
人の不幸は蜜の味!
お待たせしました営業さんとの一悶着をネタにします。どうぞご賞味ください。
この手の話題は探さなくても見つかるぐらいネットでゴロゴロしています。
中にはいやまあそこまでおおごとにせんでもと思ったりしていましたがいざ自分が当事者になるとなかなか簡単におさめられないですね。
まあ一方の言い分だけを書くことになるので話半分でお聞きください。
ことのきっかけは冒頭の写真の基礎についてです。
矢印で示した場所にまわりより高さの低い基礎が一本とおっているのですが、この上に建物は建ちません。基礎だけがちょろんと露出することになります。
ということを私たちは聞かされていませんでした。
これはなんぞやと営業さんに聞きますと次のような回答。
・構造上必要である。
・ウッドデッキなどで隠せるので気になりませんよ。
・隠せるように高さを抑えておきましたよ。
いやいやいや。構造上必要なのは理解するとしてもウッドデッキ云々はこちらが決めることじゃないか。
そもそもですねこのちょろんとした基礎、ダイニングに隣接した場所にあるのですがダイニングは泣く泣く狭くしたスペースなのです。費用削減のために。
費用削減のために効果的なのは部屋を狭くすること。加えて二階より一階を狭くする方が基礎も節約できるのでより効果的ですよと言われて泣く泣く狭くしていたのです。1.8m幅のテーブルが置きたかったのにそれを諦めてまで。
…希望していた部屋の広さの位置に基礎あるじゃん。節約できてないじゃん。
本来であれば、この場所を削っても構造上基礎が残ってしまうため見た目もアレだしそれほど費用も削れないので狭くしなくても良いんじゃない?どうします?ぐらいの提案があってしかりだと思うのです。
それを「説明不足でした」で済まそうとする。
説明不足が多すぎるねん。
1.8m幅のダイニングテーブルが置けるというプランで契約したのに契約後の打ち合わせで「置けません」。リビングの壁が構造上不自然にもりあがっているのを私たちが発見「説明不足でした」。階段の一部が玄関に食い込んで露出しているのを私たちが発見「説明不足でした」。「外構プランお出しします」出ません。「日照シミュレーションお出しします」出ません。窓の位置を変更したいです「了解しました」変わっていないのを私たちが発見「実はできません。説明不足でした」。依頼した部分以外の変更箇所を説明しない。キッチンの仕様が図面上で二転三転、私たちがキッチンメーカーに出向いてなんとかFIX。
妻が設計図を理解する能力があったから気づけたポイントも多々あり、どんだけ説明できとらんのだと。どんだけ客に設計図だけで理解せいと言うのだと。
いままでは着工前だったのでそういうことにもなんとか自分たちで折り合いをつけてきましたが、もうどうしようもない着工後にもこういうことが起こってしまうのかと思うとさすがに今回の言い分はあんまりだろうとこれまでのモヤモヤも手伝って、営業さんに対して「信頼感を損なっているし不愉快でもあるし怒ってもいる」ということを伝えました。「どこまでが説明不足で許されるのか分からないので、消費生活センターなどに問い合わせてみるかもしれない」とも。
私としてはかなり踏み込んだ発言のつもりでした。今後の関係をギクシャクとしてしまうかもしれないというリスクを負ったうえでの発言でした。
もう心臓バクバクですよ。こうあからさまに人に不満を伝えた経験があまりないので。
それを受けての営業さんの発言「図面には書かれているので」「それで契約しているので」
決めゼリフ、キター!
確かに書かれています。ただし途中からね。書き足されています。その説明もなくどうやって気付けと。
私だってその辺は理解しているつもりです。契約した図面がすべてだと。だから「基礎をやりなおせ」なんて言うつもりはないという事は口頭一番に伝えています。それでもこれ。
なぜここまで「説明不足」が起こるのか。今回の件はもう仕方がないので今後はそういうことがないようその理由をお聞きして改善してほしいだけなのです。
ウッドデッキが前提という雰囲気で打ち合わせが進んでいたので基礎が露出するのは問題ないと思い込んでいました。という理由をお聞きして通話終了。
心臓バクバクはおさまらずしばらくドンヨリとしていました。
その日の夕方。営業さんからできれば現場で説明をしたいと申し出があったので翌日の約束をしました。
我が家の設計担当者さんが別部署に異動されていたので、後任の方の挨拶も兼ねて設計担当者から詳しく説明しますということです。
で翌日。約束の時間になっても妻と二人で現場でポツンと待ちぼうけ。
10分待っても何の音沙汰もないので事務所に電話してみると「バス見学会に行ってます」とのことでどうにも雲行きが怪しい。折り返しの連絡をお願いする。
さらに待つこと10分。電話がかかってきたと思ったら設計担当者さんから。
曰く「迷ってます」。
もう来ていただかなくて結構。火に油を注ぎに来るつもりか。
「お詫びと説明」に来る側が遅刻をしそればかりか間に合わないと分かった時点で電話の一本も入れられない会社人を私はこれまでに見たことがありません。
ちうか一度も現場に来たことないんですね。その状態で何をどうやって私たちに説明するつもりだったんだろう。
もうひとつ。営業さんは来ないという。
さすがの私もこれには激昂。私がリスクを覚悟しながらも「信頼感を損なっているし不愉快でもあるし怒ってもいる」とまで言ったのに営業さんは私たちの気持ちを華麗にスルー。
俺はバス見学会に行くから代わりに謝っといて代わりに説明しといて代わりに電話しといてってなわけです。どこまでバカにすれば気が済むのか。
私も会社勤めをしていますから「すべてはお客様のために」なんてキャッチフレーズが真実ではないことぐらいは知っています。
新規の客の方が大切だろうし私たちのことを本心では軽く見たりないがしろにすることもあるでしょう。
ただ、営業だったらそれが客に分からないように振る舞えよと。
お客様は神様だなんて言いません。でも客は客です。
今回の扱いはもはや客ですらないじゃないか。
この瞬間は契約破棄してやろうぐらいに煮えたぎっていたのですが、私は常々「ハウスメーカーの家は本来は純粋に性能で評価されるべきであって、営業担当にそれが左右されるのはどちらにとっても不幸」と思っていたのが思い出され、今建てている我が家で生活をしたいという気持ちには夫婦とも変わりがないということで破棄まではしない、でもどうすればどうなれば納得できるんだろうと。
まあなんにせよ時間は戻らないのでなかなか納得できる方法はありませんが、少なくとも今の営業から我が家の鍵を受け取るのだけはできないと営業担当の変更をお願いしました。
事務所の方にその旨を伝えて返答を待ちます。
で、営業の上役から連絡があったのですが「担当変更?いいっすよ。事情を分かってる設計担当でどうすっか?」みたいな雰囲気でどうも上役の方はいまいち事情を分かっていなさそう。
今回の件で火に油を注ぐことしかしなかった人間を推すぐらいですから。
もちろんお断りです。
事情を分かっているかどうかは別にどうでも良いので(分かっていても遅刻するぐらいだし)、まじめに対応してくださる方でお願いしますと伝えて通話終了。
すると私たちの憤りを少しは察知してくださったのか、会って話をして担当を決めたいという申し出。
断る理由もないので事務所まで行ってきました。
で、今回のブログに書いた最初からをツラツラと話しました。
手をブルブルさせながら。憤りのためか緊張のためか。緊張ですね。
クライマックスに入ろうかというところで一呼吸置くと上役さんがカットインされてきましてまとめに入ろうとなさいます。さすがです。
させてなるものかとまとめを最後まで聞いてから空気も読まずに話しを戻します。
私の一世一代の演説が終わりました。
妻が泣いております。これはずるい。味方で良かった。
私のへなちょこな演説のいったい何倍の威力と説得力があるというのでしょうか。
それにしても妻は気持ちが昂るとすぐ泣きます。やっかいさんです。
「母に滋賀での同居をお願いするとき」「お義父さんとちょっともめたとき」そして今回。
少なくとも3回は我が家の件で泣き落としを炸裂させております。
まあ今回は特に何も落とせてないんですけどね。基礎もダイニングスペースもそのままですし。
今回こういうことがあったけれど変に低姿勢になって欲しいのではなく笑顔で完成を迎えたいだけなのですと伝えてこの場はお開きとなりました。
ちなみに新しい担当は目の前の上役の方にしていただくことになりました。
「お話を直接お聞きしてお気持ちを受け止めた私が責任を持って担当するべき」ということだそうです。よろしくお願いいたします。
火種となった営業も油を注ぎにきた設計担当もともに「課長」という肩書がありながらこのちゃらんぽらんっぷりなので組織そのものに一抹の不安が残りますが。
愚痴を聞いていただきありがとうございました。