
それは、昨日の午後、曇り空。12:50分。蒸し暑い晴れ間の消えた後でした。
今年度からの新雇用法で、うちの施設には、山間部の作業をしに来られる方々が居られます。それぞれの役割分担で、山の中、河川敷と色々作業をして頂いてます。
12:50分、後輩から1名負傷の連絡有り。そう言えば、2分ほど前に作業用のバンが来たのを見てました。うちのセンター施設から、役1時間ほどの山間部で、伐採作業中に、倒れた木の先端が、作業員の左腰及び、左腕直撃。痛みで動けず、車に乗せて何とか戻って来ました。
加速のついた倒木は、簡単に人を傷めます。
意識も有り、痛む部分を氷で冷やし、救急車の到着を待ちます。ひじの部分が異様な腫れですので、とにかく冷やしました。
万一、どこに当ったか解らない場合も有るので、ヘリコプターで市内へ搬送。
今は僕しか居ませんが、こうゆう場合の優先事項は、負傷者の救助活動です。
℡が鳴ろうが、昼飯を食べに来る方が居ようが放ったらかしました。
通報から20分ほどで、ヘリコプター到着。要請から10分足らずで、来ました。
うちの施設には、簡易ヘリコプター離着陸場が有ります。緊急用です。
ストレッチャーでヘリに運び、無事を祈って見送りました。
花脊で仕事するようになってから今迄、何人の方をこうして見送っただろう…
僕にとっては、余りヘリの音は好きじゃ有りません。救急の時に何時も聞く音だからです。
警察も到着して、状況説明。施設には13:40分頃戻りました。
さて、僕は反省です。営業中の施設を放ったらかして、手伝いました。事務所の男性課員が居なかったので、男の僕らには義務が有ります。そして、何より人名尊重の使命感が有ります。
行動は営業サイド的には批判されるでしょうね、℡も鳴りっぱなし、食事のお客さんも来ていた。のに、全部無視しました。
うちの作業員だから!では、有りません。お客さんだから!でも無いのです。
どこの誰だろうと、僕には人名救助優先。対応が早ければ、速いほうが良いに決まってる。常にそう思ってます。
そんな場面を、もう何度遭遇した事か…慣れませんし、毎回嫌な思いをします。
夕方、連絡が有り、打撲とひびで入院せずに済んだと聞きました。大事に至らずホッと一息。彼は暫く安静です。
ヘリコプターは大げさな!と、思われるかもしれませんが、この僻地では、救急車の搬送は、病院まで1時間以上かかります。打ち所の解らない場合は、迅速対応がベストです。脳梗塞やクモ膜下に、1時間は有り得ません。山間部のネックは医療体制なんですが、今はこうして、対応して頂ける花脊地域です。
なんとか、無事で良かった。

Posted at 2009/07/02 00:24:27 | |
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花背 | 日記