ストラット アッパーマウント&ブッシュ交換
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
6時間以内 |
1
ギシギシ異音が聞こえるので、フロント側ストラットのゴム部品を交換します。
今回はショックアブソーバー交換は見送って(部品が高い...)劣化状況のみ確認しますが、工程はショックアブソーバー交換と一緒です。
RVR(ASX)がほぼ同じ構造なので、YoutubeでASXの交換方法を探すと情報源に困りません。
海外では4WDで手頃な価格のコンパクトSUVが珍しかったのでヒットしたようですね。
2
アッパーマウントのロックナットを緩めます。後の作業のために固着を外すだけで。
3
ストラット周辺の部品を外します。
(1)ABSセンサー ステー
(2)ブレーキホース ステー
運転席側はハイトセンサーのロアアーム側も外しましょう。供回りするのでスパナを差し込みます。
4
ストラット脱着の邪魔になるケーブル類はしっかりバラします。
ナックルからプラスチックのステー(左右の穴にツメが入ってるだけ)も外します。
5
スタビリンクを外し、邪魔にならない位置に遠ざけます。
純正だと14mmメガネと六角レンチで外します。最初の緩めはディープソケット可。
6
ナックル置き場を用意。
ストラットを外したナックルは際限なく垂れ下がって、ABSケーブルやホース、ドライブシャフトブーツにテンションがかかってしまいます。
7
ナックルとストラットを結合している上下の19mmボルトを外します。
固着状態でインパクトレンチがなければ浸透潤滑剤を使いつつ、長めの工具で外すしかありません。
ナット側から外すので、深さのあるソケットかメガネレンチを使います。
最後はナックル(重い)を持ち上げながらボルトを抜き取り、ナックルは事前に用意した置き場へ乗せました。
8
ストラット上部の14mmナットを外します。固着していればかなり長めのスピンナーハンドルなどが必要です。
表に出ている2本を緩めれば、外しにくい奥の1本はメガネレンチで緩むと思います。
ナットは一つだけ指で回してすぐ外せる状態で残します。
9
ストラットに緩みが出来ているのでナックルから外し、片手で下からしっかり支えながら最後のナットを外します。
両手でストラットを支えたら、慎重に抜き取り。
抜き取りはケーブル・ホースのない側が良さそう。
10
ストラット内のバネは圧縮されているので、そのままアッパーマウントを緩めると吹き飛びます。
スプリングコンプレッサーを使ってバネを圧縮した状態で、アッパーマウントを外します。
工具は使用前にグリスアップ。
(コンプレッサーはAmazonで¥4,600くらいのやつ)
11
※!危険!※
スプリングコンプレッサーは、重大事故につながるリスクの高い作業です。
取り扱い方法をYoutubeで解説してくれているプロの方もいるのでしっかり予習しましょう。
スプリングコンプレッサーは左右対称に配置。
12
引っ掛けるバネも均等に3つに。左右のコンプレッサーは何回かに分け交互に均等に圧縮。
圧縮が進むと下側に隙間が出来て、ショックアブソーバーを掴むとガタガタ動くようになります。
13
そしたらアッパーマウントが外せます。
特殊工具が必要なのですが¥3,000らしいのでパス。
17ミリのオフセットメガネとモンキーレンチでなんとかします。
ここで45°のオフセットメガネをつかっていますが当たるので75°の方が良さそうです。
※!バネが暴発するとアッパーマウントが吹き飛ぶのでバネの上下方向には絶対に顔や体を置かず、暴発に備えクッションを設置。(外したタイヤ)
14
抜刀!聖剣ショックアブソーバー!!
アッパーマウントが外れたらバネから全ての部品を抜き取ります。
圧縮したままのバネは安全な場所にそっと置きます。
15
組み忘れが無いよう外した部品と新品部品を並べました。
ゴム部品だけ交換するものの、結局一体構造や単品設定なしでショックとバネ以外は全交換。
片側1万5千円くらいかと。
交換しないショックアブソーバーは押し込んだら全然戻らない。カタツムリくらいのスピードしか出ないっす。
戻る時間でカップヌードルタイマーにできそう。
16
異音の発生源を特定。アッパースプリングパッド。
下側に差し込まれたゴムがビッチビチに硬化し隙間ができてて、押すとギュムギュム鳴きます。
これ、ゴムの単品設定がない鬼畜仕様。
17
バンプラバーはショックアブソーバー上部をモンキーで掴んでゴムを左右に動かせば簡単に外せます。
これもダメな部品。プラスチックかと思うほど硬化しクッションの任務を放棄。
18
これもダメ。錆びた金属?いいえゴムです。
スプリング下側のゴム。
欠陥品だったのか品番が変わって違う部品に。
19
こちらが対策品。バネ下に取り付けるタイプからバネに差し込むチューブに変更されたようです。
差し込み途中で止まったので、シリコンスプレーで潤滑して差し込み。
20
組み付けて行きます。スプリング下側はショックアブソーバーの溝にしっかり合わせ、上部のシートは下側の穴と位置をあわせて取り付けます。
見返したら位置があってないゾ(笑)
整備解説書によれば、パイプを差し込んだ状態だと楽に組付けできるよと。
21
アッパーマウントにベアリングを差し込んで、ロックナット(再使用禁止)で固定。
規定トルクは60N・m
コクのある艶感
22
取付時には重いストラットをサッと取り付けられるようナットをスタンバイさせておくと良きかなと。
ナットを1個だけ落ちないように軽く回したら、先にナックルのボルト2本を差し込んでしまうと位置合わせが楽かも。
■規定トルク
アッパーマウント 45N・m
ナックル 110N・m
スタビリンク 39N・m
ステー類 13N・m
ハイトセンサー 9.5N・m
23
1mくらい走らせたらストラットから異音がしたので再度締めつけ...
仮締めのまま忘れてた。
24
このアッパーマウント用カバー、パーツリストにないですがちゃんと部品でました。裏側に部品番号が書いてあったり...。
4060A136 ¥550くらい
25
交換の結果、ステアリング切った時の動作が滑らかになり交差点曲がる時にスムーズ。異音が消滅し振動も軽減。
乗り心地がふんわり、、いや、フワフワ...なんか車酔いしそう。
ひょっとして抜けたショックアブソーバーが強調されてる?
フロント側が静かになったおかげで部品を交換してないリヤからは異音オーケストラ。
「ガチャガチャ」「キシキシ」「ガタガタ」めっちゃうるさい。運転に集中できないレベル。しかもリヤがフロントについてきてない感が...。
修理したつもりが車買って以来最悪の状態になりました。(終)
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( ストラット の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク