令和5年11月11日
刻は、満ちた。
兼ねてより計画していた“漢旅”が幕を開けるのである。
PCから投稿した方が圧倒的に文章入力が早いと思い手を出してみたが…
下書き保存の所作を間違えたようで、どこをどう探しても長々と記した記録が出てこない。
私は、私はいま、相当にふて腐れているが、気を取り直すことも困難に思えるが再度ここに記すことにしよう。
(はぁ……。)
ゴホン。
かつて“男旅”という番組があった。
私は拝聴したことはないが、どうも“あの手”のニィちゃんが嫌いなのだろう。
今回の“漢旅”は、軟派なことなど一切ない硬派な記録を綴ったものである。
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出発の朝、カーテンを開け窓の外の状態を確認する。
天気予報では、夜半より大きな雪だるまマークが延々と続いている状態であったが、私の住んでいる地域は“サラッ”と降った程度であった。
カーテンを開けた際、ピエロの置物に触れ、コツンと音を立て倒れてしまった。
まさかの“首ちょんぱ”である。
なんとも不吉ではあるが“漢”はそんなことでは動じない。
おいおいピエロ君…そんな瞳で見つめるなよ。
私だって手荒なマネはしたくなかったのだよ。
どれ……。
いいじゃあないか、ピエロ君。
私が普段DIYで愛用している100均のマジックテープが威力を発揮する。
その内、セメダイン先生で処置してあげるからね。
(Trrrrrr…)
“漢旅”に同行する“漢”に電話を入れる。
便宜上、彼のことは『ジョナサン』と名付けておこう。
私「ジョナサンか、準備OKだ。待たせたな。」
ジョナサン「ああ。すぐに向かう。」
と、そのような口調ではないこと受け合いだが、自宅にてジョナサンの到着を待つこととなる。
(…来ないな。)
ジョナサン宅から我が家までは、多く見ても10分程度で到着する距離だ。
しかし、ジョナサンは現れない。
カーポートに車を停めるよう伝えてはいたが、私はカーポートでジョナサンの到着を待っている故、行き違いなどは決してない筈である。
と、ジョナサンからLINEが入る。
そこには「カーポートってどこだ?」と記されていた。
嫌な予感が脳裏を過る。
(Trrrrrr…)
私「もしもし、いまどこにいる?」
ジョナサン「え?お前のいつものアパートだけど。」
~~ッツ!!!( Д ) ゚ ゚
私が既にアパートに住んでいないことは伝えている筈なのに…。
…“漢”だぜ。
旅にはアクシデントが付き物だが、まぁこの程度のインシデントは彩りを添えるスパイスとなる。
ジョナサン「いやーw素で間違えたわww」
私も“漢”だ、どこをどうやったら間違えるのか小一時間、問い詰めたくなる気持ちを抑え、自宅に来るように促す。
私「久しぶりだな。」
ジョナサン「おう。」
ややして、ジョナサンと合流。
カーポートと伝えているのに、何故玄関前で停まったのかは“神とジョナサンのみぞ知る”であろうか。
目的地は函館、250km以上離れた地ゆえ、あまりのんびりもしていられない。
私「じゃあ、行くか!」
かくして出発と相成ったが、数百m程度走ったところでジョナサンが口を開く。
ジョナサン「ちょっと停まってくれ。」
私に停車を促したということは、それ相応の物を自車に忘れて来たのだろう。
ジョナサン「ケータイがない。」
そうでしょうね、そうでしょうね。
再び自宅に戻り、ケータイを回収する。
このように、矢継ぎ早なインシデントも旅には“良き”である。
ただ、残念なことは、助手席に座っているのは“野郎”ということだが…。
このジョナサン、付き合いは旧く、今年で17年目を迎える。
職場の先輩としての出会いだったが、こうしてこの日まで関係が続いているというのは、人生においてかけがえのない宝と言えるだろう。
17年も経てば、当然お互い “おじ…” もとい “ナイスミドル” になっている訳だが。
ジョナサンとは、月に一度のご褒美として旨い飯を喰らい、温泉に浸かるといった間柄であるが、スーパーチ〇イニーズワールド達がばら撒いた新時代コロちゃんによって3年間の溝が生まれてしまっていた。
それでも尚、変わらぬ関係を続けられているのは有難いことだ。
余談ではあるが、新時代コロちゃん対策として一切の外食を絶ち、髪の毛も自分でカットし、スタンダードプリコーション(標準感染予防策)よろしく、手洗いうがい規則正しい生活を心掛けて生活したところコロちゃんどころか風邪も引かなかったが、先日ついにデイサービス経由母親行き、一家全滅のバスに乗ってしまったのは仕方のないことである。
親父殿が生きている時に同様の状態となっていたならば、病に侵された親父殿に抗う術はなかったであろう。
このまま貞操を守り、コロちゃんに感染しなかった“漢”として歴史に名を刻みたいところではあったが、ノーマスクで排泄の介助を始めとする介護をしていては自己免疫では歯が立たなかったのだろう。
ゴホン。
話を戻そう。
そんな“男の中の漢”がまず初めに向かったその先は…
【お菓子の王国 はっぴーディアーズ】さんである。
…すまないッツ!!
さんざ“男の中の漢”や“硬派”などと嘯いてしまってすまないッツ!!!
俺達は、甘いものが大好きな “ナイスミドル” なのさ…。
ウホッ!
いいソフトクリーム…
些か“くそみそ感”が出てしまい、女性読者がブラウザを閉じたことは容易に想像出来るが、辛抱強く見届ける覚悟を以てページをスクロールして頂いた勇者に情報提供をしたいと思う。
これは、紛れもない事実であるが、こんなのアニメ化してしまっていいのだろうか…。
私は至って“ノンケ”であるが、かつて青春の1ページを飾った“ヤマジュン”こと山川 純一 先生に敬意を表し、拝聴させて頂く次第である。
(いいのかい?ほいほい見ちまって…。)
と、先生の声が聞こえてきそうな木枯らし吹く北の大地だ。
さて、全くよく分からなくなったので、真面目に“みんカラ”のブログを執筆していこう。
余計なことに時間を費やした罰なのか、まさかの2回目のデータ消失を喰らった私は、唯々、意地でこの文章を書いている次第だ。
…お菓子の王国を後にし、軟派な男達は【野澤商店】さんというソフトクリームを提供するお店を目指す筈だった。
しかし、初雪に見舞われ、気温も低い中での連チャン☆ソフトクリームは、体調不良を呼ぶ不安要素でしかなかった。
お菓子の王国から野澤商店までは、およそ90km。
その間に冷えた体と胃を回復させる自身のない私は、ジョナサンの「大丈夫だ。喰おうぜ!」という言葉は耳に入って来なかったように思う。
…やめないか?
と、ジョナサンに伝えたのは言うまでもない。
い、いや、決して“くそみそテクニック”を引きずっている訳ではないんだ!
“俺が一番セクシー”だなんて思っちゃいない!!
…すまない。
しかし、極少数の読者の“クスッ”としてくれることを想像したならば、書かずにはいられなかった私をどうか、許して欲しい。
賢明な判断の末、野澤商店さんをスルーし目的地である函館に到着した。
およそ4時間半、ずっと話をしていたからか、その道程はさほど距離を感じさせるものではなかった。
デリ公の乗り心地の良さ、トルクフルな走りの恩恵も大きいと感じる。
そして、函館に到着し胃袋の温存が出来ている軟派者たちが向かったその先は…
【パティスリーラパン・ド・ネージュ】さんである。
私のブログではお馴染み、モザイク代わりに“月”を入れようと思ったのだが、スマホとは勝手が違うため思うようにはいかなかった。
やむ無く、雑な編集で拾ってきた月をカットし貼り付けた次第である。
ジョナサンには“月”の流れから“すっぽん”をプレゼントしてみた。
きっと、この“すっぽんモザイク”に満足してくれるであろうから、今後も“すっぽん”を多用していきたいと思うところである。
さて、こちらの名前が覚えられそうになく、どんな意味かも分からいないお店であるが、甘いもの好きのすっぽんリサーチによると「函館 シュークリーム」で上位に上がってくるお店とのことだ。
おっと、彼は“ジョナサン”であり“すっぽん”ではなかったね。
そのシュークリーム、11時に焼き上がり販売されるということにて、函館に到着してまず先にと向かった次第である。
正午過ぎ、これならばお目当ての品はショーケースの中で我々を待っていてくれるだろう。
私「こんにちは~」
店員さんに挨拶をし、ショーケースを拝見する。
おおう…旨そうなお菓子ばかり並んでいやがる…。
目に毒ゆえ、ぽっかりと空いたシュークリームがおいてあるスペースに目をやる。
…(゚Д゚)
…(゚Д゚≡゚Д゚)
私「あ、あの~、シュークリームはもしかして…。」
店員さん「はい、すみません、今日は沢山お買い上げになられた方がおりまして…。」
私「あ~…そうなんですね。」
もう、空想でシュークリームを描く他なかった。
その事実に、私以上に意気消沈したジョナサンであったが、落ち込んでいても致し方ない。
哀れな軟派者たちは次の目的地を目指す。
【はこだて塩ラーメン しなの】さんに到着する。
こちらのお店で食事をすると、すぐ近く(並び)にある駐車場料金の補助として、代金から200円を引いてくれる有難い仕組みとなっている。
ジョナサン曰く、麺類で一番好きなものが蕎麦、うどんが5位、ラーメンが4位に位置しているとのことだ。
では何故、蕎麦ではなくラーメンを所望したのか?
ジョナサン「塩ラーメンは好きなんだ。」
という理由らしい。
人間とは、本当に面白いものだ。
入店後、もちろんジョナサンは塩ラーメンを注文。
私は醤油ラーメンと迷ったことに加え、一抹の不安が過ったが、同じく塩ラーメンを注文することとした。
店員さん「お待たせしました~!」
※画質はご容赦ください。
うむ…塩ラーメンだ。
まずスープを一口。
そして、麺を啜って食してみる。
(あれ…麺づく…)
やはり、私の不安は的中した。
過去に函館を訪れた際、星龍軒に次ぐ塩ラーメンのお店として滋養軒があり、そちらで食したことがあるのだが…。
ッかぁああああああ!
うめぇえええええええッツ!!
と言う感覚にはならず
“まぁ、塩ラーメンだね。”
と言う冷めた感情になった記憶がある。
恐らく、海産物系が入っていない塩ラーメンは、どこで食べても大差ないのでは?
と、感じた次第である。
私の味覚がおかしいのかもしれないが、暫く塩ラーメンを頼むことはなさそうだ。
山岡家の醤油ラーメン、麺堅め・油多めが恋しくなるラーメンであった。
私「どうだった?」
ジョナサン「まぁまぁだな。」
私「そうか、良かったな。」
ジョナサンも同じ気持ちを抱いたかどうかは不明である。
ホテルのチェックイン時刻まで時間があるため、函館駅で定番の品物を購入する。
(PCでの編集が不慣れなため、モザイク処理が雑過ぎて申し訳ない。)
函館駅前には市営の駐車場があり、買い物をしなくても30分は無料というサービスがある。
お土産屋で1,000円以上買い物をすると、提携のタイムズが1時間無料になるというサービスもあるが、それを知ったのは会計をしている時だったゆえ、時すでに遅しである。
野郎2人の買い物は、早い。
目的の品物を購入しすぐに車へ。
時間にしておよそ15分だが、私がチョロチョロと写真撮影をしていなければもっと早かっただろう。
ジョナサンは最初は付き合っていてくれたが、後半は遠くから生気のない瞳で私を見守っていた。
愛の深さ、故か、私という存在に面倒臭さを覚えたのだろう。
無論、後者が正解であろうが。
と、ここで本文30,000文字以内ルールにより執筆不可、2発目に続く次第である。