
今年のミラノショー(EICMA2025)ではHONDAの3気筒電動スーパーチャーの市販プロトタイプばかりに目が行っていましたが、MVからとんでもないエンジンが出展されていたのですね。

前3気筒、後ろ2気筒の5気筒エンジンというだけでも画期的ですが、側面から良く見るとV型ではなくて昔の2ストGP500マシンのようなスクエア配置になっています。
ちなみにこちらがGPマシンのRGΓのエンジンです。2ストロークエンジンなのでシリンダーが独立していますね。
逆サイドから見ると…カムカバーが3つ?どうやら前3気筒の吸気カムと後ろ2気筒の吸気カムを共用しているようです。これでコンパクト化を図っているようですね。しかし、ここまでやるのならいっそSOHCでカムを2本にしてしまって更にコンパクトに、という手もありそうです。
前後の気筒を近接させて内側の吸気カムやシリンダーヘッドを共用するという構造は以前VWが狭角V型のVRエンジンで採用していた構造ですね。
しかしV型のVRエンジンでは15度というバンク角で前後シリンダーをまとめているため、なんとピストンヘッドが斜めになっています。シリンダーが近接し過ぎているのでシリンダー下部が切り欠かれていて隣のシリンダーと繋がっているのも強度的に何だかなぁ、という感じです。
シリンダーヘッドも無理に吸気ポートを共用しているせいもあり、片バンクともう一つのバンクで吸気ポートの長さや形状が異なっていてまともな燃焼状態になるとは到底思えません。
そう考えるとこのMVのエンジンもシリンダーヘッドの上から前後の吸気パイプがバルブの数だけ10本見えていますが、ヘッド内でどのような吸気ポートになっているのか興味がありますね。VRエンジンのような不均等なポートではない事を祈りますが。
それでもスクエア様の前後独立したクランクを持って出力軸に連結しているようですので、VRエンジンの様な様々な弊害は少なそうですね。
エンジンの重量は60Kgだそうで、かなり軽量なのは5気筒でも前後で吸気カムを共用してシリンダーヘッドを小型化した恩恵でしょうか。並列5気筒やV型5気筒より軽そうです。バイクは総重量の1/3がエンジン、という大まかな傾向からすると車重が200Kgを切る可能性がありますね。それで240psだととんでもなく速そうです。
このエンジンはハンドリングを左右するマスの集中化も考慮したレイアウトのようですので、狙い通りなら高出力でコンパクト、ハンドリングも優秀という最高のバイクが出来上がる計算ですし、MVアグスタが格好良いのは間違いないので今から楽しみですね。
Posted at 2025/12/16 06:20:26 | |
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