ヘッドオーバーホール その6
1
<ヘッド車載>
組みあがったヘッドのバルブクリアランス調整をヘッド搭載前に行いました。(車載してからも行います。)
TDCマークをヘッド上面に合わせやすいように、真一文字にマークを付けました。
ヘッド搭載にあたり次の点に注意しました。
①異物の混入
②ノックピンの付け忘れ
③オイルコントロールオリフィス付け 忘れ(新品交換)
⓸ヘッドボルトねじ部、座面へのオイル塗布(新品交換)
⑤ヘッドボルト締め付け順序と締め付けトルク値
ヘッドボルト締め付け順は内側から外側へ対角に、規定トルクの50%→75%→100%と締め付けました。
2
タイミングベルトドライブプーリーの位置を合わせ、1番シリンダー圧縮上死点を出します。
3
<ベルトの取付>
分解時につけた合マークがずれないよう慎重にベルトを取付ました。
カムプーリーとウォーターポンプ間のベルトがたるまないように注意して取付を行いました。
エンジン車載状態での取付は本当にやりにくくて、コマが一つ飛んだり、プーリーが回ってしまったりしたため、何回かやり直しました。
当時のホンダメカニックさんは苦労されたことと思います・・。
4
<ベルト張調整>
クランクシャフトを回転方向にタイミングベルトドリブンプーリーの歯数で5山回した位置で止める(ポンチマークをヘッド上面に合わせる)
・・・とマニュアルに書いてありました。
早合点な私は、ドライブプーリーとドリブンプーリーを逆に勘違いしていたため、「絶対そんな位置でポンチマーク合わないじゃん!!!」っと発狂してました・・。
サービスマニュアルに図解があるとこんな勘違いしないんですけどね・・。
素人らしい勘違いです。
おかげで、数日作業がとまったのであります。
5
<ベルト張調整>
マニュアルの意味を解読できたので、あらためてベルトの張り調整を行いました。
オートテンショナーの「ばねのテンション」で張るわけですが、こんなので大丈夫か?と思いながら作業してました。
※これを手で押し込んで張ったりすると、ベルト切れのトラブルになるようなので決して行わないでくださいとのこと・・・。
まったく余裕なくて、写真撮影もしてませんでした・・。
6
知恵の輪状態のタイミングベルトカバーを、何とか取付け完了
(このカバーは車載状態では絶対取付られないと思いました・・。)
タペットカバー、デスビをサクッと取付!
デスビは、取付箇所のOリングのみ交換
しました。
いよいよそれっぽくなってきました!
7
この際、綺麗にできるところは徹底的にきれいにしました。
8
燃料デリバリーパイプ、インマニ、エアクリーナーBOX等の取付を行いました。
取り外したハーネス等も復旧します。
取外し前の写真が大いに役に立ちましたが、結局「付くところにしか付かない」と言った感じで、そんなに迷うことなく復旧できました。
9
エキゾースト系統を取付
再塗装したパーツがきらりと光ってカッコイイです!(どうせ見えないんですけど・・)
足回りの部品の汚れが気になってしまします・・。
冷却水、オイル、ハーネス、下回り、ヘッド廻りの分解した箇所を最終確認しました。
消火器も準備(これ大事です)・・。
いよいよです。
10
プラグをはずした状態で手回しでのクランキングで、バルブとピストンの接触がないであろうことを確認した後、
セルモーターでの長めのクランキングを行い、異音等の確認を行いました。
オイル、燃料も十分に回ったであろうところでプラグを取付。
覚悟を決めてクランキング!!
「エンジン始動!!」
あっさりかかって、びっくり!
手をたたいて喜びました!!
冷却水のエア抜きを入念に行いながら
アイドリング確認。
3000回転あたりまでレーシングしてみて様子見・・。
オイル、燃料等の洩れが無いことの確認。
塗装した部品から煙のようなものが上がって驚きましたが、すぐに収まりました。
11
タイミングライトを持っていなかったので、試運転を兼ねて近くの整備工場まで点火タイミングの調整お願いするため走らせてみました。
明らかにエンジンの音が小さくなったこと、4000回転ぐらいしか回さなかったのですが、回転がスムーズになっていることを体感できました。
その7へ続く
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