
最近は自動車雑誌のアルピナ関係の記事が微妙に物足りなかったり、CG TVでのB3Biturbo/D3Biturboの紹介も今一つの印象だったのですが、先日手に取った
こちらの雑誌はなかなかいい所を突いていました。
詳しくは実際にお読みになった方がわかりやすいかと思いますが、沢村慎太郎氏によるALPINA D3 Biturboのインプレッションでは、ディーゼルエンジン特有のアクセル操作に対するトルク反応の忠実さと大きさをきちんと美点として表現していました。「トルクの太さをドライバビリティに利用しているようだ」というコメントはディーゼル好きな方は激しく同感されると思います。
M3が4速以下のギアでは回転上昇で加速に持って行くのに対して、D3 Biturboではエンジン回転が上がるのを待たずに加速Gが立ち上がる、といった違いを示しているところもさすがだと思います。
以前の試乗で感じたALPINA B3 BiturboとD3Biturboの違いそのままですね。
そしてM5とD5Turboとの比較でも、動力性能では及ばないもののアルピナのハンドリングや振る舞いの違いを指摘していて興味深いです。ALPINA同士の D3 BiturboとD5Turboの比較でも、馬力で一歩譲ってもハンドリングに優雅さがあるD5Turboに魅力を感じているようで、これは新型のALPINA D3 Biturboが発売されてもD5Turboの売れ行きが落ちない実際の現象を見ても納得出来そうです。D5Truboのオーナーの方は胸を張って良いと思います。
そして、MとALPINA全体の比較においても「Mは機械工学だがアルピナは文学である」という言葉に始まり…後は購入されるか立ち読みでお願いします(爆)。
それにしても、「アルピナの味はそれ自身に完結はせず、ドライバー情緒に世界観という抽象を描き出す。ドライバーの運転操作の強調によって作り出されたそれは、そのドライバーを虜にして、アルピナの忠実なリピーターにしてしまう」といった下りもオーナーさんならかなり実感出来るのではないでしょうか。
まるで「かつてオスカー・ワイルドは…」で始まるアルピナの取り説にも似た文脈で面白いですが、この沢村さん、分析力は物凄いですが車はあまり褒めないのでやや読後感が味気ないのが難点ですね(笑)。御本人はどんな車に乗っておられるのか、ちょっと興味があります(爆)。
実際にはMモデルの方が物理的な速さや正確さを目指して造られている気がしますので、その時の状況によってはAUDIのRSやメルセデスのAMGが共通の購入対象になりそうですが、ALPINAはちょっと違った立ち位置だと思いますし、ずっとそうであって欲しい気もします。
普段はM3のライバルと言えば同じガソリンツインターボのB3Biturboになるはずですが、こんな比較映像もありました。D3Biturboでも意外と負けていないのがちょっと嬉しいです。
こちらに日本語訳も載っているので、興味のある方は参考になさってください。
ところで、
こんな記事を見ていたら「4のグランクーペと3-GTはホイールベースが同じ」だとか、「435iはパラレルターボ」とか、嘘ばっかり書いてありました。著者の肩書きを見ると「日本自動車ジャーナリスト協会)会長/12~13年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員」とあり、普通だったら重鎮で大御所の方のはずですが、何の勉強もしていないのですね。本当にジャーナリストを選んで記事を読まないと参考にならないですね(爆)。
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ALPINA D3 Biturbo | 日記
Posted at
2014/07/28 13:57:34