
新世代のEVとして専用設計のプラットフォームでデビューした
ノイエクラッセのSUV版のiX3ですが、外観上は(もう必要ないはずの)キドニーグリルが小さくなった以外はあまり変わり映えしない感じですね。
サイドビューはEV専用シャーシになった事でノーズが短くなりましたが、ボンネットは高いままなのでずんぐりムックリ感がありますね。SUVなので良しとしているのでしょうか。
室内はコンセプトカーのノイエクラッセからほとんど変更が無い感じでメーターはセンターメーターだけになり、この画面でのタッチ操作になるようですね。個人的には従来のiDriveコントローラーではない時点で×です。
フロントウインドー下端の『パノラミックiドライブ』ディスプレイは色々な情報を表示出来て種類もパソコンのウインドーのように移動や選択可能なようです。従来の運転席メーターより遠目にあるので視線移動が少なくて見易いかもしれませんが、ヘッドアップディスプレイの方がもっと見やすい気がします。ヘッドアップディスプレイも装備されていてひとまずホッとしました(爆)。
そしてステアリングホイールもスイッチが集中した水平方向の操作部分がグリップを支えるスポークと独立しており、なんでこんなデザインにしたのか意味不明です。ステアリングホイール自体も親指をかける部分以外が分厚くなっていて9時15分以外の持ち方は出来ない感じで、回す動作や持ち替えの時にやりにくそうです。そういう操作は想定していないのでしょうか。
iDriveコントローラーが廃止になったため、コンソールはほとんど携帯の置き場の感じですね。ハザードランプのスイッチとエアコン全開のボタンが残っているのが救いでしょうか。
インテリアの操作システムには大いに疑問がありますが(爆)、シャーシは新世代プラットフォーム『Gen6』を採用して円筒形セルの新開発の108kWhニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーを搭載して航続距離はメルセデスベンツCLAを抜いて新記録の805Kmだそうです。
現行世代のGen5のバッテリー(角柱セル)と比べて密度が20%高く、その結果として航続距離は30%増加、効率は20%向上、充電速度は30%向上したそうですが電費としては7.45Km/kWhなので85KWhのバッテリー搭載の新型CLAの9.31Km/kWhに水を開けられていますね。バッテリーの大きさで航続距離を稼いでいるだけでしょうか。
iX3 50 xドライブは2基の同期モーターでパワーは469psと最大トルク66.2kg-mを発生し、0-100km/h加速は4.9秒なので十分以上に速いですね。最高速度はEVの常で210Km/hとそれなりですが、これ以上出すと電費が急激に悪化するのでしょうか。
そして、パワーや駆動系全般を統括したコントロールシステムはワンオフモデルの
BMW
まあ、航続距離が805KmあればもうEVとして何の文句もありませんし、デザインの好みや車体サイズ(全長4782mm、全幅1895mm、全高1635mm)がOKなら新世代のEVとしては最右翼かもしれませんね。シングルモーターの廉価版バージョンが出れば航続距離はもっと伸びるでしょうし、後輪駆動で最小回転半径も小さくなるといいですね。X3がBMWの中で一番の売り上げだったので、このiX3もヒットモデルになるのでしょうか。
個人的にはその内デビューするセダン版のノイエクラッセの方がコンパクトできっと車重も軽くて運転が楽しい気がするのでそちらを待ちですが、個人的にはCLAシューティングブレークを選ぶと思います。
Posted at 2025/09/09 06:08:21 | |
トラックバック(0) |
BMW | 日記