【バイパス手術】タンクからクーラント吹き出す問題完全解決
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
【クーラントタンクから吹き出す】問題、起きてませんか?
下記のような方法で治るケースもあるのですが、
・エア抜き
・サーモスタット交換
・タンク交換
僕の場合はどうも何かがおかしい...
・エア抜き
どれだけ何度やっても、エア抜き穴からエアが抜け続ける。。。
・サーモスタット交換
OBDからリアルタイムで見ていますが、水温は90度ビッタリで安定しています
・タンク交換
以前割れていたのを交換した際はすぐに改善しましたが、それからまだ数年しか経っておらず、タンクにも異常はありません
金属製のタンクに交換、などの方法も目にするのですが、「過剰な圧がかかったとき、それを外部に逃がす」のもリザーブタンクの重要な役目のハズで、それをむりやり閉じ込めても今後は違う所で吹き出す問題を引き起こすのでは...?
異常な圧が発生している原因を見つけ出さないと、解決にならない気がします。
と、「ただのちょっとした冷却水ロス」と軽く考えていたのですが、どうもカンタンな話じゃなさそうで...
実はコレ以外にも、ホースの亀裂を発見など、多面的なトラブルだったのです。
今はほぼ解決できましたので、その顛末記として分けて書いていきます。
なお、こちらの対策をしてから、クーラント吹き出し問題はほぼ解決しました!
パーツ代数千円で、かなりの延命が出来たと思っています。
2
こちら、エア抜きの途中に取った一枚。
エア抜き概ね出来たかな、と思っいたら突然、水がリザーブタンク側に吹き返して溢れてくる...? なんだこれ?突沸?
また、何度かやっているうちに、これが起きた瞬間、フロント側のエア抜き穴から大量にエアが出ることがわかりました。
また、走行中数百kmおきごとにフロントからエア抜きしてみても、永遠にエアが抜けてくる...
仮説として、「ヘッドガスケット抜けで、燃焼ガスが冷却水路に漏れている??」を考えたのですが、
近所の腕の聞くメカさんの居るショップでガステスターを当てて頂いた結果として、燃焼ガスではない=ヘッドガスケットでは無さそうとの事でした。
、、、なおさらなんなんだよー!
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原因はわかりませんが、症状はわかりましたので対策します。
要は、フロント側ホースにエアがたまり、各種トラブルをを引き起こすのです。
であれば、「常時エア抜き」出来る状態にしてあげたらどうか?
具体的には「常時エア抜き」用に付いているホースに、フロントラジエータ部のエア抜き穴を直結してあげれば良いのでは?
ミニの冷却システムの「一番高い所」にあるのがリザーブタンクで、そこには元々、ウォーターポンプから室内ヒーターに向かう配管の途中からタンクに戻される配管があります。(圧調整+自動エア抜き)
そこに水路を分岐して、エア抜きのバイパス経路を作ろう、というのが今回の意図でございます。
というわけでアマゾンで買いました。
通常は水温センサーなどを設置するのに使う、32mmホースの継ぎ手です。
元々ついているエア抜き穴のついたジョイントをこれに置き換え、センサー用ホールにニップルを付けて水路を作ります。
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冷却水は高温になるので、バイク屋さんなどで売っているガソリンホースや汎用ホースでは強度も耐熱も足りません。本当に数週間以内にすぐ割れてしまうとおもいます。(一時的な補修と割り切るならアリですが、溶けたホースがシステム内部に廻る怖さもあります)
こちらは、自動車のクーラント用ホースとして保証されている汎用品です。
モノタロウなどで手に入ります。
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フロントからの配管は、高熱になるエンジン廻りを通過するので、細くて耐熱性の高いシリコンホースを使用します。
6
いつでも元に戻せる、仮配管の状態でテストします。
元々の水路 -> ワンウェイバルブ -> T字
ラジエタエア抜き穴 -> ワンウェイバルブ -> T字
T字 -> タンク戻し (元々の水路)
(最初適当に、ワンウェイバルブ無しでテストしたら、水温が上がらない過冷却状態になりました。ワンウェイバルブの向きにだけご注意下さい)
7
接続しエア抜き、そして規定上限圧をかけたまま一晩於いて、
漏れが無いことを確認します。
無事にもれない事が確認できました。
クーラントキャップ、サーモ、配管、ヒートエクスチェンジャー...
見えないエア漏れ(混入?)を探して2年以上色々やってきたのですが、
これを施してからクーラントが吹き出すのは完全解決しました!!!
この仮配管の状態で半年走りましたが、以前のような突如クーラントが吹き出すことも無く、問題無く乗れています。
ですのでもうちょっとうまくホースを隠すことを検討しています。
また、この改造が安全か否か、なのですが
どちらの経路も、元々水が流れることを想定しているので、機械的な負荷はゼロだと考えています。
(ものすごく厳密に言うなら、バイパス経路に水を逃がす分だけ限界性能は下るかもしれませんが、自分がOBDで監視し続ける限り、水温は以前とまったく変化ありません)
またワンウェイバルブに対する負荷についても、サーモが開いている時は2つの点は直結状態にあるので圧力差は発生していない=不可はゼロという事になるかと思います。
サーモが閉じている時については、室内ヒーター側が正圧、ラジエタ側は0圧となりますが、この手のチェックバルブは安物でも余裕で100psi以上に対応していますかこの程度全く問題ないでしょう。
逆に最低圧は1psi程度の物が多いと思いますので、これも問題ありませんね。
後は、なにより半年これで問題無いなら問題無いのだろうと結論付けました。
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購入したホースです。
その他継ぎ手などは、全てアマゾンで手に入りました。
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