
ネットニュースでゴーン被告の記者会見を見てから
他のネットニュースをいろいろ見ていたら・・・
仕事に関する記事が出ていたので熟読しちゃいました!
カニカマについての記事です。
以下 Yahoo!ニュースより
カニカマ消費量世界一は日本じゃなかった 生産量の1位は意外すぎるあの国〈AERA〉
1/8(水) 16:00配信 AERA dot.
年が明けて、寒さがこたえる日々が続いていますね。
寒い季節にこたつに入って熱々の鍋を家族で囲む、というのは、典型的な昭和の冬の情景でした。今では生活スタイルの洋風化により、コタツを出す家庭は多くないそうです。ちょっと寂しいですよね。
ところで、皆さんの一推しの鍋は何でしょうか?
いろんな鍋があってなかなか一つには絞れない方も多いと思いますが、筆者にとって寒い季節の鍋の思い出は、おでんなんです。
大きな鍋の中にいろんな具が入っていて、子供の頃、まるで宝箱をあさるように「次は何を食べようか……」と鍋の中を混ぜ返して、母親に怒られたものです。
地域や家庭によって、おでんの具もいろいろ違いがあり、それぞれにお気に入りの具があると思います。
よく出汁のしゅんだ(しみた)ダイコンやタマゴ、牛すじなども人気があるようですが、筆者は、ハンペンやゴボ天などの練り物がお気に入りでした。
練り物の代表的な原料は、太平洋や大西洋の北部に広く生息するスケトウダラという魚です。スケトウダラは鮮度が落ちるのが早く、またその身も脂分が少なくて水っぽいことから、そのまま食べるのではなく、身をすり身にして蒸して練り物に加工して食べるのが一般的でした。
今では主にトロール船などで取っていますが、比較的深いところにいるため、昔は取るのが大変で、助っ人を大勢呼んで漁をしたことから、スケトウダラと名付けられたという説もあります。
日本近海でのスケトウダラの漁獲量が近年減少して、練り物の価格が上昇していると言われていますが、それ以外の理由もあります。
カニカマという食品は皆さん知っていますよね。冷凍したスケトウダラの身を急速に解凍し、もう一度急速に冷凍すると、カニの身のような繊維ができます。この原理を利用して、石川県の会社が作ったのが、カニカマです。
では、
カニカマの消費量世界一はどの国だと思いますか?
日本と思うところですが、実は
フランスなんです。そして2位がスペインです。あの美食の国の人たちがカニカマをそんなに食べているなんて意外ですよね。
ヨーロッパでは近年、健康ブームから魚食人気が高まっていて、その中でカニカマが本物のカニよりおいしくてヘルシーということで人気になり、非常に需要が高まっているんです。そのカニカマの原料も、スケトウダラです。
普通の練り物よりカニカマの方が高く売れ、原材料も高く買ってもらえるということで、スケトウダラがどんどんカニカマの原料として売られて、練り物にはなかなか回ってこなくなっているのが、価格上昇の原因とのことです。
では、その
カニカマの世界一の生産国はどこでしょうか?
もちろん発祥地の日本では?と思うかもしれませんが、実は違うんです。
バルト3国の一つのリトアニアなんです。どこ?と思われる方も多いと思うほど意外な国ですよね。
なぜリトアニアがカニカマの生産量世界一なんでしょうか?
スケトウダラは北の冷たい海域で取れますので、リトアニアの近海でもよく取れます。そして近年のカニカマブームで、ヨーロッパが世界一の市場となりました。そうなると市場の原理で、北ヨーロッパで生産するのが理にかなってきますよね。
その結果、
リトアニアが世界一の生産国となっています。そして同国の
ビチュナイという会社が、カニカマのシェアNo.1なんです。
でも、カニカマを製造する機械は、日本のヤナギヤという会社が世界の70%ものシェアをもっているとのことです。
日本の会社の製造装置を海外に輸出し、日本で生まれた製品を海外でどんどん作ることで、日本が世界一の座を奪われてしまったんです。
この構図は、かつて世界を席巻していた日本の半導体や液晶、太陽電池などが韓国、台湾、中国に抜き去られたのとまったく同じなんです。
そういう難しい国際産業論は他の記事に任せるとして、くら寿司では、カニカマを使った軍艦もメニューに用意しています。もちろん本物のカニのお寿司もありますので、カニカマとカニの食べ比べはいかがでしょうか。
※AERAオンライン限定記事
◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長
Posted at 2020/01/08 23:24:39 | |
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