
東京スバルで開催された
XaCARさんのイベントに参加してきました。なかなか試乗の機会がないtsモデルに乗れるとあっては、参加しない手はないでしょう。
藤沢から三鷹は意外と遠く、思った以上の時間がかかってしまい、到着したときには既にトークショーが始まっていました。(汗
剛性は高ければいいというものではないということに始まって、フレキシブルタワーバーなどの開発経緯の興味深いお話を
辰巳さんから聞くことができました。
やはり百聞は一見にしかずということで、実際にフォレスターとインプレッサのtsにノーマルモデルとの比較で試乗することができました。洗練された乗り心地が圧倒的で、クルマから降りたときは少し興奮気味でした。個人的にはとくにフォレスターの出来が素晴らしく、ノーマルとの差が歴然としていました。少し生意気なことを言わせて貰うと、インプレッサは意図的に操作系を重くしているようなところがあり、軽快感の差がフォレスターほどではなかった気がします。(もう少し高い速度域やGの大きいシーンでの性能向上がターゲット??)
このモデル、一言でいうと足回りは固めている(平たく言うとバネを硬くして、減衰力を上げている)にもかかわらず、硬い足という印象は全くなく、それでいて乗り心地は極めてフラットライド、とくに重心の高いフォレスターではその差は感動的ですらありました。舗装って平らに見えても細かい凹凸がありますよね。ノーマルモデルでは細かく上下に揺すられるのに対し、tsはぴたっとしている、例えばそんなところに大きな差が見られました。
あと、試乗コースにはパイロンスラローム(40キロくらい)もあったのですが、クルマが軽くなって舵を入れたときにすっと曲がる、また切り返しのときの姿勢変化も少なく、辰巳さんがおっしゃっていた「無駄な動きが少ない」というのがこれほどの速度域でもはっきり感じられることがわかりました。これなら、普通のドライバーが交差点を曲がったときに「あ、運転が上手くなったかも」ということを感じ取ることができるなと思いました。
今までの概念で言えば「チューニングカー」なのですが、ポイントは、走り出してすぐに差がはっきり感じられる、しかもそれはタウンスピードでもというところ。もちろんサーキットに持ち込んでもその恩恵はあるのでしょうが、普通の人にこそ乗って欲しい、体感して欲しい性能だと思いました。
試乗後に辰巳さんに色々とお話をお伺いすることができました。曰く、「良く動く脚っていうでしょ。あれはちょっと違うと思ってるんですよね」とか、実に興味深いお話を聞かせていただきました。理屈を聞けばなるほどなんですが、ポイントが実に面白かったです。また「教科書、常識は全て疑うことにしている」というおはなしも。
どこがどういう動きをしているのか、で、理想的にはどう動かすべきかということを力を受け止める車体まで含めて(力の流れとおっしゃっていました)あるべき姿は既に辰巳さんの頭の中にはアニメーションが出来上がっていて、ひたすらそれを追いかけているんだなという感じでした。
あとは、そういうお話をされているときの実に楽しそうな顔が印象的で、本当に楽しんでいる、クルマが好きでしょうがないということが心に残っています。優秀な「自動車ビジネスマン」が増えてきている昨今、実に爽やかな体験でした。
関係者の皆さん、どうもありがとうございました。
Posted at 2011/02/20 14:00:49 | |
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