停車時誤発進(自然発車)防止ブザーの取り付け
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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イグニッションオンの状態でかつシフトレバーがパーキングおよびニュートラル以外(車輪に動力が伝えられる状態)にあって運転席のドアが開かれた場合に、ブザーを鳴らす機能を追加します。例えサイドブレーキを引いてあっても、降車による車重の軽減やアイドルアップによるエンジン回転数の上昇などによって車が動き出す可能性があります。そこでこのような状態を検知した時に、ブザーを鳴らして注意を促すことにしました。
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助手席ダッシュボード下の配線にもオス、メスのギボシを取り付け接続の準備をします。
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助手席ダッシュボード下から運転席側にあるヒューズボックスおよびドアカーテシーまでプラス、マイナスの配線をダッシュボードの下を通して延伸します。
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配線を引き込むため助手席側からハンドルの下まで針金を通した後、針金に括りつけたコードを引っ張って配線を延ばしました。
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さらにここから裏を通して、運転席のドア近辺までプラス、マイナス2本の配線を延ばします。
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運転席ドアカーテシーへ接続するアース線を運転席のドア近くまで、運転席足元にある内張の中に針金を通して、配線を引き込みました。
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今回はドアの開閉対しリアルタイムに(遅延することなく)接地するアースに近い方へエレクトロタップを使って接続しました。もう一方へ接続するとオフディレイタイマーによりドアを閉めてから、オフディレイタイマーの設定時間だけ長くアースに落ちることになります。
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イグニッション電源は、エレクトロタップを使ってイグニッション電源を分岐させるか迷いましたが、新にヒューズボックスからエーモンの平型ヒューズ電源を使って分岐させることにしました。
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ヒューズボックス内を見渡すと、まだエンジンと書かれた位置のヒューズがそのまま手つかずの状態だったので、ここからイグニッション電源を分岐させることにしました。
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もともとあった平型ヒューズを取り外し、代わりに平型ヒューズ電源を取り付けました。この後、助手席ダッシュボード下から延長して来た配線へギボシをつけて接続しました。
こうしてみるとヒューズボックスから平型ヒューズ電源を使っての分岐がかなり多くなって来ました。
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最後に助手席ダッシュボード下でプラス、マイナス2本の配線を接続した上で、動作を確認しました。
メインキーをイグニッションの状態で、シフトレバーをリバースに移動させ運転席のドアを開けると警告音がバックブザーと今回取り付けたブザーが同時に賑やかに鳴動しました。
そのままシフトレバーをパーキング、ニュートラルに移動させると鳴動が停止し、それ以外のシフトポジションではしっかりと鳴動しました。いい感じです。
ところがシフトポジションをパーキング、メインキースイッチオフの状態でスモールランプをオンにすると、運転席のドアを閉じていてもドア開放時よりも音が小さいものの以前取り付けたライト消し忘れブザーが鳴動してしまいました。
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追記
シフトポジションがリバースにある時はバックブザーが鳴動するので、今回追加したブザーを鳴動させる必要が無かったのかなと思います。しかしこれを実現するにはリバース用の金属近接検出スイッチの追加もしくはバックランプからの信号を取る必要がありそうです。
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何故だか判りませんが、今回配線した助手席ダッシュボード下のアース線のギボシを外すと鳴動が停止しました。これから考えられることはライト消し忘れブザーから金属近接検知スイッチの方に電気が流れて来ているに違いありません。
しかしPNP接点の金属近接検知スイッチの中を通ってアース(コレクタからベース)へ向かって電気が流れることがあり得るのでしょうか。どうにも合点がいきませんが、逆流防止のため整流ダイオードを追加してみることにしました。
整流ダイオードを追加した結果、問題となっていた鳴動が解消し想定通りに動くようになりました。
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追記
PNP接点なのでコレクタがP、ベースがNだとするとこの2点間はダイオードと同じ構成になります。ダイオードだと見做せば確かにPからNに電気が流れても不思議はありません。むしろ流れて当然だとしか思えません。直ぐに気がつけませんでしたが、なんだか腑に落ちた気がします。
いや、今回もいい勉強をさせて貰いました。こんなのきっとトランジスターを使い慣れていれば基本的、初歩的なミスなんでしょうね。
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