
今日、日経のネット記事を見ていたら、
気になるニュースが出ておりました。
僕が大好きなカーナビメーカーである
パイオニアが業績不振でとうとう上場廃止になるようです。
最近ではスマホがシェアを拡大しており、
カーナビ需要がかなり減ってきているようです。
パイオニアと言えば・・・
僕の中では、カーナビとレーザーディスクです。
だいぶ昔にレーザーディスクは無くなっておりますが・・・
パイオニア(カロッツェリア)のカーナビ信者はかなり多いと思います。
機能・性能・わかりやすさ・使い易さは僕が使ったことがあるカーナビの中では
やっぱりカロッツェリアが一番だと僕は思っています。
上場廃止になってしまうことはとても残念でなりません。
以下 ネットより記事を抜粋
パイオニア上場廃止へ 「とんがり」続けた代償
エレクトロニクス 2019/1/25 10:46 (2019/1/25 13:55更新)
パイオニアは25日の臨時株主総会でアジア系ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアからの出資受け入れを株主に問う。可決されれば設立から約80年の名門企業は上場廃止となる。「とんがった」技術でつねに先頭を走ってきたが、その過信に気づくのが遅かった。
■「開拓者」の名の通り
2000年代半ばに1兆円をめざしたパイオニアの売上高はいま4000億円弱まで縮小している。同社の森谷浩一社長は、上場廃止後も「地図を生かしたデータソリューション事業で生き残る」と話す。
スピーカー、レコードプレーヤー、カーナビゲーションシステム、プラズマテレビ――。「開拓者」の名の通り新技術を開発し続けた同社に最後に残ったのが地図データだった。
「ただ、ただ感動した。いつかは、きっと、こんな素晴らしいスピーカーを作ってやろう」。パイオニアの歴史は、創業者の松本望氏が初めて聞いた米国製の「ダイナミックスピーカー」の音に心を打たれたことから始まった。松本氏は1937年、国産初の同スピーカーの開発に成功。1938年にパイオニアの前身「福音商会電機製作所」を設立した。
■常に時代の先を行く
パイオニアが1962年に発売した「PSC-5A」。左右のスピーカーとレコードプレーヤーなどを分離した設計の「セパレート型ステレオ」は世界初だった。
1960~70年代に注目を浴びたのが世界初の「セパレート型ステレオ」だ。レコードプレーヤーやアンプと左右のスピーカーで構成する「セパレート型」のステレオを世界で初めて開発。それまでジャズ喫茶などでしか味わえなかった本格的な音響を家庭に開放し、オーディオブームを巻き起こした。
80~90年代には「絵の出るレコード」と呼ばれたレーザーディスクで先駆けとなった。家庭で丸々1本の映画を鑑賞でき、今は当たり前となった映像つきカラオケが繁華街を席巻した。
2000年代前半に経営を懸けた高画質の大型プラズマテレビでも一時は圧倒的な国内シェアを獲得した。企業規模ではかなわない松下電器産業(現パナソニック)や日立製作所を技術で引っ張り、液晶テレビに対抗する「プラズマ陣営」の先導役になった。
■潮流変化見極めに弱く
新しい技術を製品化することに強い一方で、時代の変わり目を見通して先手を打つのが苦手だった。
ステレオやコンポでは稼ぐことができたが、その後のヘッドホンカセットや携帯音楽プレーヤーの登場に対しては後手に回った。カラオケ向けレーザーディスクは通信式の台頭で減速。プラズマテレビも、量産にすぐれ製造コストも安い液晶パネルにより淘汰された。
そんな厳しい時代を補完して安定的な収益源になっていたのがカーオーディオ、カーナビ事業だった。1990年、GPSを搭載して地図に自分の場所を表示できる世界初のカーナビ「AVIC―1」を発売する。パイオニアのブランドである「カロッツェリア」は、車にあらかじめ取りつける「純正品」でホンダやトヨタ自動車とがっちり組んだのも強かった。
■カーナビもガラパゴス化
だがそこでも技術の見通しが甘かった。道路が入り組んだ日本では高精度カーナビが強いが世界は必ずしもそうではない。欧米ではいたずらに高性能な日本のカーナビは見向きもされなかった。
2010年ごろから米グーグルが地図に進出し、地図を無料でユーザーに提供し、それ以外のところでもうけるプラットフォーマーが登場する。
技術の見通しが甘かったのは、「自社技術に過度のプライドがあったから」と指摘する声が多い。90年代後半には欧州の電機大手、フィリップスがパイオニアに提携を打診したことがある。だが、「うちは単独で大丈夫」と技術畑の経営陣が反対し、破談になったという。「プライドの高さが障害となり、話は進まなかった」(投資銀行幹部)
■4社のうち3社が上場廃止
かつてカーナビはパイオニア、JVCケンウッド、アルパイン、クラリオンの4社の独壇場だった。JVCケンウッドを除く3社が上場廃止になる。4社の時価総額はピークの7分の1に激減した。
昨年12月26日に上場廃止したアルパインは今年1月1日には親会社、アルプス電気と経営統合し、新会社「アルプスアルパイン」が発足した。
クラリオンは12年にわたり手を取り合ってきた日立製作所の傘下を離れる。新たなパートナーは仏自動車部品大手のフォルシア。内装部品が主力の同社の完全子会社となり、上場廃止となる。
パイオニアを傘下に入れるベアリング日本代表のシェーン・プリディーク氏は「パイオニアは地図や走行センサーなど将来の自動運転に必要不可欠な技術を持つ。成長ストーリーに自信を持っている」と話す。カーナビ分野でスマートフォンに敗れたが、行く手には自動運転という構造変化が現れる。あらたな境遇で、コアの技術を生かせるかが試される。
(増田有莉、菊池貴之)
Posted at 2019/01/25 22:40:48 | |
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