• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

涼たそのブログ一覧

2025年05月05日 イイね!

一周忌にみたユメ

ーーーー5月3日の朝



起きる直前に夢を観た


一年前のこの日、母が空へ旅立った

母が生前営んでいた喫茶店をオープンした日だ
なんという偶然かなんの因果か

ちょうど旅立ってから一年が経った

この日、珍しく母が夢に出てきた

今から22年くらい前に、実家は引っ越しをしている

引っ越しをすることは本来なら予定になかったのだが、市が道路を拡張するという理由で我が家がその拡張部分に該当するからだ

拡張部分に当たるから費用を一部出すから立ち退いて欲しいという話だった
たしかそのころボクは黒いE36の318isに乗っていたから19歳だったと思う

夢に出てきたのは引っ越しをする前の家のこと

普通喫茶店というと、閉店する時にシャッターなど無いはず
それが商店街でもない限り

ところが引っ越しをする前の実家にはシャッターが3枚あった
大きな窓があったので窓を割って入って来られないようにだと思う
それで喫茶店には珍しくシャッターがあったのだ

昭和な喫茶店をイメージしてもらえるとわかりやすいと思う
シャッターを閉めてその日を終わる喫茶店もあったはずだ


その夢の内容は、大人になった今の感覚のボクがお店のシャッターを開けている夢だった
喫茶店のドアの内側からシャッターを上げる
次に真ん中のシャッターの内鍵を開ける

僕は母に『他のシャッターも開ければいい?』と聞いた

母は『他のも開けといて』と言う
母の顔ははっきり見えなかったがいつも通りだ
いつも通りだったから余計になんの違和感もなかった

まだ身だしなみの準備が終わっていない様子だ
シャッターを開けると外からお店の様子が見えるので、普通なら身支度を整えてからシャッターを開けるのだがそこは夢だからか普通とは違うことが起きる

命日だから出てきてくれたのか、それとも自分が母の命日を意識しているからだったのか分からない
けれど珍しく母が夢に出てきた
昔あったいつも通りの光景の夢だ
もう20年も経つということが信じられない
いつの間にここまで来たのだろう


もし一つだけ願いが叶うとしたら
1997年の中学一年生から人生の分岐点が観たい
過去は変えられないから戻りたいとは思わないけど、モニター越しにセーブポイントからの自分の人生と、回りの人の様子を知りたいなと思う

そしたら、母はまだ生きていただろうか
友人は?今の仕事は?


どんなに技術が進んでも、
人類がまずは月に、その後他の惑星に移住したとしても
人の人生の他ルートという『もう一つの失われた未来』を観ることは出来ない




だから面白いのか?


目を永遠に閉じるまでに
         何を見つけられるだろうか
Posted at 2025/05/05 01:14:25 | コメント(1) | トラックバック(0)
2025年04月15日 イイね!

996カレラ4Sを駆る

996カレラ4Sを駆る久々に復活した、涼たそのインプレブログ。久しぶりなのでちょっと気合い入れて書きました。楽しみにしていた方にはぜひ読んでいただきたいです。

1998年にデビューした、水冷エンジンになったポルシェ911。
今回レンタルしたポルシェ911 カレラ4Sは、その名前の通り4輪駆動の911。
エンジンはもちろん伝統のリアに搭載されている。
1998年にフルモデルチェンジしたポルシェ911は、996型となったがデビューから4年遅れた2002年に後期型に切り替わった。そこで追加されたモデルがカレラ4Sである。同じく同年には911ターボも登場した。
この後期型からはヘッドライトは涙目型にチェンジされており、それまで986型ボクスターと共通だったヘッドライトからは脱却が図られている。
ここでボクスターと911のフロントフェイスに差が生まれたのである。

今回レンタルしたポルシェ911はカレラ4S。
カレラ4はすでに登場していたが、Sが付いたことによりボディ、足回り、ブレーキなど基本的にターボに準ずることになる。
空冷時代の993でもそうだったが、カレラS、カレラ4Sはターボからターボを取り除いた…と言っても差し支えない構成だ。
964以前の名前だと、ターボルックと言うのだろう。

モデルの見分け方も一目瞭然で、このカレラ4Sはリアのエンジンフードの部分に、赤いガーニッシュが追加されている。水冷911になってからは、空冷時代に見られたガーニッシュが消えてしまったので、このガーニッシュの復活により嬉しくなったファンも多いのではないだろうか。

ボクもその一人である。
このカレラ4Sで、空冷時代の伝統のリアセクションが帰ってきたのである。

ボディは4駆用を採用し、5〜40%のトルクが配分される。これによりカレラ2よりもフロントは約50kg重くなる。
また、リアフェンダーもカレラ2とは異なり、左右に約30ミリずつ拡大されている。リアからみるとそのワイドさとセクシーさが共存している。

ナローなカレラ2ボディも良いが、ポルシェと言えばお尻と言われるので、ターボボディのヒップはやはり魅力的だ。

タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ ポルシェ認証 N4を履く。
タイヤサイズは、フロントが225/40ZR18、リアは295/30ZR18。

前回レンタルした、100万kmを走らせる企画のカレラ2とはやはり考え方が違う。これが本来の911らしさを発揮させるタイヤだ。走らせる前から期待が高まる。
内装も通常のカレラ2よりも豪華で、革張りのダッシュボード、ドアの内張りは見た目がいい。ステッチも入っており、目に入ってくるダッシュボードの安っぽさが解消される。
このカレラ4Sはマニュアルだが、GT3とは違いシフトストロークが長い。また、シフトの感触も柔らかく、人によってはかなり好みが分かれると思う。

クラッチを少しずつ上げてくるとそこは3.6リッター。前期型の3.4リッターから200cc拡大され、発進時のトルクが増している。このトルクの太さは空冷時代を感じさせる。アクセルを煽らなくても、ゆっくりとクラッチを上げてくるだけで、スルスルと動き出す。この辺りの感覚が、空冷時代に近い。
この後期型3.6リッターからは、可変バルブタイミング&リフト機構である「バリオカムプラス」が採用された。
最高出力320ps/6800rpm、
最大トルク37.7kgm/4250rpm。

リアエンジンとは言え4駆になった911は、RR特有の強いクセは少々鳴りを潜めた。積極的なフロント荷重を意識しなくても、そのままステアリングを切るだけで、ノーズが入っていく。
フロントには常にトルク配分されていること、フロントセクションが重いということがあり、ノーズは入っていくのに立ち上がりのトラクションとフロントも引っ張っていくという、カレラ2では味わえない立ち上がり加速がある。
言い過ぎかもしれないが、立ち上がりの加速はRRの押し出しとフロント駆動の引っ張りによって、味わったことのない未体験のカパタルト射出を感じる。コーナーで遅れても、立ち上がり加速で帳消しにするというのはこういう感覚なんだろうかと妄想させる。

ステアリング特性はポルシェ特有だ。
ステアリングの切り始めの0.1秒くらいの所の遊びを持たせて、タイヤが向きを変えてクルマが向きを変える結果が出るところの繋ぎまでが、人間の感覚に忠実である。
反応が鋭いマシンもクイックで面白いが、クルマが反応するまでの時間に自然さがあるクルマがポルシェだ。
前にも書いたと思うが、この辺りがポルシェの味の一つであり、エンジニアとテストドライバー、現場の人間が分かっている証拠だろう。

エンジンは前期の200cc増しだが、4000rpmを超えると『クォーン』と深みのある音で鳴きだし、耳から脳を快音が駆け巡る。991時代以後のような作られた演出味と迫力がある音でも、空冷のようなバサバサした音でもないが、とても心地良い澄んだ音がする。迫力や音量の大きさでは、世の中にはもっとすごいクルマはあるが、このカレラ4Sは音の粒が揃った、質が高い音が聴こえてくる。

箕面ドライブウェイを駆けるカレラ4Sは、涼しい顔をして駆け抜けることができる。



ブレーキのタッチも十分なほどにカチッとしており、コーナー手前で確実に減速できる。特にブレーキリリースの感覚が非常に滑らかだ。ゆっくりブレーキを抜くという、人間の高い要求に応えるブレーキ。

写真のホイールは、ターボと同じデザインだが、ターボのホイールは中空になっておりターボの方が軽い。同じ様に見えて、別モノである。そこはご注意ください。やはりターボは別格の扱いをされている。



必要以上に気を使わない、カレラ2よりも約50kg重いフロント。
リアが重い故のトラクションと、フロントも同時に駆動して引っ張る。全てを高いレベルで揃えた911だ。
個人的には、フルバケットシートに変えたい911ではなく、opのスポーツシートで適度に緩やかに。目を三角にして攻め込むクルマではなく、ツーリングしがてらワインディングをサラッと駆け抜けたい。
高速に乗っても安心感は抜群で、フロントのリフトも感じずボディはとても堅牢。ガチっとした感覚は十分に感じられる。長距離移動も全く苦にならない。とにかくどんなに速くてもフラットな乗り心地を感じる。

通勤や趣味、ワインディングも駆け抜けて買い物にも使いたい。何でも一台でこなす、弱点らしい弱点が見当たらない万能なハイレベルスポーツカー。
987ケイマンを買う前に、この996カレラ4Sが欲しかったが、こちらを買っても間違いではなかったと思う。それほど超万能かつ、何もかもが高得点でまとめられたツーリングスポーツカー。
エンジンの音良し、4駆を味方につけたRRのトラクション、カレラ2よりもフロントの荷重を意識しなくてもいいハンドリング、ターボ譲りのタッチもリリースも良いブレーキ。空冷時代のガーニッシュが復活したリアセクション。これらすべてをひとまとめにした超優等生な911。それがカレラ4Sだ。400万円ほどで購入できたのだが、その魅力に気付いたのか最近では一気にタマ数が減ってきた。もう自由に選べるほど残っていない。

乗り味が気になる方はぜひ大阪の箕面市、ポルシェゲートさんでレンタルしてみてほしい。
RRのクセを少し薄めた、走攻守すべてに長けたオールAの911だと個人的には思う。
ここまでいい911だとは思わなかった。前回レンタルした(100万kmを目指す)996カレラ2のティプトロの印象を一気に引き上げた。毎日使う相棒にしたっていい。
それが一番の印象だった。
初めて買う911にもおすすめです。
Posted at 2025/04/15 23:28:33 | コメント(4) | トラックバック(0)
2024年12月02日 イイね!

ポルシェ996を借りた感想

986ボクスターに乗りはじめた友人が、911も気になると言い始めた。
11月22日、大阪でポルシェ911をレンタルすることになった。
高速を使い、我々は大阪までひとっ飛びした。



今回レンタルしたのは、996カレラのティプトロ(オートマチック車)
前期型3600ccの水平対向6気筒エンジン。
タイヤはヨコハマのブルーアース2024年製



レビューというのは非常に難しい。ポルシェは特に振り幅が大きく、911にその人が
何を求めるかによって大きく変わる。
スポーツ性能か高速クルージングか、その中間か。偏りすぎた内容にはしたくはないので、書くことが難しい。

前提として、ポルシェ911に求めるものは、人間の感覚に近い操縦性とダイレクト感からくるスポーツ性。
それを望んでだ上での、旅での使い勝手はどうなのか。

今回は大阪の北の方、京都府に近い箕面市からのスタートだ。ここから箕面ドライブウェイ〜国道423号線で亀岡市〜京都縦貫道で天橋立を目指す。
ワインディングから高速クルージングまで含めた。これならある程度、クルマがどんな性格なのか少しは分かるはずだ。

【足回り】
このレンタルした911は、元々がお店が996を100万km走らせたいという企画の下で貸し出している。タイヤがヨコハマのブルーアースなのは、これが理由だろうと思う。
ブルーアースは使ってみると分かるが、決して悪いタイヤではない。少しヨレるけれど、峠ではまずまずのグリップ力がある。
だが今回は911には抜群の相性とは言えなかったと思う。
ポルシェはほんの一瞬の間を置いて正確なハンドリング、その間の置き方が自然。
それが今回はクルマが横移動が収束するまでずっと緩やかだった。
わかりやすく言えば、このタイヤでは剛性が足りなくて力不足…というひと言。ただ、元々がスポーツカーとしての基準を期待すると、もう少しグリップとサイド、ドレッド面の剛性が欲しい。
高速域でのグリップは当然不足しており、グリップ感は希薄になる。サスがヘタっている場合は余計にタイヤの力が必要になる。
良かったところは、少し走らせる程度ではRRのネガは見えない。これは993以降のリアサスはマルチリンクに変更され、安定性が段階的に向上しているのでよほどクルマを振り回す事をしなければ、マイナス面は見えない。
ということは、手強くないということ。

【トランスミッション】
よく言われるRRのトラクションというやつは、ティプトロということも相まって、信号からのスタートと低速から低いギアでの加速くらいだった。
このティプトロというものは、ギア変速がステアリングの手元で出来るけれど、中身はごく普通のトルコン。
どうしてもアクセルを踏み込んでから回転のすべりがあって、ロックアップする。
マニュアルに比べてどうしても加速態勢に移るまでのタイムラグが発生する。
人間の感覚というものは侮れないもので、このトルコンの滑りがダイレクト感を消す。この消されたダイレクト感がもどかしい。
ポルシェの加速・トラクションというものは、トルクのあるエンジンのおかげ。
そのエンジンからのパワーを路面に伝えるためにトランスミッションは存在する。
そのトランスミッションにダイレクト感が薄い。少なくともこのティプトロというトルコンAT時代のポルシェには、スポーツ感を求めるならマニュアルが合う。
PDKというツインクラッチ(BMWでいうところのSMG2)なら、変速も早くポルシェのレスポンスの良いエンジンとの相性は合うだろう。これがポルシェの運転する楽しさを生み出す。
これから996を探す方には個人的にはMTをオススメしたい。
もしくはGT3なら更に飛び切り体育会系だ。
(GT3はダンパー、ブッシュ・エンジンからして標準のカレラとは完全な別物)

ただこのティプトロ。加速したい時に素早くアクセルを深く踏んでキックダウンさせると、2段飛ばしで4,000rpm以上にしてくれる。また、高回転を保ったまま下り坂だとシフトアップをしない。エンジンブレーキが効かせられるように回転を保ってくれる。20年以上前のオートマなので、現代の基準からすれば別に普通のことだ。それを90年代から制御していることに凄みがある。この時代のオートマはDレンジしか無いか、あってもマニュアルモードに切り替えて自分で操作しなければ変化しないものだった。
それをあらゆるセンサーを使って、人間の意思と状況によって最適化したギアを選択しようとするところがすごかった。
まぁ…まだ甘い部分はあるのだけど。
996のティプトロは高速クルージングなら忙しくないのでアリ。ただし、とても乱暴な言い方をすれば、当時の3シリーズクーペの更にパワーアップ版だと感じた。
それほどまでにイージードライブ。良くも悪くもRRを感じさせない。
免許取り立ての方でも、右ハンドルだとしたら乗れてしまうだろう。男女差別ではないが、運転に自信がない女の子でも乗れてしまう。
この996水冷エンジン時代のティプトロからは、『911のポルシェ』から『ポルシェの911』に変化させた。
殆どが男性マニアしか買ってくれなかった(空冷)911を、世界中の男女問わずある程度裕福な方に買えるようにした。
これが996の偉大なる功績。986ボクスターと996が無かったら、ポルシェはとっくに潰れていた。

【空力】
高速クルージングでの空力による安定感はというと、さほどフロントリフトは感じなかった。タイヤとサスのヘタリの接地感の希薄さはあっても、空気の力による不安定さはあまり感じなかった。
996GT3の場合は、リアはゼロリフト。フロントがマイナスリフト。というトラクションを重視したセッティングだった。
恐らくGT3と比較して、空力パーツが不足しているのでカレラは前後ともにダウンフォースは無いだろう。正確にはリアスポイラーはあるが、GT3のようなウイングではない。
したがってクルージングには使いやすい。


【エンジン&排気音】
エンジンはボクスターと同じ構造で排気量が大きく違う。またエキゾーストの取り回しも違う。
バルクヘッドを挟んだ、ドライバーから後ろの遠くにエンジンがあるので、ボクスターの方がエンジンと一緒に走っている感が当然ながら強い。
エンジンの主張は同じRRでも、エンジンがバラついた音と振動で、GT3の方が主張が強い。
マフラー音は純正マフラーは非常に紳士的。4000回転以上回った時に、澄んだ音色が響いてくる。それでも、ごく自然な音量なので音量で疲れることもなく、周囲への配慮もされている。人によっては物足らないかもしれない。でも乗っている人だけの楽しみでもあり、空冷から続く音の特徴は確かに引き継がれている。


【総評】
初めに書いたように、911は振り幅が大きい車種なのでマニュアルかティプトロか、クーペかカブリオレか。などで性格が大きく変わる珍しい車種だ。
少なくともレンタルした我々は、911に対してダイレクト感からくるスポーツ性(絶対的な性能ではない)を求めて、それを期待して996を借りた。
中には996をティプトロで緩く乗ることが好きな方もいる。996のカタチが好きで、でもマニュアルは面倒くさい。だから996のティプトロが好きという方もいるだろう。
ここが、今回のレンタル996ポルシェの感想を書くのが一番難しくさせた部分だ。好きで乗っている方の気持ちを貶したくはない。
でもレビューというのはあくまでその人から見た主観的な感想で、その人が何を求めるか期待していたかによって大きく変わってしまう。
今回の996のオートマのレンタル個体に限っては、あくまで996の使い勝手と雰囲気を感じ取ることができたのでよかった。

個人的に運転を楽しく思わせる要素は3つあって
・ボディサイズ
・ギア比
・エキゾーストの音
だなと思った。

ボディサイズがほどほどで、走る環境に合ったギアを引っ張れるギア比。そしてエンジンとマフラーの音。これら要素が運転する楽しさに直結するなと感じた。
Posted at 2024/12/02 14:34:18 | コメント(1) | トラックバック(0)
2024年11月25日 イイね!

ポルシェ996で旅をする(仮称)

ポルシェ996で旅をする(仮称)近日公開!鋭意作成中です。

【内容】
・ポルシェ911(996型)をレンタルして、レビューします。
少し日にちも経ったし、頭の中で思い起こしながら正直な感想を書こう。
僕は色々なユーチューバーのように、お店とタイアップしてレビューすることに向いていないかも…。
お店の方には、Googleマップのレビューを書いてくれたら、グッズを差し上げますということで、星5つにしましたが、純粋なクルマのレビューになったら星5とはいきません(›´ω`‹ )


・大阪〜天橋立まで。
日本三景の一つ、天橋立まで借り物のポルシェ911カレラで行きました。
その旅の道中を写真に撮ってきたので、ブログアップします。
Posted at 2024/11/25 23:50:58 | コメント(1) | トラックバック(0)
2024年10月31日 イイね!

LEDヘッドライトをデータで表す

よくある、LEDヘッドライトの広告。
10000ルーメン!強烈な明るさ!

こういう商品説明はすごく多いです。
本当にそのようなLEDヘッドライトは明るいのか。
どのくらい明るいのか。
それを消費電力から数値化してみました。

そもそもLEDは熱に弱いです。
どれほどカタログ値がすごくても、それを維持出来なければ本当に明るいとは言えないのではないか。
点灯直後は明るくても、点灯直後の明るさをずっと維持できないなら意味がないのです。
カタログのスペックや主観はアテにならない。実測値を出したい!知りたい!と思い、テスターで計測してみることにした。

たまたまネット通販で見つけたH4のLEDバルブ。
片側100wのバルブ。これが本当なら、あらゆるLEDバルブの約2倍となる。
街中を走る新型車のヘッドライトに勝るとも劣らないほどの明るさだろう。
先日のアマゾンプライムセールでこの商品を買うことにした。

左側が100wの消費電力の明るさを謳うぶーぶーマテリアル。
右側がHID屋の55w LEDヘッドライトバルブ。

まずは普段から使用しているLEDヘッドライトバルブから調べてみた。
【HID屋 Mシリーズ】
カタログ値 55w
・点灯直後 12.5V×3.9A=48.75w
カタログ値からの維持率88.6%
・電力安定後 12.5V×3.0A=37.5w
維持率68.1%


・エアブロー冷却時 12.5V×3.3A=41w

バルブに風を吹きかけて、バルブ本体の温度を冷やしてみました。すると、数値がリアルタイムで変化しました。

総評として、55w LEDだと思って使うと、実際には37.5wの LEDだということです。


【ぶーぶーマテリアル H4】
カタログ値 100w
・点灯直後 12.5V×5.9A=73w
カタログ値からの維持率75%

この明るさの数値を維持できれば、最新の大型トラック並みに驚くほどの明るさで路面を照らします。
カットラインは悪くないけどバッチリというほどでもない。ちゃんと光軸を合わせたらパッシングはされない。


・電力安定後 12.5V×3.8A=47.5w
維持率47.5%
・エアブロー冷却時 12.5V×4.8A=60w


バルブの熱を抑えることができれば、60wの明るさを維持できるかも。
カタログ値通りとは言えないものの、カタログ値から剥離した数値を戻すことができる。
LEDは熱に弱いということは、どうやら本当であることを実証できました。

こちらもメーカーは日本。恐らく日本で企画したものを海外で作らせた商品です。
もしくは海外製品に、日本メーカーの名前を冠したもの。
実際には海外製品と呼んでも差し支えない物かと。
カタログでは100wだと大きく謳っていますが、実際には半分以下の47.5w出力でした。
この100wを謳うバルブのみ、温度も計測しました。

【気温24°】
・点灯前 24.8°

・点灯1分後 70°


・最高温度 91°


【ブロアファンを使用して送風】
フロントグリルにダクトホースを装着。


ブロアファンで冷却すると71°に下げられる。
冷却を止めるとすぐさま80°を超える。
ヘッドライトを消した後、風で30秒冷却すると54°まで下がる。


ヘッドライトを点灯した直後は75wという強烈な明るさだが、点灯してからものの1〜2分で70°まで上がると明るさを維持することができない。
最終的には90°以上まで熱くなり、出力は47wまで下がる。これがこのバルブの本当の性能です。
結局はカタログ数値に近い明るさを維持出来なければ、どれだけ大きな数値でも意味がないということですね。

今回は安かろうまあまあだろうというメーカーと価格でした。
これが大手国内メーカーのPIAA、IPF、日本ライティングなど作りと排熱までキチンと考えられた製品なら、カタログ値との剥離も少ないのかもしれないですね。
もしアレもコレも切れたら、日本ライティングやIPFなどの大手のしっかりしたメーカーから選択してみようかな、なんて考えています。
Posted at 2024/10/31 08:05:13 | コメント(3) | トラックバック(0)

プロフィール

「@係長レーシング さん
仕事紹介してください!(笑)
神戸行きますので(   ◜ω◝ )」
何シテル?   04/13 18:21
僕が産まれる前に、父親がナローポルシェに乗っていたらしい。子どもの頃、ポルシェの模型を見ながら育ちました。4歳くらいの頃、父親がスカイラインに乗っていました...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

OBC(オンボードコンピューター)アクティベート 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/01/12 04:56:39
調子の悪かった純正アンプをebayで購入した中古の純正アンプに交換した。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/20 07:53:38
クラッチスタートキャンセル化(取り敢えず暫定版で完成) その2 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/09/28 00:49:49

愛車一覧

日産 マーチ 日産 マーチ
2022年11月12日納車 実はここ1〜2年前から欲しかったクルマです。 数年後に買え ...
ポルシェ ケイマン しろぽん (ポルシェ ケイマン)
987ケイマンを購入しました。 庶民でただのサラリーマンがようやく辿り着いた夢の扉。 時 ...
スバル プレオ スバル プレオ
軽自動車とは言え、やっぱりスバルが作ったクルマだねー。第一印象は、ハンドリングが良くてエ ...
三菱 パジェロミニ 白パジェミ (三菱 パジェロミニ)
ミラが雪道で事故してしまった為に、通勤用として購入。 初めはATでも何でもいいと思って、 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation