開幕戦のオーストラリアGPでは予選最後尾で完走するも2週遅れという散々な結果に終わったマクラーレン・ホンダですが、ドライバーのジェンソン・バトンは頑張っていたのではないでしょうか。
予選最後尾とは言え、「メルセデスから100〜150馬力は下」と言われているエンジンのセッティングで16位のマーカス・エリクソンとは0.05秒差でほぼ互角。チームメイトのF・ナスルはそれより2.5秒も速く(というか、エリクソンが遅い?)、本戦でも5位に入っているので車の差を考えると善戦だと思います。
完走できたのが不思議なくらいですが、ラストラップに自身のファステストラップ(これは多分燃費が気にならなくなって少し規制を解除したらしいですが)を出していますし、そのタイムは中位陣と変わらなかったようです。
さらに、レース中のコーナリング中の横Gの平均を取ってみたら、
全ドライバー中の4位だったそうです。これは凄いかも。
ミドリーヌ号から代車が軽自動車やハイブリッドカーになった時に少しペースを上げると痛感するのが、加減速が足りないのとコーナリング中の手応えが無くて不安なところですが、今回のマクラーレン・ホンダもレベルは違っても(笑)同じ状況だったのでは、と思います。
パワーが無くてスピードが出ないのでダウンフォースも付かず、ブレーキングでの荷重もかけにくい状態で限界のコーナリングをさぐって4位の横Gを出したというのは物凄い集中力と繊細さが要るのではないでしょうか。
それだけでは無くて、レース中にもテスト走行では試し切れなかったセッティング変更をしながら限界で走るのは大変な気がします。
実際、他のドライバーがレース終了後にメディアのコーナーにそのままレーシングスーツで向かうのに、ジェンソン・バトンだけは着替えていったというのは汗びっしょりで疲れ切っていたからでは、と
この記事にあります。
一部のジャーナリストの方は
「淡々と周回をこなし」なんて記事を書いていますが、レースの何処を見ているの?という感じですね。今回のジェンソン・バトンの走りはタイムを見れば散々ですがレース関係者からは評価が高いようですね。
ホンダのエンジンは攻め過ぎて熱的に苦しくてパフォーマンスが出せない、という評価が多いですが、その分かなりコンパクトになっているようで、その結果としてMP4-30はMP4-29に比べて車体後半がかなりスリムになって空力も良くなっている感じで、本領が発揮できれば意外と速いかもしれませんね。
明日からのマレーシアGPはオーストラリアよりも更に高温なのでホンダに取っては更に厳しい条件なので挽回は難しそうですが、ジェンソン・バトンが完走して提供したデータでパフォーマンスアップして欲しいものです。フェルナンド・アロンソも復帰してきますし、もう少し期待できるでしょうか。とりあえず(マノーは除いて)予選の最後尾は脱出して欲しいですね。
ホンダファンとしては、あと数年してからMotoGpで破竹の快進撃中のマルク・マルケスがF1に転向してマクラーレン・ホンダでチャンプを取って欲しいなぁ、なんて考えてしまいますが(以前にはバレンティーノ・ロッシがフェラーリで、という話もありましたね)、本人が否定しているようです(爆)。
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F1レース | 日記
Posted at
2015/03/26 13:32:43