今回の修理内容をご報告しますね。写真は少ないのに超長いス(^_^)
今回の修理依頼をざっと洗い出しますと,
1)オイルラインからのオイル漏れ
2)エアコン不調
3)全体の状態診断と対応策
でした。正直なところ,納車整備で安くない金額を払っていますので,クレーム対象かなと思ったのですが,納車後の保証無しが条件ですので文句のつけどころがありません(T-T)
なので,すべて自腹です。とはいえ,3)で故障箇所はそれほど出ないだろうなと高をくくっていました。
それで主治医の診断のうち主なところ以下のとおりです。
1)オイルライン全交換
2)エバポレータ不良による交換
3)エンジンからのオイル漏れ発見
4)タペット調整
5)ハーフシャフトブーツの破れ,交換
6)DMEリレー交換
7)その他もろもろ
でした。最初に修理金額を聞いたときは,正直ぶったまげました。ええまじで。でもね,そう言うときこそ冷静になって考えると良いんです。で,修理してもらいました。結果は前回ご報告したとおり完璧です。
では詳しくご説明しましょう。
1)オイルラインの全交換
経年劣化です。オイルタンクから出たオイルは,フロントにあるラジエターへ送られて戻ってきますが,途中の配管がグズグズになっており,オイルをぶちまけながら走っていました。特に右後輪にオイル散布しながら走っている状態でしたから,危険すぎます(^^ゞ
で,これは以前から(納車前から)出ていた症状だそうです。どうして分かるかと言えば,ホースバンドで締め上げている場所があったからです。そもそもカシメで配管接続してあるのに,さらにホールバンドで締めるって・・・

↑交換したオイルライン等の写真です。ちょっとわかりづらいんでスイマセン(^^ゞ
オイルラインを全交換した結果,向こう20年とはいいませんが,15年は安心して乗れます。
2)エバポレータ不良による交換
経年劣化です。964は構造上,エアコンフィルターがありません。しかも,エバポは熱交換機ですからエアコンの運転中は高湿になります。というわけで,経年劣化しやすいパーツです。ちょっとというか,かなり腹が立ったのは,中古車屋では「エバポは前のオーナーが交換してますよ」という情報だったのです。実際は下の写真のとおり,18年の煤と埃で真っ黒です,きっちゃなーい(T-T)

当然,エアコンダクトも真っ黒で,これは綺麗に掃除してくれたそうです。結局,交換してあったのは,エキスパンションバルブだけでした。要するに「ダマされた」わけですが,これは確認しなかった私自身の問題です。後悔先に立たずとはこの事。
修理費用から言うと,これが一番高い。燃料を抜いて燃料タンクを外し,その奥にエアコンユニットが収まっているからです。往復で最低2日はかかるとのこと。エバポレータの部品代が高いですが,工賃も高くなりますよね。泣けます(号泣)
でも新品交換したし,当然ですがバキュームしてリークチェックもしてあるので10年は大丈夫でしょう。コンプレッサーが死んだら泣きですけど,後はさほど壊れるパーツはなさそう。少なくとも一番高いエバポは大丈夫だし(^^)v
あ,壊れると言えば,エアコンのコントロールユニット。これが壊れると号泣ものです(T-T)
ちなみに,エアコンフィルターは物理的に取り付けられないそうです。993からはついているそうですが,964は無理だって。つうことは,将来,必ずお世話になる日が来ると言うことですよ(T-T)
3)エンジンからのオイル漏れ発見
これは,クランクシャフトシールだったと思います。油と熱でシールが硬化しまくりでした。材質の問題と経年劣化です。交換したので,当分大丈夫でしょう。新しいシールは改良されており,耐熱・耐油性に優れているそうです。おかしいなぁ,オイル漏れが発見されて直したと聞いていたんだけどなー。違う場所かな?
4)タペット調整
これは,前オーナーがやってないだけです。結構ばらついていたそうです。964は1万キロごとだそうです。調整時は,ちゃんとパッキンも交換しないと,オイル漏れの原因になるってよ。大事になる前に調整して良かったヨ(^_^)
5)ハーフシャフトブーツの破れ,交換
経年劣化です。これが破れていると車検に通らないそうです。納車整備で問題ないと聞いていたのですが,あっさりブッチされていたわけです(T-T)
でも確認しなかった自分の責任です。ブーツ破れを放っておくと,最終的にはドライブシャフト交換になって,エライ泣きを見ることになります。
6)DMEリレー交換
予備的交換でした。経年劣化で,いずれ壊れる予定の部品なのと,これが壊れるとエンジンが掛からなくなるそうなので,予防的処置です。だから,取りはずした現行パーツは車載部品化しました(^_^)
7)その他もろもろ
最もショックだったのが,プラグです。恥ずかしくてお見せできませんが,プラグ交換した形跡が見られませんでした。1回は交換したんじゃないかなーと主治医の診断ですけど。プラグの減り具合は(゜Д゜)でしたし,プラグのネジ部が錆びてる(T-T)
前オーナーの整備具合が良く分かりますし,こうなると本当に納車整備したんかいな?と思えてきますが,これまた自分の失敗なので責められません。
それからファンベルト切れセンサーのベアリングが経年劣化で死亡→交換でした。原理は簡単なパーツなんですけどね,クランクシャフトと同速で回るベアリングですから,劣化はやむなしですかね〜。
ここから類推できる前オーナー像は,乗っていないオーナーです。18年で5.6万キロ,決して多くない結果は,そんなところに出てました。乗っていないから状態が分からない。分からないからメンテナンスしない。メンテナンスしないから劣化が進む・・・の悪循環だったんでしょう。そんなことも含め,見極めて買うのは本当に難しいと思いました。でも,そんなこんなを含めて,赤蛙と共に過ごすことを決めたのは私自身。
中古車選びも勉強になりました。いろいろな販売店がありますが,店がどうであれ,自身の目と勘を信じるしかない,ということが学習したことです。これは仕入れている店側も同じなんだろうなと思います。結局のところ,やってみなきゃわからない訳ですから。それでも主治医に言わせれば,良い買い物した,しっかりとした個体ですとの評価でした。
最後に,一番感謝している主治医のことを少し書いておきましょう。
主治医は,穏やかな物言いですが,厳しさを内に秘めています。私がいい加減な乗り方したら,多分,怒られるんだろうなと思います。ちがうなぁー,静かに怒るんだろうな。そんな感じの主治医です。ポルシェが心から好きで好きでたまらない,というメカニックです。まさに天職ですね,すばらしい!
そう考えると,天職と思っているメカニックに頼むというのは,まさに大正解です。
結果オーライですけど,
よかった,赤蛙を買って(爆)
Posted at 2011/04/25 16:24:34 | |
トラックバック(0) |
911トラブル | 日記