ABSリレー不接

IGNキィーをエンジンON（エンジンは掛けずに）し、トランクルームにある電装ボックス内のR34リレーの＃１５－３１間に１２Vが出力されていることを確認。

その後、＃３０－８７間を短絡させ、IGNキィーをエンジンONさせると、警告灯点灯せず。

これにより、リレーが動作し、接点が正常に繋がっていればABS警告灯は点かないと判断

写真はありません。

リレーの＃１５－３１間に１２Vを印加するとリレーは可動する。
しかし、＃３０－８７接点間にテスターを当てた状態で端子を軽く揺さぶると、５Ω～数十Ωまで振れるので、実装時には不接になる可能性が高いと判断。

（端子に力を加えないと５Ωで安定している）

接点を磨き、再はんだをすることに。

①リレーのアルミカバーのかしめをマイナスドライバーでこじって外す。
角部をこじるのが大変なので、ニッパでむしり取ってしまいました。
（写真はすでにケースを外した後です）
なお、修理後はアルミテープで封をしますので、傷などは気にしていません。

次いで、放熱板を曲げて開きます。（理由は下の写真で）
②ダイオードの足のはんだを外す。
はんだ鏝を当てたまま、エアガンではんだを吹き飛ばすと簡単です。
③飛散したはんだ粒が回路を短絡させないように除去する
④放熱板のかしめ部をペンチで起こす
⑤ペンチで放熱板の側面を摘まんで足を曲げて開く

（こちら側の接点が磨けないので、上の作業（放熱板曲げ加工）が必要です）

写真は有りません。

①リレー可動部の小さなコイルスプリングのケース側の引っ掛けを外す。
②可動片の上部にある支点をフリーにする

③可動－固定接点間に＃２０００のペーパーのヤスリ面が固定接点にあたるように差し込み、ペーパーを押し付けるために可動接点を小さなマイナスドライバーで押した状態のまま、ペーパーを引き抜き、接点を磨く。

④また、同様にして可動接点側を磨く。

⑤２極のリレーなので、もう１極も③～④と同様に磨く

⑥接点のチリをエアで飛ばす

①逆の手順で可動片、コイルスプリング、放熱板を元の位置に戻す

②放熱板にダイオードの足をはんだ付け
③他のはんだ付け部を再はんだする
④ペンチやウォータープライヤーなどを使って放熱板を元の形状に整形する
⑤リレーケースに戻してかしめし直す
⑥リレーケースの底部をアルミテープで封する
⑦リレーを電装ボックス内の元位置に戻す

エンジンをかけて、警告灯が点かない事を確認する