実家に約30年くらい前から ハンドメイドワンオフのそうめん流しマシーンがあります。今も現役で、帰省した時にはウチの子供たちがいつも楽しみにしています。
そうめんを流す動力は水道からの水流のみ。電源は不要です。
ただし、使用中は給・排水を続けないといけないので、水道が近くにあることが必要です。
下の動画を見たほうがイメージが良く分かると思います。
これ、かなりスグレモノだと思うのですが、どなたか商品化しませんか?
興味のある方はご一報ください。一緒に一儲けしましょう。(^^;
実際は水量の調整が結構微妙だったり、使用中にホースのつなぎ目が外れたりして水浸し&大騒ぎになるのですが、それもまた楽しいものです。
実際に流す水の量はほんの少しだけです。(写真にも写っていますが、ノズルの穴がかなり小さいので少量の水で勢いのある流れが作れます)
これ見ただけで作れそうですが。。。(^^;
◆動作風景
メカニズムを解説します。
1) 水道から来た水は、2箇所のノズルから『水流』と書かれた方向に向かって出て行きます。
2)そのままだとどんどんと水嵩が増えてしまいますが、縦壁のところに小穴がたくさん空いており、その位置まで来た水は、中央の広場部分に流れ出ます。ここには排水用の穴が開いているので、そのまま排水パイプを通って外に流れていきます。
3)水流によって作り出された流れるプールの中でそうめんが回り続けます。
◆全体像
(裏側)

(ノズル部分拡大)
【8/6追記】
ネットで調べてみたら、このコンセプトのマシーンはいくつかの会社から既に製品化されているようでした。電池式のものはあきらかに子供向けオモチャですが、ここで紹介した無電源流水式(勝手に命名)の本格的な業務用は少し調べただけで2社発見できました。
●ひとつは鹿児島の鶴丸機工商会製。ホームページの紹介文によれば、全国シェアのなんと80%以上とのこと。(そもそもこのマーケットの大きさ自体はどのくらいあるのか知りませんが。ww) この会社のドメイン名は”e-soumen.jp”。参りましたという感じです。
ここはホームページを見る限りはほとんどそうめん流し専門業者ですね。またそうめん流しマシーンだけではなくオプションの各種ザル乗せ、七輪、メニュー立てまで販売しており、そうめん流しビジネスのトータルソリューションカンパニーを目指していることがよくわかります。一つ欠けているのはそうめん流しビジネスのコンサルティング部門でしょうか。これが揃えば真の意味でのそうめん流し業界の巨人になれるポテンシャルを秘めていると考えられます。
この会社の製品プロモーションビデオ(実際はテレビ番組で紹介されたものの流用)にはタレントの石塚英彦さんを起用しておりPR戦略も秀逸といえるでしょう。またこのマシーンではそうめん水路が二重に設けられ、それぞれが逆方向に流れているのがわかります。ビデオの解説によると右利き用と左利き用だとか。細かい心遣いはさすがトータルソリューションカンパニーです。
●もうひとつは極東産機製。これは縦壁部分に設けた小穴の大きさ、形状、数などまるで実家にあるマシーンを詳細に調査したのではないかと思うほどコンセプト、形状が酷似しています。 ホームページで公開されている図面(そもそも図面を公開している事自体がマニアックですが)を見てみると、たつの市の素麺組合に納品されていることが分かります。
たつの市といえば、何を隠そう(隠していない!ww)実家の隣町、揖保の糸のふるさと、総本山です。(揖保の糸ホームページもその『素麺組合』が運営) たぶんこの会社は図面を公開していることからも分かるように、徹底した技術指向なのではと思われます。自動車業界でいえば飛行機屋の魂が脈々と息づいていたプリンス自動車工業のような存在でしょうか。プロモーションビデオの最後にチラッと出てくる、おそうじモードなどは、細かいところにも決して手を抜かない技術屋魂の真骨頂といえるものです。また見るからに作りがかなりしっかりしており、ハードなプロ用途にも十分に耐えられそうです。
ということで、これはもし今から製品化するとなると特許に抵触するリスクが考えられ、検討のハードルが一気に上がることが懸念されます。また、私の地元たつの市の業者が製品化しているということから、今後は極東産機を応援するということで、そうめん流しマシーンビジネス化計画は一旦凍結とさせていただきたいと思います。<m(__)m>
Posted at 2011/08/06 00:03:40 | |
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