
冒険は、満充電の静寂から始まる。
4xeと過ごした濃密な23日間
ついに、運命の納車日が秒読み段階に入りました。胸の高鳴りが止まりません。
今回は、以前「回生ブレーキ、生理的にムリ……」と食わず嫌いしていた私が、180度マインドを入れ替えて挑んだ「4xe・23日間ガチ試乗レビュー」をお届けします。
01. 予期せぬ「初陣」は、未設定のジャングル
用意された代車は、走行距離わずか66kmのピカピカの新車。しかし、急造の準備だったせいか、中身は完全な「すっぴん」状態。大宮から越谷までの20km、意味不明なアラートが飛び交うコックピットで、私はまるで最新鋭の宇宙船に放り出された新米パイロットのような気分でした。これぞ冒険の始まりです。
02. オイルへの愛、あるいは「たにぐち自動車」的考察
エンジンをかけるたび、「オイル替えて……」と2年間放置された悲痛な訴え(表示)が出るのは、愛車家としては心が痛むもの。
「代車だし、余計なことはすまい」と自分を律しましたが、脳内ではYouTubeの『たにぐち自動車』で学んだ知識がリフレイン。北米ペンズオイルと日本仕様、その決定的な「レスポンスの差」を肌で感じつつ、予算さえ許せば一生北米産を飲ませてあげたい……そんな愛着が芽生えてしまいました。
03. 「慣らし」の定義を、電気に問う
PHEVの朝は、静寂から始まります。小一時間走っても水温計がピクリとも動かない。
「これ、エンジン側の慣らし運転ってどうなるの?」という哲学的な疑問が浮上。現在、このパラドックスについて猛勉強中です。
04. 燃費、それは甘美な罠
さて、気になる燃費の話を。
カタログ上の「14.9km/L」という数字は、一種のハニートラップです。
実際のところ、ガソリン1Lあたりの航続距離は7.4km。さらにETC未セットアップという試練により、首都高(現金1,950円!)を避けて下道を這いずり回った結果、私の脚力(燃費)はかなり鍛えられました。
先代の「白ブタ1号(JL)」は、アイドリングストップを駆使して8〜10km/L。
4xeは350kg重い「2.3トン」の巨漢ですから、この差は物理法則への挑戦状と言えるでしょう。
05. 30時間の「おあずけ」タイム
賃貸住まいの私にとって、充電は忍耐の儀式でした。
ガレージの125Vコンセントでは、40km走った後のフルチャージに約30時間を要します。電気代も「深夜なら安いんでしょ?」と思いきや、専用契約が必要という落とし穴。無知はコスト、勉強代です。
充電時に8V→13Vに変えてからは、12時間程度でフル充電できるようになりました。
06. 違和感が「未来」に変わる瞬間
電気が切れても、わずかなチャージがあれば信号待ちは無音。スタート時にあの「ドロんっ」というエンジン音がしないのは、まさに未来。
特筆すべきは、EVからエンジンへのバトンタッチの滑らかさ。街乗りでは切り替わったことすら気づかないほど、セッティングが煮詰められています。
07. 4xeという「玄人向け」の選択
中古市場には低走行の4xeが溢れていますが、安易に飛びつくのは危険。
「前車が普通のガソリン車」だった人が初JLとして買うと、その手のかかりように音を上げてしまうかもしれません。
しかし、2018〜2021モデルを知る既存オーナーなら、そのハンドリングの安定感と、高速域(60〜80km/h)でのクイックなレスポンスに、間違いなく腰を抜かすはずです。
08.左ハンドルが教えてくれること
意外な発見は、左ハンドルゆえの「攻めのライン取り」。
狭い道でも左側にミリ単位で寄せられるのは、日本の道路事情では大きなアドバンテージです。
語り尽くせない魅力はまだまだありますが、今回はこの辺で。
「手のかかる子ほど可愛い」を地で行くこの異端児、気になる方はぜひ一度、試乗という名の冒険へ。
ありがとうございました😃