MINIを買ってからバイクに乗る機会が少なくなっちゃった。
それまでは、寒い冬も暑い夏もバイクであてもなく走るのが休みの日の過ごし方だったのに、どうしてもMINIに乗ってしまう。どことなく、MINIはバイクに近い感じなのかもしれない。
というわけで、先日、ハンターカブで休日出勤して、帰り道は真鶴~湯河原~椿ライン~箱根というルートを通りながらハンターカブを改めて感じてみることに。
それというのも、ちょっと前にハンターカブに乗った時、あまり面白くないなと感じてしまっていた。エストレヤが修理と重整備でしばらく手元にない頃、前から気になっていたカブが即納できるということでハンターカブを購入。クロスカブ、スーパーカブ110、ハンターカブ、スーパーカブ125で悩んでいたのだけど、その頃は納期が1年とかかかっていた頃だったので、即納という言葉にやられてハンターカブにした。
慣らし運転だというのに、近くの峠(箱根、足柄、十国、山伏、朝霧高原など)を走らせ、バイクに乗れる嬉しさでその頃は楽しく感じていた。だけど、エストレヤが帰ってくると、非力とはいえ、やっぱりエストレヤの方がここというときのパワーがあるし、エンジンも味わいがあって良いなと思ってしまっていた。
荷物を載せたり、気楽に乗ったり、押し引きが楽だったり、燃費が良かったりということは、断然ハンターカブが良い。逆に、軽すぎる操作系、リニア過ぎて盛り上がりの無いエンジン、それほど小さくない車体など、他と比べてしまうとネガティブな部分が気になってしまったりした。
椿ラインを走らせながら、どうにか気持ち良くならんもんか考える。エストレヤは、単気筒でクラシカルなバイクだけど、結構上まで回せるし、早く走ろうと頑張るとそれなりに答えてくれる。だから、ハンターカブも同じように走らせてしまっていたことに気が付いた。
上まで引っ張らないようにして、出来るだけトルクの盛り上がる中低回転域を使って、スピードを上げていく。無理に高回転まで引っ張って、頑張ってスピードを上げようと思うと、心地よくないことに気が付いた。
「ズロロロロ…」
という、一番力強い回転を維持し、シフトアップ。それでもパワーが足りなくなってスピードが上がらないときは、時間を掛けて焦らずにスピードが上がるのを待ってあげる。10%以上ある勾配のときは、心地よさをあきらめてしっかり回転を上げてあげるという風に乗ると、結構心地よい。強い勾配が無い限りは、結構走ってくれるし、平地だと交通の流れを妨げるようなことは全くない。
そうだよね。カブだもん。
ハンターカブは、ちょっと元気よさそうな恰好をしているけど、中身はカブなんですよね。
細い砂利道や普通のバイクでは行けそうもないところを、極低速でゆっくりゆっくり走っていくというような使い方が本当の姿で、峠道を元気よく走らせようという方がキャラクターにあっていない使い方だったのだと気が付いた。
ハンターカブは、ハンティングをするような水辺の藪につづく、車が入っていけないようなシングルトレイルをトコトコと走って連れて行ってくれるバイクで、ハンティングをする虎やライオンのような野性味あふれるバイクではないんだと思った。
そうだよね。カブだもん。
そう思いながら、大観山を過ぎ、下りに入ったハンターカブは、さっきまでの息も絶え絶えな走りから息を吹き返して、元気よく芦ノ湖方面へ下って行ってくれた。
Posted at 2024/06/01 12:11:53 | |
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