STI ペダルパッドセット 取付け
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
(2023.08.16追記)
アクセルペダルの取付方法を本整備記録から一部変更しています。適合車種以外に取付される方はアクセルペダル再取付の整備記録も合わせてご覧下さい。
探していたペダルパッドセットの中古品を入手しました。
品番:ST3600055040
アルミ製、ブルーアルマイト仕様です。
写真では分かりにくい部分もありますが使用感強めです。
このままでは見栄えも良くないので、取付準備としてアルマイトをパイプユニッシュで剥離し研磨します。
地味に時間が掛かります……
どうせすぐに傷だらけになりますので、程々のところで研磨を終わります(汗
パッドのラバーはお湯をかけて復活を試みましたがそれ程変わりませんでした。
2
フットレストはそのままでは取付できませんので穴あけを行います。別の整備手帳に上げていますのでご確認下さい。
今回は既設のブラケットを流用し、プレート部とゴムパッドのみ交換しました。
クラッチペダル・ブレーキペダルは純正ペダルパッドを剥がせばそのままポン付けできます。予めバックプレートを皿ビスとナットでペダルカバーに仮付けしておき、横からスライドさせるように入れていくと作業しやすいです。
ビスはM4の皿ビス(穴は六角)にゆるみ止めが塗布されたものです。
使用工具:
六角レンチ 2.5mm
スパナ 7mm
3
続いて皆さん苦労されているアクセルペダルの取付です。
画像左はペダルパッドセットが付いていたGC8のアクセルペダルAss'y、右はBRZのアクセルペダルAss'yです。車体から10mmのソケットレンチで外します。
今回取付けるペダルカバーは、適合車種のペダルの上から被せ、カバー横の取付穴にM3×50の六角穴付きボルトでペダル側のスプリングピンを通して固定する様になっています。
適合車種の頃のスバル車のペダルはフラットに近い形状をしていますが、現行車種のペダルは湾曲していますので、そのまま取り付けようとすると角度が決まらなくなってしまいます。
また、ペダルとアームを止めているスプリングピンも現行車種では細くなっており(φ4用)、ペダルパッドセット付属のM3のボルトが通りません。
今回はGC8のペダルごと移植して取り付けることにします。
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まずはBRZのアクセルペダルを外します。
φ4のピンポンチを使用してスプリングピンを抜きます。
手元に無いのでM4の六角ボルトで代用。
スプリングピンと純正ペダルは戻したくなった時のためにとっておきましょう。
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同様にしてGC8のペダルを取り外します。
こっちのスプリングピン(φ5用)は非常に硬く取付いていましたので苦労しました。
軽い力ではびくともしませんでしたので、ピンが抜けきらないところで半ば無理やりペダルを変形させながら取り外しました。
おかげで取付部周辺がボロボロに……
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アクセルアームとペダルの角度は両車同じくらいだったので、そのままペダルを移植します。
ペダルが弓なりでない分、靴底に合わせてスプリングピンを軸に少々角度が変わり、バネで戻るような構造になっていますのでバネも移植します。
BRZのスプリングピン取付穴はφ4ですので、軸回転によるアーム穴の削れも若干気になりますがピンの代わりにM4のボルトを軸にすることにします。ただ、GC8のペダルの穴はφ5でスカスカになってしまいますので、手元にあった外径φ5×内径φ4の真鍮パイプをGC8のペダルの穴に通して対応します。
右側真鍮パイプはペダルの穴の板厚と同じ長さにします。
左側はアクセルアームを取付けた際のアーム左端からペダルの穴の板厚左端までの長さにしました。
ボルトを入れる前に、ペダル穴に入れておきます。
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M4のボルトを通すことにしたので、ペダルカバーの穴もφ4にしておきます。
この穴は芯ズレを防ぐため、φ4.5等大きめにせずぴったりがいいですね。
アルミ製なので片側1~2秒で作業終了です。
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仮組状態。
ペダルカバーの取説(骨董品)を見ると、ボルトは車体内側から通すようにとの事なので一応守ります。画像は間違っていますので注意。
また、ペダルに向きがあり、画像の状態から180度回すとアクセルペダルをブレーキペダルから離す方向にオフセットします。見た感じでは画像の状態が純正ペダルと同じような位置関係になりそうですが、このペダルはブレーキペダル側に伸びているのでブレーキ時に当たらないようオフセットさせることにしました。
画像の状態で右側の真鍮パイプをボルトに通してペダルの穴に入れれば形になります。ペダルカバーを取付けて右側からナットで締めればペダルが水平方向に動いてしまう事もありません。
しかし、これでは真鍮パイプが抜けてしまう可能性がありますので、GC8のペダルの穴の両外側にナットを入れ、両側から軽く締めて固定してしまいます。
ナットを入れなければなりませんので1度バラします。
9
いよいよBRZのアームとGC8のペダル・ペダルカバーを本組し合体させます。
GC8のペダル取付穴両外側に入れるナットは、ゆるみ止め効果が望めるナイロン入りのナットを使用しました。
ゆるみ止めナットなだけに手では回らず、作業は非常にやり辛いです。
軸の六角ボルトを右から少し入れてはラジペンでナットを戻しを繰り返し、今度は真鍮パイプのズレを戻してバネの位置も直し……
最後はペダルカバーから出た六角ボルトの先端に袋ナットを入れ、締めて完成。
本当は袋ナットの反対側に普通のナットも入れて、ペダルカバーの左側をしっかり固定した方が良かったかも知れません。
使用工具:
ラジペン、スパナ7mm2個、金ノコ
使用部品:
M4×50 六角ボルト(全ねじ)
M4袋ナット
M4ナイロンナット×2
M4平ワッシャー(六角ボルトの座に使用)
真鍮パイプφ5×φ4 適当な長さ
あった方がいいもの
M4ナット
M4スプリングワッシャー
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そんなこんなで全ペダルSTIになりました。
このペダル取付で唯一大きく変わるのはアクセルペダルのストロークです。純正ペダル裏に一体になっていたストッパーが無くなりますので、車体側のペダルストッパーにアームが直接当たるまで踏み込めます。走行して確認しましたが、特に異常はありませんでした。良かった~
アームがストッパーに直に当たるのが気になる方はスポンジやゴム等を貼っておくと良いかもしれません。
アクセルペダルのSTIの文字が消えかかっていますので近々塗り直したいと思います。
肝心のヒール&トゥですが、若干やり易くなった感じはあります。暫くこのまま使用し、ペダルオフセットを戻して再度確認してみます。
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