さようなら。ぼくの魔法のクツ

3月2日、パジェロミニが手元を離れていきました。

距離は18万1千km。
でもどこも問題なし。毎日走ります。
でも市場価値は0円。

この子は意思が宿っているみたいで、『大丈夫だよ！まだ走れるよ！』って言ってました。
仕方ないことだけど、十分走れるのに値段が付かないって…。

7年前、友人から貰ったダイハツ ミラでスノボの帰り道に操舵が効かず、側溝に落ちて廃車になった。その代わりとして、すぐに見つけたのがパジェロミニでした。
それから7年が経ち、こんなに長く所有することになるとは思わなかった。最初はボロくてチープなクルマだと思っていたけど、そうでもなく。
メーターは見やすくてカッコイイ見た目だし、ハンドリングもFRのおかげか？自然なハンドリングだし。
いざとなれば、4WDにして雪道も悪路も駆け抜ける。
どんな砂利道も段差も乗り越える。

私をいつでも何処へでも、見たことのない 踏み出したことのない場所へ連れて行ってくれる相棒でした。
このままボディが錆びて腐るまで乗ろうと思ったけど、通勤距離が長い為、燃費の問題には勝てず…。

普通の人は、『なんだ、パジェロミニかよ』と思うでしょう。
でも、乗ると以外と面白い、どんな道でもへっちゃら。まるであなたのスニーカーになります。何処へでも場所を気にせず入っていける。

バカにしてる人はパジェロミニの良さを一生解らない。

いや、解ってもらわなくて結構。
そんな人は違う外の世界なんて見なくていい。
そんなクルマです。

同じ四駆のジムニーと比べる必要なんてありません。
アスファルトの世界から解放してくれる、気軽なスニーカーのようなクルマです。

貰ってくれる次のオーナーが理解ある方で良かった。
新車から過ごした地へ再び戻り、また可愛がってもらうのだよ！

クルマの維持に必要なモノはお金だけではありません。間違いなくそれは、オーナーの愛情です。
ありがとうね。パジェロミニ。新しい世界を見せてくれた、魔法のクツでした。

ぼくの人生でアドベンチャーを味わえた7年でした。