最近は新型EVというと巨大タッチパネルで物理スイッチなどはほとんど廃止されている車種が多いですが、最近発表されたフェラーリの新型EVの「ルーチェ」の室内は秀逸ですね。
このデザインはアップルの元デザイン最高責任者と元上級副社長が19年に設立したLoveFrom(ラブフロム)という会社によるものなのですが、このデザイナーのジョニー・アイブ(Macのファンの方なら「ジョナサン・アイブ」という方が通りが良いでしょう)という人はAppleで数々の製品をデザインした人です。

紹介記事では「iPhoneをデザインした」と書かれる事が多いですが、Appleでの彼の初期の作品は初代iMacです。PCのイメージを根本から書き換えるポップなデザインで「トランスルーセント」というデザイン手法を一般的にしたといっても過言ではないでしょう。ちなみにiMacの登場によって接続デバイスのポートとしてのUSBが一般化したのですが、Macファン以外は知らない事実でしょうね。

その後もG4 cube(愛用してました)や

20周年記念Mac(スパルタカス)など独創的なデザインのPCも発表していますが

MacBook airのようにアルミ一体構造で美しく仕上げられたモデルもあり、薄型ノートブックPCでは一線を画していました。この後はこの路線でアルミなどの一体構造の筐体を持った高品質なモデルに移行していきますね。
その後のiPhoneやiPadのデザインについてはあえて説明する必要もないでしょう。
彼のデザイン哲学は「形態は機能に従う」という考え方に基づいており、デザインが表面的なものではなく、内部の機能的な構造を具現化しているというところに特徴がある気がします。

そうした彼が手がけたフェラーリのルーチェのインテリアはEVというイメージとは離れた一種アナログチックなものです。
ステアリングホイールはシンプルで365GTBBなどをイメージするシンプルな感じで、ステアリング越しに運転席メーターが一見ではっきり見えるようにデザインされているのも秀逸ですね。
センターのディスプレーは一見液晶に見えますが、右上の時刻表示はアナログ時計で眺めるとうっとりしてしまいますね。
下部の空調調節もレバー式で、質感が高いですね。
センターコンソールもシフトレバーはガラス製で透明感が高いです。
実際に見聞したジャーナリストによると「実際に触った印象で締めくくろう。ガラスのシフトノブは、ほおずりしたくなるほど触り心地が良かったし、そこらじゅうに見えるアルミニウムパーツもしかり。アルミパドルシフターのクリック感も最高だった」そうです。
車のデザインは初めてだったにも関わらず、ジョニー・アイブは「クルマにはドライブ中に操作するにあたって適切な場所と方法があった。だからタッチパネル式は避けなければならないと思った」と、クルマ運転好きが常々主張してきたことを当たり前に言ったそうです。
ある意味タッチパネルでの操作を普及させた張本人とも言えるジョナサン・アイブをしてこんな主張とデザインがなされる訳ですから、如何に昨今のEVなどの最新車がコストダウン(とバグがあっても後から直す方針)で巨大タッチパネルに集約し操作性を軽視しているインテリアを作っているかが分かりますね。
もちろんフェラーリはEVといえども基本的には運転を楽しむ車でしょうしロールスロイスやベントレーのようにコストをかけられるのでこんなデザインのコクピットに出来るのでしょうが、EV化以前の車は普通に物理スイッチばかりだったので普通の操作系も十分に実現可能な気がします。
まあ、そんな事を気にしない人は
AFEELAでも乗っていれば良いのでしょうが。
Posted at 2026/02/23 00:01:53 | |
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くるま | 日記