
先日発表された
メルセデスベンツの新型CLA、適度なボディサイズと700Km超えの航続距離などかなり魅力的かと思いましたが、意外なところに弱点があるようです。
最新型のバッテリーシステムを搭載していますが多くの旧式の50kW充電器や、ほとんどのテスラ・スーパーチャージャーと互換性がない上に欧州では一般的な400Vの急速充電器も利用出来ないそうです。
現状では家庭用のAC充電と800Vの急速充電器にしか対応していないそうで、家庭用の充電では長時間かかるでしょうし出先ではほとんど対応の急速充電が出来ないのは不便ですね。
これはDC-DC電圧ブースターを搭載していないのが原因ですが、コストダウンのためのようです。
日本でも800V充電器はそれほど普及していないでしょうから、せっかく792Kmの満充電航続距離を誇っても宝の持ち腐れになってしまいますね。
日本に導入される時点までにDC-DC電圧ブースターを搭載しないと、ハイブリッドモデルしか意味を為さないモデルになってしまいそうです。
このモデルに限らず、せっかく高性能でも充電環境が不便なため出先で充電器を探しまくる充電難民のような例が結構ある気がします。バッテリーが進歩してきたり大容量になっても充電インフラが整備されなければ使い物にならないのは、未だに水素ステーションが各県数カ所しかない燃料電池自動車と共通の課題ですね。
何か新しいものが出る場合には規格争いが勃発する事が多く、古くはベータマックスとVHSに始まりレーザーディスクvs(誰も知らない?)VHDだったり、新世代ディスクではブルーレイvs(みんな忘れた?)HD-DVDやら、パソコンやデジカメのメモリーも色々出ていましたが迷惑するのはユーザーですね。
BEVも普及してからそれなりの年月が経っているのに未だに充電の標準規格が無いのは嘆かわしいですね。メーカー間の主導権争いで自らの首を絞めている感じです。
欧州でバッシングを受けて日本導入までにDC-DCブースターが搭載されるよう祈りましょう(爆)。
Posted at 2025/05/13 06:05:24 | |
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くるま | 日記