
みなさん、ディーゼルエンジンに対してどのような印象をお持ちでしょうか。「トルクはあるけれど回らない」とか「ガソリンエンジンに比べるとパワーが無い」といった感じだと思います。実際、ALPINA D3 Biturboもトルクは450Nmと、135iやM3より大きいですが、馬力はたったの?214馬力(汗)。
したがってよく比較されるのがほぼ一緒の218馬力の325iですので、比較してみました。
トルクは半分近くの270Nm。そうすると、実際の速さはどうなの?という疑問が湧いてきます。加速性能を語るのによく使われるのが「0-100Km/h加速」と「0-400m加速」ですが、BMWのサイトにはいわゆるゼロヨンのデータは無いので(日本特有?)、0-1000m加速の比較になります。実際の比較は日本に無い330iとの間でやる事にして、ガソリン車とディーゼル勢を並べてみました。
ディーゼル勢は4気筒の320d、6気筒の325d、そしてALPINA D3はデータが無いので、ベースエンジンが一緒で車重もほぼ一緒の123dカブリオレに登場してもらいました。最高時速は330iが(多分リミッター作動で)250Km/hなのに対して、ディーゼル勢はせいぜい230Km/h前後、0-100Km/h加速は1秒〜2秒、0-1000m加速も2秒〜3秒遅いです。ところが、「80-120Km/hの追い越し加速」になった途端、その差は0.5秒程度に縮まり、123dに至っては0.5秒/0.8秒速くなってしまいます。
これはどういう事かと考えると、「止まったところからヨーイドンすると遅いが、一端走り始めると加速が良い」のではないでしょうか。コーナーの立ち上がりや、定速走行のクルージングからアクセルを踏んだ時のトルクの増加が、ガソリン車に比べて大きいので、体感出来る加速は結構強いかもしれません。
ALPINA D3 Bituboも123dより車重が5Kg重いだけで10馬力/50Nm多いですから、この加速に関しては330iより明らかに速い、と見ていいでしょう。
335iとの比較ではこうなりますが、その差は0.5秒程度と考えていいかもしれません。従って「80-120Km/h」加速に関してはALPINA D3 Bituboは「330i以上、335i未満」の、そこそこの速さだと言えそうです。
同じディーゼル搭載車同士での比較では、320dに比べて325dは20馬力/50Nm強力ですが、車重は85Kgも増えてしまうので、加速性能は大差なく、燃費は落ちてしまいます。それに比べて123dは320dに近い車重で、加速も1秒前後速くて燃費も大差なし、おまけに唯一のツインターボなのでレスポンスも良い?いいとこ取りのエンジンのようです。「どうしてALPINA なのに4気筒?」という疑問の解答はこの辺りにあるかもしれません。実際、ALPINA D3 Biturboはフロントの重さをまったく感じさせず(135iより明らかに軽いです)曲がってくれますので、狙いはここかもしれません。
実際に実験された方もいらっしゃいますが、「本当のところはどうなのよ?」と疑問の方は、是非
今週末のオフ会で試乗なさってみて下さい。
P . S
こういう話題はきっと、
ちかられそさんが食い付いて、もっと詳しく検証してくださると思います(笑)。
ブログ一覧 |
ALPINA D3 Biturbo | 日記
Posted at
2010/03/15 13:48:15