【P0500】IS250Cで突然のスピード信号異常 - トラブルと復活記録
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
■発端:警告ランプが2つ同時に点灯
ある日、何の前触れもなく…
・ エンジン警告灯(チェックランプ)
・ 横滑り防止装置(VSC)ランプ
この2つが同時に点灯!
エンジン始動・走行は問題なし。でもなんとなく本調子ではない感じ。
他に気づいたこととしてはオートクルーズも反応しない。
2
自宅に戻ってOBD2スキャンで診断すると…
**P0500:Vehicle Speed Sensor "A" エラー**
ライブデータの結果
・7E8(エンジンECU側) → 車速センサー 動かない
・7E9(AT ECU側) → 車速センサー 動く
・ホイールスピードセンサー(四輪) → すべて正常に数値が変化し、同じ速度を表示
・エンジン警告ランプ点灯後も、ホイールスピードセンサーは正常に動作
エラーコード
・エンジンECU → P0500(車速センサー異常)
・ABS ECU → C1201(エンジン制御系統の異常)
ランプ点灯タイミング
・3000~4000回転に達したタイミングで必ず点灯
・低回転(穏やかな運転)では、何時間走行しても点灯しない
3
現状、ホイールスピードセンサーは正常に動作しているようで、トランスミッションのVSS(車速センサー)の異常が疑われます。
そこでいつもお世話になっている整備工場に相談してみたところ、トランスミッションレボリューションセンサ(SP2) 異常の可能性ありとの事。
あまり費用のかからない部分からやってみようというはなしになり、センサーの交換を行う事にしました。
4
結果ですが、残念なことに症状は回復せず。
センサーが原因でない場合は、配線もしくはECU(コンピュータ)の可能性が高いとの事で、ディーラーでの診断を提言頂きました。
5
■ディーラー診断と“社外パーツ外してから来て”の洗礼
早速、レクサス車の整備もうけてくれる兵庫トヨタに今までの経緯を説明し点検を依頼。
入庫して30分程度経った頃、整備士さんから衝撃の提案。
『これはおそらくECU(コンピュータ)の障害ですね。今まで長い経験上90%以上の確率でECU交換となります。しかも複数のECUを一度に交換しないといけない症状です。』
表情と口調から、結構高額になりそうな予感・・・。そこで予算はどの程度見ておけばいいか聞いてみました。
『そうですね・・・。まずは原因の切り分けが必要なんですが、そこにどの程度の費用がかかるか難しいのです。半日で終われば4時間の工賃。3日かかれば24時間の工賃が発生します。因みに工賃はざっくりですが1時間で1万円程度です。』
・・・と無言の私。
『ですからMAXで仮定して、切り分けで20~30万。その後配線やECUの交換を含めると、過去の事例では100万円コースになってしまいます。』
『あっ、でもその前に「社外パーツ(ナビTVキャンセラーやドラレコなど)がCAN通信に干渉している可能性があります。大きなものでいうと社外品のヘッドライトから、小さなものでいうとドラレコまで全てすべて純正状態に戻してからでないと、正確な診断ができませんので、その取り外し工賃も発生しますね。』
- なるほど、『まずは余計なものを外せ」というわけですね。そこは自分でやりますので、一旦今後の方向性も含めて検討させてください。』と告げ、お店を後にしました。
100万円オーバーかぁ・・・と心の中では暗い気持ちとなりました。
6
■ECU修理専門店に相談。オーバーホールもできますよ
社外品の取り付けはほぼ自分で行ったので、時間をとりながら休みに自分で行うとして、ECUに問題があるのであれば、ECUの修理を行っているお店が無いか探してみました。そこで見つけたのが信頼のおけそうなお店『ECU修理専門店 Circuit Home』さんです。生産から10年以上が経過したコンピュータは、預かれば必ずどこかしらに不具合は見つかります。とのお言葉をいただいたので、ECUのオーバーホールを依頼する段取りを進めました。
7
■自分で社外パーツを撤去してみる
心の中ではディーラーに依頼する前に、自分でできることをやってみようと決めていたので、社外パーツの取り外しを始めました。切り分けの為にも、1つ外しては走行テストを行い、その後診断機でエラー消去、そして次の社外品をはずすといった手順です。
そして購入時からついていたテレビキャンセラーを外した時でした・・・
8
■驚きの結果:症状、消える。
しばらく走行テストしたところ…
・ チェックランプ消灯
・クルーズコントロール復活
・ OBDスキャンでもP0500が検出されず
まさかとは思いましたが、どうやらナビTVキャンセラーが車速信号(VSS)を誤認させていた可能性大です。
その後、テストもかねて500キロほど走行テストを行いましたが、まったく症状はでなくなりました。
古い車でも、原因さえ見極めればまだまだ元気に走ってくれる。
同じような症状でお困りの方、「まずは社外パーツを疑ってみる」こと、おすすめします!
9
■後日談
前オーナーとは知り合いなので、今回の症状を雑談で話したところ・・
『え~、そのテレビキャンセラーはトヨタのディーラーで手配してつけてもらったもんだし、ずっと症状なんてでたなかったよ。』との事。
私も実際に2カ月ほど運転してから、突然の発症だったので、こんな事もあるんですねというのが正直な感想です。
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