間が犯罪をさせていると思うと、高級時計店への強盗時間の黒幕には辿り着くことは難しいのではないかなとも考えてしまいます。当時、ヤングジャンプに連載していたのですが、あまり人気を得ることはなかったみたいで、途中でネット誌へ移籍し、連載は終了しました。万人には受けなかったかもしれませんが、読むと面白く、全5巻のため読みやすいと思うので、おススメです。