海上自衛隊員からのメール

　東日本大震災発生からこれまでに、アメリカ軍、陸上・海上・航空自衛隊、海上保安庁、各都道府県警察、各自治体消防本部をはじめ、自らを犠牲に復興支援を行っておりますが、災害派遣されている友人からのメールをこの時期に敢えて紹介します。

　彼は大学を卒業し、海上自衛隊に幹部候補生で採用され、25歳の若さでありながら三等海尉として護衛艦で活躍しています。


　大震災の発生から10日後にようやく以下のメールが届きました。


　本文

　地震が起きた日の夕方に呉を緊急出港し、そのまま災害派遣に参加しております。私の部隊は宮城県の○○半島周辺の離島への支援を中心に活動しています。　しかしながら展開している部隊の数の割にはなかなか被災者の方々へ行き届いた支援ができず、苛立ちすら感じます。

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　津波で多くの人々が亡くなられ、海上自衛隊の今後の活動は支援と共に遺体捜索が中心となります。　私にとっては初めての災害派遣であり、もちろん遺体を見るのも初めてです。情けない限りですが、精神的にかなり辛さを感じています。しかし、一人でも多く、残された家族の元に帰してあげることができればと思っています。

　自衛隊なんて税金泥棒だと言われている時が、国民にとっても私達にとっても一番幸せなことなんだなと痛感しています。　応援のメール本当にありがとうございます。　どれくらいの期間続くかわかりませんが、引き続き全力で派遣活動に従事したいと思います。



　メールを読んで、あらためて自分の出来る範囲で公私ともに尽力したいと思いました。