涼たそのブログ一覧

相変わらずひねりの無いタイトルである。
そんなタイトルから始まるお話し。


一部の方はご存知かと思う。
ボクがどんなにお金が無い時期でも(今も無いが)石にかじりついてでも、所有・維持してきたBMW E36 318is

いよいよこのクルマが、次の方へと受け継がれることが決まった。


不要になったわけではない。
売らなければならないほど、お金に困った生活は送っていない。

だけど、行きたい場所へいつか欲しいモノがあるならば、何か行動を起こすべき。
その気持ちから動き出したこと。

週末の朝には早起きして、いつもの峠を疾る。
それがとても楽しい。ガレージに置いてあるその姿が惚れ惚れする。とても美しい…。そこに在るだけで良い。

その気持ちがだんだんと薄れてきた、と書いたのがいつかな。今から1〜2年前だったかなぁ。
少しずつ、前を向いてきた。次の目標へと動き出した。
自分が手放したいと思うタイミングと、他人の手に入れたいと思うタイミング。

それが合わなければ、ボクのクルマは次の方へ渡ることはない。
それがいよいよ現実の形へとなる時が近づいたと思う。

思えば20代の若い頃、クルマの知識も技術も未熟。だけど、クルマの事が好きで好きで。寝ても覚めても、考えるのは自分のクルマのことばかり。
お洒落な服よりもガソリン代に回したい。
貯金なんか無くてもいい。このクルマがカッコよく、自分が楽しい時間を過ごせるなら…と思い過ごした20代。

そんな自分と重なる若者に会ったのではないかと思う。

『このクルマがいてくれるなら、頑張っていける』

ボクの愛車はその役目を、そろそろ終えようとしている。
次の世代の若者の手元で、『このクルマがいてくれるなら、頑張っていける』

ボクは、次の世代に受け継がせる為に今の愛車を大切に維持してきたのだろう。いま、そう思う。
ボクの人生をかけて、E36を楽しいクルマへと昇華させてよかったと。


所有して約8年。
ブルーの車体。初めはブルーを欲しがっていたわけではない。だけど、心惹かれる瞬間が訪れた。



アブスブルー。
地中海の海の青さを表現したと言われる。



こうしてボディカラーを見ると、自分が海に潜って海中から太陽を見上げた色だなと思えないだろうか？

想像して欲しい。
色とりどりの魚がいて、サンゴ礁がいる。
そして美しい海にあなたが潜ってるの。そして空を見上げる。

時間帯によって表情を変えるブルー。
夕方にはエメラルドグリーンが主張するブルーに変わる。

今更ながらようやく、ボクはこのブルーが大好きだということに気がついた。

この色が見られなくなるのは少し辛い。
プレオはスバルのWRブルーではなく、時間帯によって表情を変えるBMWのアヴスブルーにしようか…。
光の辺りがエメラルドグリーンに光る。こんなに深いブルーだとは思わなかった。
分かる人にしか分からない…いや、分かる人だけ分かってくれたらいい。
そういう色であり、BMWとはかつてそういう奥ゆかしいメーカーだったのだ。

少なくともボクには、海の美しく光る表面だと思う。

あなたは、何を次代に残しますか？