アイドル不調解消その③

まずは症状。エンジン暖気後(！)に下記症状が「時折」出ました。
①信号待ちなどの停車中、回転数が700前後まで落ち、EGからの振動がやばい。クルマが揺れるレベル。
②高速巡航中(80-100km/h)、「MT車で不必要にギアを1段上げたことによって、アクセル踏んでも加速しない」感じになる。表現が難しいです。

上記どちらも、フッと現れていつのまに復帰します。結構厄介。

タイトルですが、なんで③かと言うと、これまでに1. ワコーズのREX、2. スロボ清掃+プラグ交換が行われたからです。笑
(みんカラ登録前)
やはり何をしても上記症状が残るため、ディーラー受診に頼る前の最後のDIYとして行いました。

本作業の注意点ですが、エンジンコンディショナーの施工は、住宅地で行う場合は、音、匂い、煙の近隣への周知は必ず行いましょう。
うるさい(クランキングの際のセルモーターの音が)、くさい(排気ガスが)、ケムい(排気ガスが)の3点セットです。
間違っても商業施設の駐車場などはやめましょうね。

能書はいいので、手順にいきましょう。

まずはアイドリングにて暖気、EG水温を上げました。
温めたほうが汚れ落ちやすいかな…なんて安易な考えです。
効果の有無はわからないので、任意手順。

レーダー上でおおよそ最高温度の90℃まで。
10-15分くらいでしょうか。

ここからEGルーム内の作業です。

まずは導風口(バンパー開口部からインタークーラーに風を当てる黒い部品)の、プラスネジ3本を外します。
通気口パーツが取れます。

プラスドライバー。

インタークーラーを外します。

ホースバンドを緩めるのですが、素直に「4つ全てのホースバンドを緩めましょう。」
と言うのが、復位(元に戻す)際に、工程短縮のために緩める箇所を減らすと、復位しにくすぎて結局全てのホースバンドをバラし、最適解を探るハメになりました。

何回か外してるので固着はないですが、初めて/久しく外す際は硬いかも。お気をつけて。
暖気した理由の一つは、ホースが温まって柔らかくなり、外しやすくなるからですｗ

また、バンパー側の配管は、マスキングなどで養生しておくと、中にボルト落としたりと言うアクシデントが防げます。
ウェス被せたりもOKですね。

8mmソケットもしくはマイナスドライバー。

エア配管を外します。

エアクリーナー側のホースバンド、バンパー側のホースバンドを緩め、エンジンの頭頂に固定されてるボルトを1本外します。
こちらの配管は簡単に外れるかな。

こちらもバンパー側の配管は養生しておきましょう。

10mmソケット。

エンジンのプラグカバーを外します。
ボルト4本緩め、取り外し。

8mmソケット。

プラグコイルを外します。
それぞれ10mmのボルト1本を緩め、取り外し。
エンジンから引っこ抜く前に、コネクタ外しちゃうとラクかも。
爪を起こしながら、マイナスでちょこっとこじってあげれば綺麗に外れます。
なお、エアクリーナー寄りの1本はコネクタついたままだと抜けないので注意。

10mmソケット。

スパークプラグを外します。

プラグソケットをお持ちであれば、それを使ってください。
私は予算の関係上16mmディープソケット+エクステンション。
先端に磁石など付いているドライバーなどで拾ってあげましょう。

16mmディープソケット、エクステンション。

これでプラグホールよりEG内部が覗けるようになりました。

クレのエンジンコンディショナーをプラグホール目掛けてスプレー…とりあえずプラグホールが泡で埋まるまで。

暖気してあるので、コンディショナーが即時蒸発してくさいし、目が痛くなります。
スプレー中はなるべく穴直上から直視しないように…

少しつけ置きします。私は15分くらい。

つけ置きしたら、まずはプラグなどは復位せずに、プラグホールの上にウエスを敷き、重しを置いてそのままクランキング(カギを回してセルモーターを回します。プラグついてないのでEGはかかりませんので、ご安心を。)を数回し、薬液をピストンの圧で押し出し？な、まな
ます。

そのままEGかけちゃうと(かかるのか、試してないのでわかりませんが)、ウォーターハンマー現象でEGオシャカになりますので、極力薬液を物理的に排出させる手順です…笑

私は計10回ほど、2-3秒クランキングを繰り返しました。

画像は押し出された薬液。
フツーに真っ黒。これを極力色が薄くなるまで繰り返します…が、やりすぎるとバッテリー上がるので、心配ならジャンプしながらやりましょうね。

今回の不具合において、主原因であると考えられるプラグコイルです。

三菱電機製プラグコイル(左)からデンソーのNL2(右)へ、今回交換しました。

ヤフオクで低走行車からの中古取り外し品を購入。まともに新品を3本買うと、2万近くするみたいでしたので、足車だしなるべくお安く…ということでスズキのMF33S MRワゴンからの取り外し品を購入しました。

走行2万キロちょいの品、6000円なり。

(2万円なんて、車体本体価格の約16%だよ…ｗ)

取り外した三菱電機製プラグコイル。

こいつが熱で逝くパターンが多いそうです。(真偽は不明)

ただアイドル不調の症状が、なんとなく1気筒死んでるから？のような気もしなくもないので
直近1ヶ月でプラグもイリジウムへ変えていますし、その一つ上流に当たるコイルの交換に踏み出しました。

購入したデンソー製NL2。

上位？最新？のNL3だったりがあったりしますが、ネットで互換があると確認できたし、安かったのでこれにしました。

ネットなどで購入の際は、今付いてるもののコネクタ形状と同等か、などを確認の上での購入をお勧めします。

安物買い銭失いもしんどいですし。

エンジンを復位します。
(ここからは単純に今までの逆手順なので、簡易的に)

プラグを取り付けます。
NGKのサイトで前回取り付けたプラグの部品番号を参照して、20Nmで締めつけました。

プラグコイルを取り付けます。
EGに半身くらい刺した状態でコネクタを刺し、EGに押し込みます。
今回取り付けのNL2は、ハマり切るまでに少し押し込みました。なんかしっかり密閉される感ありましたね…
コイル1本につきボルト1本で固定。

エンジンのプラグカバーを取り付けます。
ボルト4本で固定。

空気配管を取り付けます。
ホースをはめ込み、両端のホースバンドを締めます…が
その前に今後の整備がしやすいよう、ホースバンドの向き(ネジの向き)をある程度アクセスしやすい角度に変えました。
…まぁ、もう外すような整備はしたくないですけどね笑

インタークーラーを取り付けます。
(できればその前にエアブローなどでフィンのゴミつまりを飛ばしたり、マイナスドライバーでフィンの曲り修正したりもおすすめ！)
ホースバンドが緩んだ状態で、まずはバンパー側のホースを差し込みます。
その際に、インタークーラーのツメ一箇所がマウント状のものに固定されるので、位置確認してください。
その後に、なんとか上側のホースも取り付けます。
ホースバンドを4点忘れずに締めます。
配管と同様、アクセスしやすい位置にボルト位置は調整しました。

導風口を取り付けます。
ボルト3本。

復位は完了です。

いよいよエンジンをかけます。

なかなか簡単にかかりませんので、アクセル煽りながらかけましょう。
(私はアクセルベタ踏み状態でかけました。)
かかったらアクセルから足を離してOK、アイドルさせます。

…ホントに注意したほうがいいのが、白煙と異臭、騒音がやばいです。

私はセルモーターの音(バッテリー上がったクルマみたいな音)と異臭を近所の方にお伝えした上で作業しました。

白煙出なくなるまでアイドル+レーシング。

くさい。

白煙でなくなったあたりでテスト走行行ってみました。
アクセル(加速)は軽くなったかな？
信号待ちなどのアイドリングで900rpm以下にならなくなりました。
これだけでも進歩。な気がする。

走行において問題ないことが確認できたら、為念ECUリセットしておきましょう。

明日からの通勤で効果を確認したいと思います。

2024/6/18
施工後初の出勤です。
高速で60km近く、80-100km巡行。
高速で気になっていた、「MT車で不必要にギアを1段あげた結果、加速がトロくなる」ようなモタつきは全くありませんでした。
下道に降りてからのアイドル低下も無し。
…おもろいくらいに900rpm以下になることが減りましたね…

ただし、生憎の大雨で、直近の夏日より気温低めでしたので、晴れの日のインプレッションを後日投稿したいと思います。

2024/6/18
施工後初の退勤(笑)です。
特に急ぎの用事がなければ下道で退勤しています。
ということで、一般道でのインプレッション。
50km弱。

やはり何回信号待ちをしてもアイドリングが安定しています。
ドライブフィールも少し軽くなった気がしますが、何より騒音・振動が落ち着はき、静寂性がアップした気がします。
レスポンスもよく、ムダに細かい(←)燃費運転のフットワークに機敏に反応してくれます。

結果、燃費はレーダー上では17.2km/㍑となりました。
…燃費には大きく影響しないかも。

2024/6/19
快晴となり、気温もそこそこ高いので為念出勤時記録を。

昨日の通勤と比較しても、ほぼ変化がないような状態です。
モタつきもなし、気になるような異音・振動は完全に消滅しました。

やはりコイルが1本死んでいたのか…エンジンコンディショナーもシナジーしたのか…何よりここまでフィーリングが変わると思いませんでした。
燃費も表示上17.7km/㍑と、快調ですね。
(+0.2〜0.3km/㍑くらいかな?1気筒死んだくらいじゃ燃費たいして変わらないんですね。笑)

以上を以て、本作業を完了といたします。
長らくお付き合い頂きありがとうございます。