
何とか完走は出来るようになってきた最近のアストンマーティン・ホンダですが、カナダGPではアロンソ選手がFPで10位に入って復調の兆し、と思いきや決勝ではなんと!!シート問題でリタイヤになってしまいましたね。
シーズンスタートでは振動問題でHONDAのエンジンが矢面に立たされていましたが、イラン戦争で中東のレースが中止になった期間の改善作業でそれも解消され、これからは登り調子になるかと思ったらまだまだですね。
開幕当初は散々HONDAエンジンをこき下ろしていた(特にイギリスの)マスコミも鳴りを潜めているのは、問題がエンジンではない事に気付いたからでしょうか。
車体の振動問題が解決したと思ったら今度はギアボックスが不調で根本的改善が必要なレベルというのも「何を今更!」という感じで、今期からの新作のギアボックスならある程度は予想されてもおかしくないですが、同じく新規エンジンのレッドブルやアウディがきちんとしているのに比べると情けない印象です。
そして今回のアロンソ選手のリタイア原因のシートはチーム代表のマイク・クラック氏によると「この問題が単なるシート調整ではなく、今季の設計思想そのものに関係している」そうで、AMR26では重心を下げるのとと空力を優先させてドライバーの姿勢を従来以上に寝かせているためのようです。
こうなるとモノコックから設計し直さないといけないレベルのような気もしますが、これは当然デザイナーのエイドリアン・ニューウェイ氏の設計意図によるものですね。
HONDAエンジンの低迷の原因の一つも「直前になって重心を下げるためにバッテリーやMGU-Kの設計変更を強要された」のに関係していると思われますし、自分の設計理念に沿ったマシンを作る事で様々な面に皺寄せが来ているのは明らかな気がします。
それでもマシンが速ければこうした問題はもみ消されてしまったかもしれませんが、車体の完成が遅れて準備不足によって走り込みが足らずに開幕戦で車体の振動問題が露呈するは、今度はシートのフィッティング問題で走れないは、でとてもF1レベルの仕事ではない印象ですね。
これが2輪のレースだとライディングポジションは非常に重要でタンクの形状やハンドルバーの角度、シートの座面、ステップの高さや長さなど、それこそmm単位で詰めていくのに対してあまりに杜撰な感じです。アロンソ選手曰く「ポジションが正しく感じられなかったし、ポイント圏外にいて雨の可能性もなくなっていたので痛みを止めるためにリタイアを決めた」ってどうして今頃こんな問題になるのでしょうか。もしかして振動問題もシートポジションの不良と合わせ技だったかもしれませんね。
チームメイトのランス・ストロール選手は182cmとさらに長身なのでもっとドライビングポジションは辛いはずですが、文句が出ないのは(以下自粛)。比較写真でも一番長身のはずのストロール選手のヘルメットがほとんど見えないという事はよほどポジションが低くて寝ている状態に見えます。
チームは次戦モナコGPに向けて新しいシートを準備する予定だそうですが、そんな事で上手くいくのでしょうか。これも開幕前のテストをちゃんとしていれば分かった事のような。
いずれにせよ、エイドリアン・ニューウェイ氏が理想を追求するために製作したマシンが色々なコンポーネントを犠牲にしているのに全然機能していないのは明らかなようですね。
いまだにアップデートが行われていないのはアストンマーティンだけですし、夏に予定されている大幅なアップデート(AMR26B?)でどれだけまともになるかが興味ですが、その間に他チームは更に先を行ってしまいそうですね。今シーズンは「フォーミュラアストンマーティン/キャデラック」とその他上位チームに分かれそうです。
それにしてもこのままだと盤石のメルセデスチーム(というかアントネッリ選手)は不運なリタイヤさえなければ史上初のシーズン全勝もありうるのか、という勢いですね。やはり新レギュレーションにはしっかりとした準備が必要ですね。新エンジンルールになる2030年まではメルセデス無双でしょうか。
Posted at 2026/05/28 00:25:31 | |
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