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イイね!
2010年03月31日

駆け抜ける喜びが…ありません

駆け抜ける喜びが…ありません

新型プリウスのオーナーさんには申し訳ない話ですが、続きはお読みにならない方が…悪気は無いので…実家でも乗ってますし。



D3君の修理確認とホイール交換のために一時ディーラーさんに入庫した代車に、新型(って言っても、もう一年近く経ちますが)プリウスが来ました。実家でも購入しており、都内では同乗していましたが、自分で運転するとどうかと興味津々だったのですが…。


まずは運転前に微妙にシートポジションが合いません。調整機構がリクライニングと前後だけで、ステアリングもテレスコピックではないので、ぴったりの姿勢になりません。センターメーターのため、ハンドルをかなり下げてもメーターが見にくくならないのは良いところなんですが。


走り出してみても、モーターで発進するのには慣れていたので普通の感覚ですが、加速の程度に応じてエンジンが始動してパワーが出るのにはやや違和感が。ある一定以上の加速を必要とする時にエンジンが回りだしますが、やや唐突な印象です。おまけにエンジン音が意外と大きく、音質も無機質で気持ちよくありません。多分、モーターのみでの走行と落差が大きいのが原因かもしれません。アクセルの踏み込み量に対して自分が思っている加速感と比例しない感じです。また、70Km/h前後を超えると、アクセルを全閉にでもしない限り、定速走行ではエコ領域に入りませんでした。30-40Km/hでの定速走行の燃費はALPINA D3 Biturboと大差なく、そこからの加速感、滑らかさは比較になりません。


更に、ステアリングが単に軽いだけで中立付近の遊びが大きいため、修正にも気を使いますし、コーナリングでの切り始めも曖昧です。エコタイヤのためか(後で確認したら、何故かスタッドレスタイヤでした)、グリップ感もあまり感じられなく、ただコーナーをやり過ごしてしまう感じの走りです。


そして問題?のブレーキ。多分もう対策済みのせいでしょうか、問題となった空走感はもちろんありませんでしたが、それよりも気になったのがブレーキのフィーリングでした。回生ブレーキが効いている領域(低速)ではコントロールがしずらく、カックンブレーキ気味です。スピードが上がって通常のブレーキになると違和感は減りますが、それでも途中から回生ブレーキが入ると、減速感が変わって気持ちよくありません。


今回の代車で、初代、二代目、現行型と全部乗らせてもらいました。ハイブリッドカーとしては着実に進歩の跡が見られ、極端に不満の出る箇所はなくなりました。しかし、「ハイブリッドを抜きにして、純粋に自動車としての走り、出来はどうか?」と考えると、私のような、信号待ちが少なくてそこそこ高速走行が混じるような車の使い方では「加速、減速に違和感があってステアリングも心もとない」ため、燃費以外には選択の理由がありません。都内で同乗していた時に特に不満を感じなかったのは、ストップアンドゴーが多くて交差点しかない走行パターン、しかも自分で運転していなかったからのようです。もし、「二人しか乗らない」という観点で選ぶとしたら、現行プリウスよりも、以前乗っていた初代インサイトを間違いなく選びます。燃費も大差ありませんし(生涯燃費は24.8Km/Lでした)、車を操る楽しみは比較になりません。


ハイブリッドとしての燃費の優位性はありますが、長く付き合う相手としては、単に我慢の対象になってしまうのが残念です。かけるコストが違っていると言ってしまえばそれまでですが、135i、ALPINA D3 Biturboはもとより、加速では負けているはずの116iと比較しても、運転していて楽しさ、安心感が全然違います。折角基本性能は優秀なのですから、車そのものの煮詰めをもう少し頑張って欲しい気がしました。都内の普通の同乗していた時には気付きませんでしたが、普段走り慣れた道を自分で運転すると、はっきり分かりますね。


ちなみに、現行プリウスの名誉のために付け加えておくと、今回の代車はレンタカーなので、多分最廉価グレードだと思います。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、現行プリウスの最廉価グレードは「ステアリング、サスペンションはグレードダウンしたものが装備されて」います。ですので、このような印象を持った可能性があります。私はこの事実を知っていたので、実家で購入する際には「差額は出してもいいから、一番下のグレードは絶対に買わないように」と言っておきました。おかげで年末に金欠になりましたが(笑)。きっと、上のグレードでタイヤもきちんとしていれば、もう少し印象は良いと思います。実家でも乗らせてもらわねば。最近のジャーナリストの評価でもLグレードはあまり良くないようです。


いくらインサイトへの対抗手段とは言え、このようなコストダウンはあまりして欲しくないなぁ、というのが個人的感想です。BMWやHONDAはグレードではこのような手抜きはしないので、好感をもっています。


安く買えるのは本来良い事なのですが、目先のコスト競争に気を取られて、車本来の性能に関する部分をなおざりにしていくと、今回のようなブレーキ問題が出てしまう(個人的には、説明不足と政治的バッシングがかなり混じっていると思っていますが)のではないかと思います。


今回プリウスに乗ってみて、「ヨーロッパのような走行パターンであまり街乗りが無いと、ハイブリッド車はディーゼルにはかなわないなぁ」と素直に思いました。ハイブリッドの有利さに安住せずに、車としての作り込みをしっかりしないと、欧州勢のディーゼルハイブリッドが出現した時には存在価値を失ってしまいそうです。それまでに電気自動車でリード出来ればいいですが。
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Posted at 2010/03/31 08:09:44

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この記事へのコメント

2010年3月31日 8:31
代車のプリウス、かなり残念な感じだったみたいですね。
現行プリウスはまだ試乗した事がありません。
最廉価グレードと普通のグレードとでどれだけの差があるのかも気になりますが…

で、読んでてふと思ったんですが、もしかすると、プリウスとかのハイブリッドよりも、普通にマークXとかにイギリスでレクサスISに積んで売っている2.2リットルのディーゼルターボを積んで売ったほうが、燃費も十分満足できるし、何よりドライバビりティがかなり良く、装備内容をプリウスと合わせると値段的にも大して変わらない結構いいものが出来るんじゃないの?って感じで…

もしかしたら、日本車がディーゼルに積極的でないのは、自分で自分の首を絞めちゃう(得意分野で人気のハイブリッドの売れ行きに影響を与えちゃう)からなのかなぁ。なんて。
コメントへの返答
2010年3月31日 12:19
ええ、もう少し期待していただけに残念でした。多分、最悪の組み合わせの車に乗ってしまったようです。実家の普通のグレードがどのくらいの走りをみせるのか、逆に興味が湧いてきましたが、同じ排気量の車種のグレードでこれだけ違いがあるとすると、それはそれで問題だと思います。

ヨーロッパではシビックやアコードのディーゼル搭載車の評判がいいようですし、トヨタも素直にディーゼル搭載車で勝負してもいい気がしますが、国内の事情が許さないのかもしれないですね。マークXは装備の充実感を考えると物凄いお買い得な車なので、そういった選択肢(もちろん、クラウンのようにハイブリッドでもいいですが)もありだと思います。

多分、HONDAが国内ではほとんどミニバンしか作っていないのと同様、ディーゼルの需要がないのは冷静なマーケティングの結果かもしれませんが、ちょっと勿体ないですね。今後、AUDIやVWのディーゼル搭載車も導入されるかもしれませんが、そうなると国産の高級ハイブリッド車は存在価値を失うと思います。
2010年3月31日 17:56
私は、GツーリングセレクションとL(RUNちゃんさんが乗ったもの)に試乗しました。

ほとんど共感しています。少し視点を変えてコメントしますね。

運転席に座ってまず思ったことが、Aピラー傾斜により視界が悪いことです。

このことは、試乗しないで私が買ってしまったカローラフィールダーあたりのトヨタ車から続いているスタイル優先のデザインから続いています。

空気抵抗を考えた結果だからしょうがない…ホンダCR-Zなどフロントウィンドウを湾曲させて解決しているcd値の良いクルマは沢山あります。

Lグレードは社用車で使われることも前提にあるはずです。せめて様々な体格の人が的確なドライビングポジションがとれるようにして欲しかったです。

たくさん売れる宿命だからこそ、運転しやすい…つまり環境ばかりでなく、人にやさしいクルマづくりを希望します。
(´~`;)
コメントへの返答
2010年3月31日 21:10
いつもコメントどうもです。全くおっしゃる通りで、確かにAピラーの処理一つとっても、空力優先ですね。HONDAなら、新型のオデッセイなどは新しい工法を開発してまで視界の改良に努力しているのに、と思います。まあ、この三角窓部分がパネルのはめ殺しになっているとんでもないドイツ車もありますから、プリウスだけが責められませんが。

社用車やレンタカーこそ、不特定多数の人が乗るので調節機構をしっかりして欲しいのに、あからさまなコストダウンが感じられるのが残念です。

これからのマイナーチェンジでこうした所が良くなってくるといいですね。

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