
バイクファンにとっては一種の憧れのBIMOTA、一番お手頃なKB4でも437万円ですから(4輪に比べれば安いものの)気軽に買える価格では無いですね。ところが
今回発表されたKB399はカワサキのZX-4Rがベースでなんと146万円です。これでも高いですが、ZX-4Rも117万円します。実際はどうなんでしょう。
エンジンに関してはベースのZX-4Rと同一のようですね。フレームはBIMOTAのアイデンティティのカラーのレッドに塗られていますがこれも標準でスイングアームもオリジナルのままです。
それではどこが変わったかというとフロント周りのサスペンションがグレードアップされており、オリジナルの37mm径のフロントフォークからSHOWAの41mm径のフルアジャスタブルなSFF-BPになっており、ブレーキキャリパーもブレンボになっていますね。
ハンドル周りもカワサキのZX-4Rがこんな感じなのに対して
KB399ではBIMOTAお得意のアルミ削り出しのトップブリッジですね。素直に格好良く剛性感と高級感があります。
三又も同様にゴツいアルミ製なので41mmのフロントフォークと相まってフロントの剛性はかなり向上している感じです。
フロントカウルも別物でライトはKB998と同じもののようです。ZX-4Rには無いウイングレットも装備しています。
マフラーもアクラポビッチ製で格好良いですし、オリジナルよりやや軽量化しているかもしれません。
しかし車体全体を見回すと、カウリングとトップブリッジと三又はBIMOTA独自のものですが、あとはサスペンションやマフラーが変わっているだけでショップさんで出来るチューンアップと同程度、という見方も出来ます。
ただ、これだけのパーツが揃ってカウリングもBIMOTAオリジナルでフレームもレッド塗装されているので、トータルでのパーツ代や工賃も考えると146万円はそこそこ納得か、ややお買い得かもしれません。
例えばアルミ削り出しのトップブリッジと三又はショップさんなら10万円くらいするでしょうし、アクラポビッチのマフラーも10万円は下らないでしょうから、後付けで工賃込みならこの2品で元が取れますね。
ちなみにヨーロッパではZX-6Rとほぼ同じ価格で売られるようですがZX-6Rは排気量も大きくてパワーも40馬力ほど高く、アルミフレームでゴツいスイングアームですし、フロントサスペンションも同一の41mm径のSFF-BPです。車重は10Kg重いですが、わざわざアンダーパワーで鉄フレームのKB399を買う人はいない気がします。ほぼ日本専用モデルでしょうか。
同じBIMOTAでも価格差を無視すると400ccのZX-4Rが車重が189KgありKB399も大差ないでしょうから、1000ccエンジンのKB4が194Kg、ノンカウルのKB4RCだと191Kgなのでパフォーマンスには大差がありそうです。
そして一番の疑問は「ZX-4Rのサスペンションを替えただけでBIMOTAの乗り味になるのか?」という点です。
ZX-4Rは下位モデルの250ccのZX-25Rとほぼ車体が共通なのでレーサーレプリカのようなスポーツ走行を突き詰めた剛性やハンドリングにはなっていないと思われます。
それに対してBIMOTAはエンジンこそ他社からの流用(これは伝統)ながら、独自の車体設計でハンドリングの優位さを追求しているメーカーです。
先ほど挙げたKB4/KB4RCも、ラジエーターをシートカウル下に装備する事でホイールベースを詰めて1000ccとは思えない軽快なハンドリングになっています。車重も194/191Kgとほぼ400ccのマシン並みです。
他にも以前のモデルでは、ドゥカティの750ccエンジンを搭載しながら非常にコンパクトで車重も160Kgと軽く、「異次元のコーナリングマシン」と呼ばれたDB1や
最近ではハブセンターステアリングを装備したTESI H2のような異彩を放つ唯一無二の車体構成を誇っているのがやはりBIMOTAの真骨頂なのでは、と思えてしまいます。
もちろんKB399も400ccとはいえ80馬力ありますから充分に速く、公道で使い切れるパワーのような気もしますし、バイクで146万円とはいえ軽自動車よりも安いのでその気になれば手の届くBIMOTAですので存在価値はあるのかもしれませんが、どこまで本当の味わいがあるのか、ちょっと疑問ですね。そもそもBIMOTAなのに2人乗り仕様なのでハンドリングもしっかり煮詰めてあるかどうかも微妙ですし。
4輪で言うとメルセデスベンツのAMGラインやBMWのMスポーツ、トヨタのGRスポーツのような「なんちゃって◯◯」の気配がするのは私だけでしょうか。
とはいえ現状では400ccのレーサーレプリカはおろか4気筒マシンもZX-4Rだけ(その内HONDAからCB400 SUPER FOURが復活するようですが)なので、4気筒400ccのスポーツバイクを考えると個人的には結局BIMOTA KB399に行ってしまうかもしれません。格好良いですし。ちょっとミーハーですね(爆)。
無いものねだりで敢えて言うなら現行の技術で70馬力くらいになったHONDAのRVF400があれば、400ccではこれ一択ですね。
これをBMOTAがハブセンターステアリング化して「TESI 1H400J(以前に日本専用モデルの『Tesi 1D 400J』なるマシンがありました)なんて出来たら絶対買いですが、果たしていくらになるのやら(爆)。
Posted at 2026/03/24 00:00:54 | |
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