涼たそのブログ一覧

ケイマン納車されてから一週間。


一般庶民でサラリーマンが頑張って辿り着いた一つの到達点。

BMWのバランスの良さに惚れ込み、スポーツ性を見出してチューニングしてきたけれど、そのスポーツ性を一瞬で違う物差しに変えてしまうメーカー。ポルシェ。

90年代のBMWにあったハンドリングの滑らかさや繊細さ。ドライバーとの濃密なコンタクトフィール。

そういった濃いアジみたいなものの種類は、このケイマンからはあまり感じられない。

代わりに、ステアリングから伝わる圧倒的なカチッとしたフィールと、ステアリング剛性。恐らくアーム類の剛性自体も高いのだろうなと感じる。そしてあらゆる衝撃を吸収する強靭なボディの剛性。どこにもボディの切なさは感じられない。故に、90'sのBMWの繊細さとは無縁。

ブレーキのフィールは、ペダルストロークが短くてカッチリしている。
ペダルの踏みしろが少ない割に、コントロール性が抜群によく、まるでミリ単位でコントロールが可能なように感じる。
少しブレーキを踏んだだけでは、ブレーキが効いているとは分かりづらい。キチンと踏むとギュッと効き始める。
この感覚は未体験だった…。本当にわずかな幅でコントロールする事になるのだが、ストロークと効きが正比例しており、ある程度の踏む力が必要となる。

たとえ素のケイマンであろうと、クルマ全てからスポーツ性を感じることが出来る。
ポルシェは素のグレードでも、やはりスポーツカーだった。
良し悪しの話ではなく、どちらが好みなのかであり、何をオーナーが求めるのかであろう。
そしてポルシェのスポーツ性は、過去に色々なクルマを経験すると、より魅力が分かるのだろうな…と感じた。

それぞれのクルマにはそれぞれの良さやアジが存在する。
恐らくだが、磨いても磨いても、こういった感覚にはならないだろうな。似たものはない。キラ星のような唯一無二の輝きがある。


人生にはそれぞれ色々なタイミング、環境、ご縁がある。
仕方のないコトだけど、

可能ならばもっと早く乗りたかったナ…。
そう思った次第であります。

中古ケイマンから始めるポルシェ生活。

納車から2日経ちました。

良いことも良くなかったことも色々ありました。
まず良くなかった点から。
今回購入したお店のコトは、そのお店を紹介してくれた方にも経緯は包み隠さず説明してあります。
ただ、あまりここに書くのはどうかな…と思いますので一部、割愛させて頂きます。
初めに断っておくと、紹介者さんは悪くありません。
お店のホームページにも『ウチは油脂類、ベルト、消耗品は交換する』と謳っています。
ところがですね…。エンジンルームを開けた形跡がありません。

エアクリーナーのフタにもホコリだらけ。
エアクリーナーは一切、点検されていません。


長年のホコリが積もっています。




キレイに拭きあげるとこの違い！
ピカピカ…とホコリまみれの差がありすぎますね😅


問題なのは、『やります』と言ったコトがやってないこと。
ウチは整備やりません、その代わり安くします。とかだったら問題はないんです。

ホームページと店主のブログにも、中古車選びはお店選びだと堂々と書き、油脂類やベルトは交換してからお渡しする。と謳っているのにこの有り様。

納車まで色々とあったことも含めて、呆れました。もう関わりたくないので、全て自分でリセットかけることにしました。

車は購入してからがスタート。どれだけお店が手をかけても、レベル1からスタートなんです。自分で把握してないと気が済まない性質なので、お店がオイル交換していようが結局は自分で上書きします。

だけど、お店がやっておいてくれるなら交換するまでのインターバルが延ばせる。そう思っていたのですが…

こうなると整備はやってないとしか思えないので、早く整備したいところです(>_<)

逆に言えば、整備のネタが出来た！
と、ポジティブに捉えることにします（笑）
どこから手をつけるか、悩みだらけです。
こうなったらちゃんと整備したい。


ケイマンに少し乗ってみて思うこと。

4000回転以下では大人しい。
静かで、デートカーみたい。
ケイマンってこんなに普通？
発進はトルクがあって、しやすい。
突き上げは少し硬め。ロールはあまりしない。
素のケイマンなのにハンドリングはスポーティ。
ステアリングを切り込んだあと、立ち上がりのトラクションのかかりが良い！

さて。4000回転以上回してみると…
豹変した。全然キャラクターが違う。

ケイマンといえども、ポルシェというのは基本的に似たようなエンジン音がするのだなと思った。
メカノイズのある空冷も、水冷もこのケイマンも似通った所がある。
アイドリング〜高回転まで吹け上がる所まで、音色は共通点が多い。

とても手をかけてあげたくなるクルマだ。

空冷を買うとか買えないかは別として、リフレッシュをかけつつ良い所を高めてあげたい。
少し乗ってみただけでも、見えないところに限界がある感じがする。手の内に収めるのは大変そうなクルマだ。

こう思った。
たとえポルシェとしてはグレードが下でも、ポルシェはやはりレベルが違うスポーツカーだと。ポルシェに慣れてしまうと、クルマに対する物差しが塗り替えられてしまいそうだ。

この子を中身ボロにはさせない。
この子の持てるベストなハンドリングにしてあげたい。
これから少しずつ、お互い理解し合っていきたい。