MR-S(ZZW30・6SMT)購入から現在までの経緯
今回購入したMR-Sについて、記録を兼ねて時系列でまとめておきます。
■2026年6月
兵庫県伊丹市の某中古車ショップにて平成14年式MR-S(ZZW30・SMT)の中期モデルを購入。
走行:60,500km
契約前から旧車であることは承知しており、故障や部品供給についてもある程度のリスクは認識していました。
購入前
事前に販売店のホームページを確認したところ、少人数ながらも1980年代から営業を続けており、また元トヨタの整備士さんも載せられていたことから、専門店ではありませんでしたがここなら購入してもアフターサービスは大丈夫そうだなと思いました。
購入前後のやり取りでは、販売店から「納車整備については万全の体制で進める」「ちゃんとメンテナンスすれば長く乗れるお車です、安心してください」「何かあっても出来る限りサポートします」と説明を受けました。
MR-Sがまだ新車販売されていたあたり〜それ以降も何台か販売してきた実績もお話の中から伺う事もでき、半年ほど前にもSMT搭載車を遠方の方に販売したということで、問題無さそうだなと判断しました。
また、診断機による故障コード・アラーム履歴の確認について質問したところ、「納車整備の際に確認する」と回答を受けています。前オーナーも同店のユーザーで、同店でメンテナンスしてきた車両との説明でした。
さらにSMTについて「関連する修理・メンテナンス歴はないか」と確認したところ、販売店から「当社で確認しております範囲では、SMT関連の修理やメンテナンスの履歴はない」と回答されています。
◾️契約〜納車まで
6/14に契約をし、登録のために必要な書類を送付。
車庫証明の申請書の住所間違い、車検証の走行距離間違い、必要書類の渡し忘れなど、一体何をそんなに慌てているのか?と思えるほど、書類ミスを連発。
また、納車時の頭金支払い時も領収書だけ渡してきてお釣りを忘れるなどといったことも。
また、SMTフルードの希釈交換を依頼していたが、フルードの状態を見せてほしいと伝えていたにもかかわらず、無断で廃棄し写真や記録もいっさい残さず。
結果として私はフルードの状態を確認する機会を失う。
なぜ捨てたのか?と問うと電話をかけてきて平謝り。
その時に発泡酒のような色味であったと発言。
この状態を他の専門店に問い合わせると、『あまり良い状態ではない』と言われた。
また、元トヨタの整備士さんのことをお尋ねすると『昨年退職しました』とのことでした。
在職していないスタッフをいつまでも載せているのは、裏心がないにせよ誤解を招く要因になるため、更新はすべきだと感じました。
キーレスキー付きと記載があったため確認を入れると、ついていないとのこと。
業者に依頼してつけてもらいますと言われた。
その分はしっかりと請求されたが、納車時に元々のキーレスキーも渡された。→販売店の確認不足と感じた。
■納車
7/11納車後、通常使用を開始。
販売店はコーティングや車内クリーニングを独立した専門業としているだけあって、とても綺麗に仕上がっていました。
フッ素コーティングなのに一月以上何もしなくてもずっと綺麗なまま。
車内も砂粒一つ落ちておらず、古い車なのに全然嫌な臭いもなかったです。
ヘッドライトのレンズもクリアになっており、さすが専門業としているだけはあるな、と感じました。
私が車を労るために気をつけていたこと。
1.ドアを開けてからの加圧時間と外気温の測定記録をつける
2.加圧が止まってからエンジン始動し、暖機運転。走行暖機も。
3.全ての操作は確認しながらゆっくり。
4.信号待ちでは必ずNに入れる。前の車が少しずつ進んでもそれに付き合わず、基本は停止、ある程度空いたらジワジワ進まずスッと詰めるようにしていました。
5.坂道発進は必ずサイドブレーキを使って半クラを短くする。
6.目的地に着いたら毎回フードを30分開放して放熱。
7.SMT遮熱板にヒートガード貼り付けし、配線も断熱処理。
8.エンジンオイルは毎日確認し、オイル食いが無いかチェック。
SMTは納車当日から油圧の加圧時間が約20秒程度かかる状態でした。ただし、その時点では走行自体は問題なく可能でした。
納車後から2日間、テスト走行を兼ねて250km程度走行した時点では、変速抜けやギヤが入らない等の症状はありませんでした。私はSMTの状態を気にしており、専門業者で点検し、可能ならアキュームレーターだけでも交換しようと考えていました。
そこで納車2日後に、販売店に相談したところ『SMTの点検とアキュームレーターの交換、予防整備として良い判断です』と言われるだけで業者さんの紹介は無し。
→ 販売店がアキュームレーターの供給状況について、故障翌日に契約時にちゃんと説明したと言うのであれば、契約時から知っていたことになるはずです。
すでに廃番であることを把握していたのであれば、そのことについて何も説明せず「良い判断です」と回答したことについて疑問を感じました。
そしてこの時は私自身、アキュームレーターが廃番になっていることは知りませんでした。
当時のやり取りと故障後の販売店からの説明を振り返ると、少なくとも私には、納車前とこの日の発言に矛盾があるように感じられました。
廃番で流通していないことを知ったのは、故障翌日です。
前々から問い合わせしていた他の業者様からの回答が来たこと、それとトヨタ相談窓口の回答からです。
■症状発生
納車から一週間後、変速時に半クラッチが長くなったり、繋がり方が雑になる症状が出始めました。
23日には電圧がドロップすることもあり、すぐに販売店に『リビルド品の持ち込みになるが、取替はできるのか?工賃はいくらなのか?』を問い合わせすると、即座に
『リビルド品の持ち込みは15000円前後で承っております』と明確な回答が返ってきました。
なので、この時点では何かあってもちゃんと対応してもらえるんだなと安心していました。
納車から半月後の26日、油圧が保持できないのか頻繁に加圧するようになりました。
具体的には乗り出し時に25秒加圧し、変速のたびに10秒ほど加圧する。
症状から、アキュームレーターの劣化、または油圧系統の内部リークを疑いました。
実際フルードタンクの油面はかなり低くなっており、外部への漏れが見られなかったことから、アキュームレーターのブラダが損傷してガス室へフルードが回り込んでいるのではないか?と考えました。
このまま使用を続ければ油圧ポンプ等にも負担がかかり、ポンプ焼損に波及する可能性があると考え、バッテリーを外して翌朝、販売店へ状況を連絡しました。
販売店からは、アキュームレーターや油圧系統が原因である可能性は認めつつも、実車を確認していないため断定できないとの回答でした。
同時に、MR-SのSMT関連部品について「現在は部品の入手が非常に困難」「当方としても対応できる内容が限られる」との説明を初めて販売店から発言されました。
更に『SMTに詳しい専門業者を探してそちらに依頼してください』と言われました。
■販売店へ現車確認・引き取りを依頼
私の故障の見立てはあくまでも素人の見解からであり、プロとしての診断をしてほしいと伝えたところ、訪問して点検しますと伝えられました。
自宅では十分な点検スペースもなく、リフトアップもできない、販売店へ車両を移送し、適切な環境で点検してほしいと依頼しました。
販売店も一度現車を引き取り、点検すること自体には応じましたが、引き取りについては人員の都合からすぐには対応できない、最終的にかなり先の日程を提示されました。
■その後の説明
販売店からは、年式が古く部品によっては入手困難・供給終了のものがあることは商談時にも説明した、保証なしの現状販売である、という説明を受けました。
しかし私は、SMTが故障した場合に実質的に修理不能となるほど部品供給が困難であるという説明を受けた記憶はありませんでした。
いわゆる旧車として一般的な『古い車なので出なくなっている部品もある』程度の説明でした。
故障直後に専門業者何軒かに問い合わせをし、トヨタにも電話した結果、SMTに関しては部品の欠品・廃盤が多数存在することを初めて知りました。
また販売店とのやり取りでは、故障翌日「できる限りサポートする」「可能な限りSMTに詳しい業者を調べてまいります」との回答がありました。
納車前から散々サポートすると言いながらバックアップ体制すら整っていなかったこともここで知ります。
しかし夕方あたりから販売店自身が主張を一転、無保証であり当店では修理を行える状況ではないと発言。
私は当初から【保証・無保証】の話は一切しておりません。
一貫して「ただ、点検してほしい、修理して乗り続けたい」という主張をしていました。
なぜ、突然無保証を主張し出したのか理解できませんでした。
修理受付けを拒むかのような初回の回答から一旦受け入れするような姿勢を取り、夕方になると「無保証であり、修理出来る状況ではない」という回答の流れから、私は販売店の対応に強い不信感を持ち、一晩考えた結果、私は修理受付拒否と判断、そして例え修理出来たとしても、常にSMTの故障を警戒しながら乗ることになる、修理も時間と費用がかかるし、この車両を今後維持管理していくことは現実的ではないと結論を出し、契約解除を求めることを決断しました。
現在は弁護士へ相談し、ローン会社にも経緯と資料を提出しています。
現時点では結論は出ていませんが、今後の経過も記録として残していきたいと思います。
最後に
MR-Sに限った話ではありませんが、今回の経験を通して、中古車を購入する際には契約前に車両の状態だけでなく、故障した場合に販売店がどこまで対応してくれるのか、そして今後も付き合っていける販売店なのかという点まで、しっかり確認することが大切だと感じました。
特に年式の古い車については、部品供給や修理体制について、気になることがあれば遠慮せず具体的に確認しておいた方が良いと思います。
少しでも違和感を感じたり、「出来る限り」や「可能な限り」などの言葉を使って終始濁す言い方をする場合は警戒するくらいの気持ちを持つ方が良いかも知れません。
特に、今となっては何の根拠も無く無意味に繰り返されてきた「万全の体制」「しっかりみさせていただきます」「安心してお乗りいただけます」「出来る限りサポートします」などと言ったワードも本来なら警戒してこちらから具体的にどういうことをするのか?どこまで面倒みられるのか?くらいの事を追求して相手の言葉を鵜呑みにしないことが必要だったと後悔しています。
また、今回の経験から、個人的には少額でもローンを利用することは、一つの「保険」になり得ると感じました。
理由としましては現金一括で購入した場合、販売店との間で問題が発生した際には、自分自身で対応していかなければならない場面が多くなります。
一方、ローンを利用していれば、販売店との売買契約とは別に信販会社という第三者が関係するため、今回の私のように、契約そのものについて問題が発生した場合に相談できる窓口が一つ増えることになります。
もちろん、ローンを組めば必ず解決するという話ではありませんし、契約内容によっても対応は異なると思います。
契約する際には、車両だけでなく「販売店」「契約内容」「故障した場合の対応」まで含めて、しっかり確認することをお勧めします。
MR-S自体は、とても良い車だと僕は思っています。
今回の件でMR-Sが嫌いになったわけではありません。
そして、このMR-Sについては、私は単純に「ハズレを引いた」とは思っていません。
むしろ、不運な車だったのではないかと思っています。
SMTという特殊な機構について、部品がまだ供給されていた時期に適切な予防整備が行われていれば、まだまだ走ることができたのではないか。
もちろん、これは今となっては「たられば」の話ですし、今回の故障原因についても確定したわけではありません。
ただ、歴代オーナーや整備を担当した方々が、SMTという機構を通常のMTとは少し違ったものとして捉え、部品が手に入るうちに予防整備を行うという考え方を持っていたら、この車の未来は違っていたのではないかと思っています。
私の手元に来た時には、すでに部品供給という大きな問題を抱えていました。
それを知った時、切ない気持ちになりました。
まだ61,000kmです。
本当はまだ、もっと走れたんじゃないかな、と。
この子ももっと走りたかったやろなぁ、と思うと何ともやるせない気持ちになりました。
納車されてから短い期間ではありましたが、実際に乗ってみて、「やっぱりこの車、ええな」と思わせてくれるものが沢山ありました。
だからこそ、今回の経験を踏まえて、いつかまた良い個体、信頼できる販売店に巡り会えたらと思っています。